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プロドライバーになるための定義・条件とは

プロドライバーになるための定義・条件とは

プロドライバーになる必要がある

前回の記事の中でも書かせていただいた通り、今後、日本のタクシードライバー(タクシー運転手)の需要は高まる一方です。しかしながらドライバー人口の減少には歯止めがかからず企業側としてはタクシードライバーの待遇改善・給与向上などを図り雇用を促進していくことが考えられます。タクシードライバーを積極採用したい企業側ではありますが、乗客に良いサービスを提供したいということを考えるとタクシードライバーをやりたい方であれば誰でもOKという訳にもいきません。優秀な人材といいますか、いわゆる「プロドライバー」を目指せる方、または素質がある方をなるべく採用したいと考えています。このページではプロドライバーとは一体何なのか?をご紹介していきます!

企業が「プロドライバー」を採用するメリット

タクシー会社は採用に際してタクシードライバーに求めたい条件は複数ありますが、その中でも「プロドライバー」に求められる条件と、それが求められる背景を見ていきましょう!

事故を未然に防ぐ

単純に事故を起こさなければOK、危険運転をしていなければOKというだけではなく、事故を起こさないために何が必要か?を考えられる人材が求められています。事故はタクシー会社にとっては最大級のリスクの一つであり、企業一丸となって未然防止に取り組む必要があります。

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顧客満足度が高い

優秀なタクシードライバーは接客能力も高いです。良い接客を受けて満足度が高かった乗客は「また利用する時は、◯◯タクシーに乗りたい」と思うはずで後の売上向上につながります。このような能力の高いタクシードライバーは、各社から求められる傾向があります。

会社の信用力を担保できる

タクシードライバーの運転スキルが高くマナーも良いことは好条件になります。タクシーは路上の歩行者にもよく見られています。危険な運転やバッドマナーのタクシーが目撃されると、「タクシーを利用する時は、◯◯タクシーは利用したくない」と思われますし、乗客でもなかった方からタクシー会社にクレームが入る場合もあります。こういった事が積み重なると、タクシー会社やタクシーブランドの社会的信用が失落し、後の売上ダウンに繋がっていきます。タクシードライバーの運転スキル、マナーは会社の信用力や後の売上にも繋がる大事なポイントです。

経費を削減する

昨今では帰庫時間が決められているのであまり無いですが、他のタクシードライバーよりも帰庫が遅く時間外手当が発生したり、運転スキルや車両設備の使用方法によって余計な燃費が掛かる場合などはタクシー会社から良い顔をされない場合があります。ここにまで気遣えるタクシードライバーはタクシー会社としては嬉しいものです。

成長意欲、達成意欲が高い

自分なりに高い売上目標を掲げたり、先輩や同僚に積極的に相談できる方は成長も早く活躍する傾向があります。タクシードライバー同士で互いに刺激し合って成長できるような職場環境は定着率も上がりますので、全社的な売上アップや顧客満足度アップにも直結します。

プロドライバーになるための重要な技術

タクシードライバーとしてはどのような技術を磨いていけば良いでしょうか。

運転スキルを磨く

まずは基本的な運転スキルが重要です。運転技術だけではありません。道路交通法など関連法規に関わる基礎知識の理解、車の不具合の発見、点検・整備など事故を未然に防ぐ整備面の理解度も運転スキルに含まれます。

接客接遇スキルを磨く

タクシードライバーは接客業の側面ももっていますから、乗客に対して良い印象を持ってもらえる方が顧客満足度は高いです。前述のとおり顧客満足度は後の売上アップに繋がります。

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いかがでしたか?

「プロドライバー」になるための条件、いかがでしたでしょうか。これから必ず来るドライバーの需要に応えられる人材に今からなっておくことが、将来のドライバーとして安定した収入、働きやすい環境を得るために必要になってくるのです。ぜひスキルを磨いていきましょう!

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株式会社ミライユ
ドライバーズワーク編集部

株式会社ミライユは2014年に創業、少子高齢化・労働力不足といった社会問題を雇用創出や就職支援を通じて解決すべく、社会貢献性が高い業界・領域に特化して転職支援サービスを展開している企業です。中でもタクシー業界、運送・配送業界、警備業界、10代20代の転職市場に精通しています。

タクシードライバーへの転職で失敗しないために

タクシードライバーの転職で失敗しないためには、ぜひドライバーズワークご登録・ご相談ください。タクシードライバーは中高年になってからも末永く続けていける数少ない仕事のひとつであり、未経験からでも活躍のチャンスがたくさんある職種ですが、タクシー会社によって特徴はさまざま。どんな基準で選べば良いのか?未経験だが大丈夫か?などの心配も出てくることと思います。専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりの担当に付き、転職にまつわるあなたのお悩みにお答えするだけでなく、転職をするべきなのかどうか、転職をする場合にどういった基準で会社選びをすれば良いか、などを一緒に考え丁寧にお伝えします。まだ転職するかどうかを迷っている段階の方も大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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道を覚えるコツ・効率的な道順の覚え方とは

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タクシードライバーには必須だが難しい!『道を覚える』 乗客の皆さんは、タクシーに乗る際タクシードライバーはみんな道を知っているものだ!と思っていませんか?タクシードライバーには新人からベテラン、このエリアは得意だがこのエリアは苦手など、さまざまなキャリアの方が当然いらっしゃいます。しかし、皆さんが乗客としてタクシーに乗車する際に期待するようにプロフェッショナルのドライバーとして、タクシードライバーは道を知り尽くしていることが当たり前であり、道を知らないタクシードライバーには乗車したくないという声も少なくありません。 このように、タクシードライバーになると必ず必要になるスキルが、道を覚えることです。 近年は、ほとんどの車両にカーナビが搭載されており、どうしてもわからない場合はカーナビに目的地を入力すれば案内を受けることができます。しかしカーナビの機種に寄っては、新しくできた道が反映されておらず結果的に遠回りをしてしまったりするケースもあります。今回は、お客様を目的地により早く運び、またこのタクシーを使いたい!と思わせるためにも道路の覚え方のコツをいくつか検証していきたいと思います。道路を覚える方法に正解や間違いはありませんが、より効率的な方法を自分なりに見つけてほしいと思います。 実際のタクシードライバーの方に聞いてみました 東京都内の某タクシー会社で5年勤務している方に実際お話をお聞きしみました。 まず、大事なことは道路地図をもとに、基本的な道路と、専用乗り場やランドマークを覚えることです。覚え方は、流し営業をしながらとにかく繰り返し行き来する!!!東京駅、羽田空港、六本木ヒルズ、霞が関ビル、帝国ホテル、ホテルニューオオタニ、新宿副都心、東京タワー、スカイツリーなどなど。タクシー会社によって若干専用乗り場は異なりますが、まずはこの道を行き帰り何度も慣れるまで流します。やはり人間は、繰り返して行動することで、簡単に忘れられないという特徴があるため、このように繰り返し乗り場を行き来することで、流し営業もでき、かつ道順も体で覚えられ正に一石二鳥の方法と言えます。さらに、地図で復習すれことで、より頭の中にインプットされます! また、ナビを使って新しい道順を教えてもらい自分で地図で復習する。という方法を取っているタクシードライバーもいます。さらに別の方は、休みの日に自転車で前日走った道を再度走ってみるという方法を行っておりました。 ここで共通するのは、 ・まず実際に何度も走ってみる ・1度走った道を復習する の2点を行っていることがわかります。 新人のタクシードライバーの多くは、明け番の日に復習を実践されていました。また、お客様から教えてもらった地図に乗っていない細いルートも日報に記載したりして覚えているタクシードライバーもいらっしゃいました。 自分の記憶力に自信を持とう! 道を体で覚えると言っても、中にはご自信の記憶力にイマイチ自信の持てない方もいるかと思います。 そんな時、必要なのが記憶力を高めることです。一般的に記憶力を高めるのに必要なもの、それは自分の心を強くもつことだと言われています。 記憶力に自信があるかどうかで記憶できる量が全然違ってことが科学的に証明されているのです。 例えば、よく年齢が高くなるにつれて記憶力が悪くなると言いますが、実際は加齢による記憶力の低下より、そう思い込むせいで低下してしまう影響の方が大きいことが心理学の実験で明らかになっています。(2013年6月30日放送NTV系スクール革命でも放映) 記憶力に自信を持つ方法とは では、一体どのようにしたら記憶力に自信を持つことができるのでしょうか。その方法は主に4つあります。 成功した体験を思い出すこと。 今までで一番調子のよかった感覚を思い出すこと。 自分のネガティブ口癖に注意すること。 なにか目標を立てて、成功したら自分にご褒美を与えること。 以上の4つです。 1つ目の「成功した体験を思い出す」とは、自分が過去テストや試験などで正解を出した答案や試験結果などを、紙に貼りだすことなどが効果的です。 そうすると、この時は合ってた!褒められた!など、おのずと自信につながります。 2つ目の「調子のよかった感覚を思い出す」と言うのも、先程の体験と類似しますが、今回の場合は「感覚」、例えば、お客様の目的地へ、最短のルートを選ぶことができて、お客様から感謝された!というような最高の感覚を思い出すことで自分はできるんだという思いが湧いてきます。 3つ目、実は記憶力というのは自分の発言によって左右されることがあるのです。 中でもネガティブな発言をするのが癖になってしまっていると、おのずと自分で自身が持てなくなりマイナスに働いてしまう傾向があります。 ですので、なるべく普段からネガティブな発言はしないように心掛けてください。 ラストの4つ目ですが、例えば「今日はこの場所ルートを間違えずに行く」と1つ目標を立てます。 それが成功したら自分にご褒美を与え成功したことを素直に喜びましょう。それが自然と記憶力の自信に結びつくのです。 もっと記憶力を向上させよう 記憶力に自信を持たせることができれば、後必要なのは記憶力をよくすることです! 記憶力は実は集中力と密接な関係があるのです。集中力を高めることで、自然に記憶力は高まっていきます。 そこで最も必要なのは、集中力を妨げる余計なイライラするようなストレスを失くすことです。 このストレスは、普段の生活スタイルを少し工夫したり、シンプルにすることによって未然に防ぐことが可能です。 例えば、 「物をしまう時」必ずしまう場所を決めておき、わざわざ探すことがないようにする。 「予定を立てる時」予定表を作って予定をあらかじめ管理しておく というようなことをすると、忘れてしまったり、思い出せなくて不安になったりする必要がなくなります。 このように、あらかじめルーティンとしてやることを決めていけば、余計なエネルギーを使うことなく重要な物事だけに集中することができます。 また、慢性的なストレスは脳に多大なダメージを与えるので脳機能にあまりよくありません。 ストレスゼロの生活は難しいかもしれませんが、リラックスして疲れを取ることや、定期的に体を動かしたり、音楽を聴いたり、趣味を楽しんだり、友人と会話をしたりして普段から極力ストレスを溜めない生活を心掛けるようにしましょう。 先程も少し触れましたが、友人と会話することでストレスを解消する効果だけでなく「会話」することで脳に刺激をもたらすので、記憶力の向上にもつながります。積極的に普段から会話をするようにしましょう。 記憶力の向上は「食」にあり!? 記憶力をよくするには大事なことは、なんと言っても食事です。 1日3食必ず食事をすることはもちろん、よく噛んで食事するようにしましょう。 食べるものも、脳のエネルギー源であるブドウ糖を多く含む下記の食べ物を積極的にとるようにしましょう。 また、脳を活性化させるDHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(イコサペンタエン酸)を多く含む食事も効果的です。 ただし、DHAやEPAは酸化しやすいので、抗酸化作用のある緑黄色野菜や柑橘類を併せて取るとより効果的です。 さらに、記憶力・集中力の向上に一役買ってくれるレシチン(脳の神経伝達物質)は大豆に多く含まれており豆腐や納豆など大豆製品を毎朝取り入れるようにしましょう。 [ブドウ糖を多く含む食べ物] 米・パン、小麦製品、麺類、イモ類、砂糖、果物、ハチミツ等 [DHAやEPAを多く含む食べも物] マグロ、うなぎ、イワシ、アジ、ブリ、サンマなど [レシチンを多く含む食べ物] 大豆、大豆製品、枝豆、卵黄、チーズ、イモ類、ゴマ油、レバー、ナッツ類 これらの食べ物を組み合わせて「料理」することによって、脳の活性化にとても効果的なのです。ようするに、生活する中で「食」という役割は「料理」をして、「3食よく噛んで食べる」ことで脳に刺激を与え、活発的にし記憶力をUPさせるのにとても有効的だと言えるでしょう。 道順を覚えるには、体を使って覚えるが効率的ですが「覚える」という行為は「記憶力」と密接的な関係があるので、食べ物と普段の過ごし方などよく見直すことが大切です。 これから改善することも十分可能ですので、再度自分の食の見直しやライフフタイルについて改めて見直してみてはいかがでしょうか。

タクシーに自転車は乗せられる?自転車を積む方法と運ぶ際の注意点

タクシーに自転車は乗せられる?自転車を積む方法と運ぶ際の注意点

趣味で自転車に良く乗る方や、自転車で通学・通勤をしている方にとって、途中で自転車に乗れなくなってしまった場合の対処法が気になるでしょう。自転車に乗っていたらパンクしてしまった、転んでケガしてしまったなどの理由から、途中で自転車を漕げなくなってしまう可能性があります。そうなったときに近くにサイクルショップがあったり、休憩できる場所があったりすれば良いのですが、必ずあるとは限りません。その際にタクシーを思い浮かべる方もいるでしょう。タクシーで自宅や学校・勤務先まで送ってもらいたい…果たして自転車ごとタクシーに乗れるのでしょうか? タクシーに自転車は乗せられる? 結論からお伝えすると、タクシーに自転車を乗せることは可能です。ただし、自転車の種類や、タクシーの種類によって異なることは念頭に置いてください。 自転車の種類によっては乗せられる 自転車の種類として、一般的な自転車のシティサイクルの他、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイク、折り畳み自転車など様々な種類があります。その中でも折り畳んだり、パーツを外したりしてコンパクトにまとめられる自転車の場合には、自転車ごとタクシーに乗せてもらえる可能性が高くなるでしょう。 タクシーの種類によっては乗せられる タクシーと言うと、昔ながらのセダン型の車両をイメージする方も多いかもしれませんが、最近ではワンボックス型の車両やミニバン型の車両を街で見かけるようになりました。セダン型の場合には物理的に自転車を乗せることが不可能でしたが、こうした大きめの車両ではバックドアから自転車を入れてもらえることがあります。最近増えてきたUD(ユニバーサルデザイン)タクシーは、車いすのまま乗り込むことができるように設計されているため、自転車のサイズが入るようなら、自転車ごと乗せてもらえるでしょう。また、場合によってはセダン型のタクシーでも、自転車を運んでくれることもあります。後ほどご紹介しますが、サイクルキャリアを使えばセダン型の車両でも自転車を運ぶことができるようになるのです。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? タクシーに自転車を積む2つの方法 タクシーに自転車を乗せる際には、2つの方法があります。1つはワンボックス型やミニバン型の大きめの車両で、タクシーの車内に乗せる方法。もう1つはタクシー車両の後部に乗せる方法です。 方法1:タクシーの車内に乗せる おそらくイメージするのがこちらでしょう。タクシーの車内に自転車をそのまま乗せる方法です。輪行(りんこう)といって、自転車を折り畳む、あるいはパーツを分解してコンパクトにする袋にしまい、公共交通機関を利用している方を見かけたことがあるかもしれません。これと同じ要領でコンパクトにして、タクシーに乗せます。また、最近増えてきたワンボックス型やミニバン型などの大きいサイズの車両なら、自転車を折り畳まなくても乗せることができます。 方法2:タクシー車両の後部に乗せる タクシー車両の後部に乗せる方法もあります。後部というのがイメージしづらいかと思いますが、サイクルキャリアといって、車両の上部や後部に自転車などを乗せるための器具をつけます。そのサイクルキャリアの上に、自転車が動かないように設置することで、セダン型のタクシーでも自転車を持ち運ぶことができるようになるのです。車両の外側に自転車を乗せることになりますので、雨が降ったら自転車に直接雨が当たってしまいます。そのため、積む際にはサビないように袋で覆っておくと良いでしょう。 こうした自転車を乗せることのできるタクシーを、サイクルタクシーと呼びます。都心部ではなかなか見かけませんが、地方にはサイクルタクシーもあります。自転車で出かける際には万が一のことも考慮して、あらかじめサイクルタクシーを調べてみてはいかがでしょうか。 自転車を乗せるなら知っておきたい注意点 タクシーに自転車を乗せようと考えることもあるかもしれません。その際にあらかじめ知っておきたい注意点があります。 乗車拒否されることもある まずは乗車を拒まれることがあることを知っておきましょう。先ほどもお伝えしましたが、セダン型の車両では物理的に自転車を乗せることができません。トランクに収まりきらない荷物がある場合には乗車できません。また、雨などで濡れている場合、車内が汚れてしまうので乗せてもらえないということもあります。1人目のお客様の輸送が終わったら他のお客様を乗せることになりますが、車内が汚れてしまったらすぐに乗せることができなくなってしまいます。そういった理由から、雨や泥などで車内が著しく汚れると考えられる場合には乗車できませんのでお気をつけください。 営業所に自転車を乗せられるタクシーの依頼をしよう 都心部ではセダン型の車両で自転車を乗せてくれることはないと考えて良いでしょう。もし自転車を乗せてもらいたいのであれば、ワンボックス型かミニバン型のタクシーを探しましょう。見つからないようなら営業所に電話し、自転車を積めるサイズのタクシーを依頼しましょう。 関連記事 タクシー配車アプリ「JapanTaxi」について 袋に入れるなどの配慮をしよう 自転車をタクシーに乗せる際には、車内を汚さないように工夫しておくことがマナーでしょう。あらかじめ自転車を拭いてキレイにしておく、袋に入れて車内が汚れないようにするなどの工夫をして、タクシー運転手も利用者も、お互いが気持ち良く過ごしてみてください。なお、このようにタクシーに乗せる可能性も考え、自転車を拭くためのタオルや収納するための大きめの袋を用意しておきましょう。 今回はタクシーに自転車を乗せられるのかという疑問を解決し、注意点もお伝えしました。タクシーに自転車を乗せることは可能ですが、セダン型の車両なら物理的に乗せられなかったり、場合によっては乗車拒否されたりすることもあります。もし乗せてもらえる場合でもタオルや袋を用意しておいて、車内を汚さないように配慮してください。このように、万が一のことにも気を配っておき、自転車でのお出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか。 新着タクシー求人を見る

タクシードライバーに必要な英語のスキル【英会話フレーズ75選】

タクシードライバーに必要な英語のスキル【英会話フレーズ75選】

外国人観光客の増加に伴い、タクシー業界においても外国人のお客様を乗せる機会は増えてきました。タクシードライバーとして少しでも英語を話せたほうが、外国人の乗客とのコミュニケーションが円滑に進むでしょう。ここでは、シーン別で使える簡単な英語フレーズについて紹介していきます。 関連記事 タクシー運転手が知っておくべき接客やビジネスマナー タクシー関連の英語表現 そもそも「タクシー」は「taxi」と表現します。発音は「タクスィ」で「タ」にアクセントを置いて強調し、語尾は「シー」ではなく「スィ」と発音するとよりネイティブに近い発音になります。国によっては「cab」「taxicab」などと表現される場合もあります。また、「タクシーを呼ぶ」は「call a taxi」、「タクシーをつかまえる」は「pick up a taxi」、「タクシー乗り場」は「a taxi stand」などと表現されます。 お客様との会話で使える基本的な英語フレーズ 英語をすぐに話すことは難しいかもしれません。ただし、仕事で使う可能性のあるフレーズだけでもあらかじめ覚えておけばスムーズな接客ができるでしょう。以下では、「乗車時」、「走行時」、「会計時」に分けて基本的な英語フレーズを紹介していきます。また、「車内で使える雑談」も紹介しますので、英語での会話に慣れてきたら使ってみましょう。 乗車時に使える英語について お客様が乗車してきたら、まずは「Hello!」と気持ちよく迎えましょう。その後、以下のフレーズを使ってください。 “Please get in.” (どうぞご乗車ください。) “Let me close the door.” (ドアを閉めます。) この際には会話以外でも気をつけたい点があります。それはタクシーの自動開閉式ドアです。外国人観光客の多くは自動で開閉するドアに慣れていません。お客様の足や荷物を挟まないように注意しましょう。お客様が乗車したら、行き先を聞きます。 “Where are you going?” (どちらまで行かれますか?) “What is your destination?” (行き先はどちらですか?) “Do you have the address?” (行き先の住所はわかりますか?) 上記のフレーズを使ってください。また、お客様に目的地までの距離や時間などを聞かれることもあるでしょう。例えば、“How far is Kaminarimon from here?”(ここから雷門まではどのくらいですか?)と聞かれた場合には以下のように答えます。 “It takes about 30 minutes if there is no traffic.” (渋滞がなければ約30分で到着します。) このように的確に答えられるようにしておくとよいでしょう。 関連記事 タクシードライバーってカーナビを使ってもいい?使わないほうがいい? 走行時に使える英語について お客様から行き先を聞いたら、いよいよ出発です。出発時に使える英語フレーズについては以下を参考にしてください。 “Please fasten your seatbelt.” (シートベルトをお締めください。) “I need you to buckle up, it’s the law.” (シートベルトの着用は法律で義務づけられています。) “Thank you for your cooperation.” (ご協力ありがとうございます。) また、交通渋滞を避けられないケースも多々あると思います。もし、走行時に渋滞に遭遇してしまった場合には、お客様に一声かけることを心がけましょう。 “I am sorry but we are stuck in traffic.” (ご迷惑おかけしますが渋滞にはまっています。) “It should take 15 minutes or so to get out of the traffic.” (渋滞を抜けるのに15分くらいかかりそうです。) “Do you want to take a detour to avoid the traffic jam?” (渋滞を避けるために迂回しますか?) “Would you like to take a toll road?” (有料道路を利用しますか?) 会計時に使える英語について 目的地に到着したら最後は会計です。スムーズな会計をして最後まで気持ちのよいサービスを心がけてください。基本的な英語フレーズは以下のとおりです。 “It's 2,400 yen.”(2,400円です。) “It is 2,400 yen including the highway fee.” (高速道路の料金を含めて2,400円です。) “We accept credit cards.” (クレジットカードのご利用も可能です。) “Would you like the receipt?” (レシートはご利用ですか?) “I don’t have a chipping custom system.” (チップはいりません。) “Thank you for your ride.” (ご乗車頂きありがとうございます。) 雑談に使える英語について 基本的な会話のやり取りに慣れてきたら、次は雑談をしてみましょう。雑談に使える英語は以下のとおりです。 “When did you arrive Japan?” (日本にはいつ着いたのですか?) “Is it sightseeing? Or business?” (観光ですか?それとも仕事ですか?) “Until when are you staying?” (日本にはいつまで滞在するのですか?) “Which country are you from?” (どちらの国から来られたのですか?) “Enjoy your stay. Welcome to Japan!” (日本滞在を楽しんでくださいね!) 実際の会話例は以下の通りです。 運転手 「Which country are you from?」(どちらの国から来られたのですか?) 乗客 「I came from America. 」(アメリカから来ました。) 運転手 「Is it sightseeing? Or business?」(観光ですか?仕事ですか?) 乗客 「For sightseeing.」(観光です。) 運転手 「Enjoy your stay. Welcome to Japan!」(日本滞在を楽しんでくださいね!) お客様がよく使う英語のフレーズ ここまではお客様に対してタクシードライバーが使う英語のフレーズをお伝えしました。ここからは、お客様が使う英語のフレーズをご紹介します。どういったことが、どういう表現で言われるのか知っておくのは重要なことです。それを知っておくことによって、お客様が言った内容を聞き取りやすくなりますし、理解もしやすくなります。円滑にコミュニケーションを取るためにも、お客様がよく使う英語のフレーズを学んでいきましょう。こちらに関しても「乗車時」、「走行時」、「会計時」に分けて基本的な英語のフレーズをご紹介します。 乗車時によく使われる英語 まずは、お客様をタクシーに乗せる場面。以下のような質問をよく受けます。 “May I get in?” (乗車してもよいですか?) “Could you put it in the trunk?” (トランクに積んでいただけますか?) “Can you put the baggage in the trunk?“ (トランクに荷物を入れてもらえますか?) “Open the trunk, please.” (トランクを開けてください。) アメリカやイギリスでは行き先を伝え、タクシードライバーと合意したら交渉成立となり、乗車する流れとなっています。そのため、最初に乗車してもよいか聞かれることがあるでしょう。それに対しては“Sure.” (もちろんです。)といったように答えてください。 また、荷物に関してですが、“baggage”はアメリカ英語となり、イギリス英語では”luggage”と表現します。発音的にはそこまで変わらないので迷うことは少ないかもしれませんが、タクシードライバーがよく聞く単語となりますから覚えておきましょう。乗車後には、話題は行き先へと移ります。 “Can you take me to the Narita Airport, please?” (成田空港までお願いします。) “Can you go to at the Tokyo Skytree?” (東京スカイツリーまでお願いします。) “I would like to go to the Tokyo station.” (東京駅まで行きたいです。) “I want to go to the Tokyo station.” (東京駅まで行きたいです。) “I’m going to the Tokyo station.” (東京駅まで行きます。) “Take me to this address, please.” (この場所まで連れて行ってください。) お願いをするに当たっては「~してくれますか?」という意味になる“Can you ~ ?”や、それをさらに丁寧にした“Could you ~ ?”という表現を使うのが一般的です。行き先を伝えるのに関してはお客様が行きたい先が分かればよいことから、「~したい」という意味になる“I want to go to ~.”や、その丁寧表現に当たる“I would like to go to ~.”を使うこともありますし、“I’m going to ~.”で「~に行きます。」と言われることもあります。また、地図を見せてきて、ここまで連れて行ってほしいと伝えられることもあります。 途中で寄りたい場所があるときなど、行き先が複数ある場合には以下の表現を使います。 “Can you stop by restaurant before you go to Akihabara station?” (秋葉原駅へ行く前にレストランに寄ってもらえますか?) “Could you wait for me here, please?” (ここで待っていてもらえますか?) “Can you wait for a few minutes in here?” (少しだけ待っていただけますか?) 目的地までの所要時間を質問されることがあります。 “How long will it take to get there?” (そこまで行くのにどのくらいの時間がかかりますか?) “How long does it take to the airport?” (空港まではどれくらいかかりますか?) 時間についての質問に答えるときには“It takes about 30 minutes.” (30分くらいかかります。)といった表現を使ってください。 続いては料金に関しての質問です。 “How much will it cost?” (いくらくらいかかりますか?) “About how much?” (いくらくらいかかりますか?) “Can you take me there for 5,000 yen?” (5,000円でそこまで行っていただくことはできますか?) “Do you offer flat rates?” (固定料金はありますか?) 観光タクシーやハイヤーの場合には固定料金がありますから、固定料金の有無について聞かれることもあります。 走行時によく使われる英語 続いてはタクシーを走らせているときにお客様の使う英語のフレーズについて見ていきましょう。お客様が土地に詳しかったりこだわりがあったりする場合には走る道の誘導を受けることもあります。 “Can you make a right turn?” (右に曲がってください。) “Can you make a left at the next light?” (次の信号で左に曲がってください。) “Keep on going straight.” (真っすぐに行ってください。) “Follow the road.” (道なりに進んでください。) “Stop in front of the Kyoto station.” (京都駅の前で停まってください。) “Go in the driveway.” (ドライブウェイに入ってください。) ドライブウェイとは、車道から家屋やビルの入り口前に通じる私設道のことを言います。分からなければ“Can you make a right turn?”などと言い換えてくれるとは思いますが、その間にもタクシーは進んでいます。ギリギリになってからお客様からの指示を理解し、急に曲がるのは危険です。普段とは違う、外国語での会話に緊張するかもしれませんが、安全を最優先させていきましょう。 お客様によっては急いでいることもあります。そんなときに使われる表現も確認しておきます。 “Take the shortest way, please.” (一番近い道で行ってください。) “Can you hurry up?” (急いでもらえますか?) “Can you get there by 8:00 p.m.?” (午後8時までに着けますか?) “Can you go faster?” (もう少し速く走れますか?) “Are we almost there?” (そろそろ着きますか?) “How much longer?” (あと何分くらいですか?) “Here's fine.” (ここでけっこうです。) 急いでいるときに渋滞などに巻き込まれたときには“Here's fine.”といって降車する方もいます。また、目的地近くになって、降車場所を指定するときにもこのフレーズが使われます。 会計時によく使われる英語 最後は降車の際に使われる英語のフレーズです。支払いで使われる英語のフレーズも覚えておいてください。 “Can I use credit cards?” (クレジットカードは使えますか?) “May I have a receipt, please?” (領収書をもらえますか?) “Can I have the change please?” (お釣りをください。) “Keep the change.” (お釣りは取っておいてください。) 外国人観光客が増えている昨今、タクシードライバーにも英語のスキルが求められています。ここに紹介した75の英語フレーズの中から、まずは2つ3つだけでも覚え、接客するときに実際に使ってみてください。少しずつ英語が話せるようになっていき、タクシードライバーとしての価値を高めていきましょう。 新着タクシー求人を見る タクシー運転手の英語学習におすすめの書籍 タクシー運転手の英語学習におすすめの本を4冊ご紹介します。 ・30歳高卒タクシードライバーがゼロから英語をマスターした方法 著者である中山哲成さんがごく普通のタクシードライバーから、4年間で英語をペラペラと自由に話せるようになった勉強方法が公開されています。 ・海外からのお客様を英語で案内・応対するための表現集 タイトルの通り、海外から来日した方々が日本滞在中に観光・ショッピング・食事・宿泊・移動などの様々な場面で気持ちよく過ごせるように、英語で案内・接客・応対できる表現、および日本の文化や観光地なども紹介できる表現を収録しています。この一冊をマスターすることで英語でスムーズに会話をすることが可能となるでしょう。 ・外国人送迎ドライバー向け接遇マナーの基本と接客英語 元国際線キャビンアテンダントが4年にわたりドライバーに接客英会話の研修を実施してきた経験を活かして書き上げられたドライバー向けのテキストです。マナーの必要性から接客英語の基本フレーズ、覚えておきたい英単語も収録されており、外国人に向けた「日本のおもてなし」を表現するための接客英語とマナーを学ぶことができます。 ・キクタン接客英会話【交通編】 耳を使った学習で使える英語をモノにできるキクタンシリーズの【交通編】です。「電車」「タクシー」「バス」「レンタカー」などのジャンル分けて、全61シーン207フレーズを取り上げています。「タクシー」ジャンルを重点的に言えるようにすることで十分な英語力が見につけられるでしょう。 外国人旅行客の増加を受けて各社でも能力開発!今、タクシードライバーに求められるスキルは? 近年、日本政府より観光立国の推進を受けて日本への外国人旅行客が増加傾向にあります。それを受けて、羽田空港国際線の発着枠を増加するなど、外国人によるタクシー利用率が上がってきています。そこで、タクシー業界ではタクシードライバーに外国人の接遇面をさらに強化するため、さまざまな取り組みをしています。今回は、現在のタクシードライバーが力を入れている外国人の待遇面をご紹介します。 東京のタクシードライバーの取組み『外国人旅客接遇研修』とは 東京は、日本でも多くの観光地が集まる場所として多くの外国人旅行客が集まる地として注目されています。そこで、東京で働くタクシードライバーが研修時に必ず訪れる江東区にある「東京タクシーセンター」では、外国人旅行客の接遇面を強化するために『外国人旅客接遇研修』という研修を実施しています。研修内容は、レベルに応じて色々と違いますが、ロールプレイング実習を取り入れた研修が主になっており、外国人の習慣を学び、普段タクシードライバーが営業で使う英語や緊急時の対応(英会話)などを習得して接遇向上を目的に行われています。レベルは、初級~上級まであり、研修内容をICレコーダーなどで録音も可能なので、タクシードライバーの多くは受講後、自身で発音などのトレーニングをしています。研修費用は、1受講2,700円となっており、申込みは直接「東京タクシーセンター」へ電話連絡して予約します。また、各種学習教材なども用意されているので、それを購入して勉強をするタクシードライバーも多いようです! 関連記事 東京のタクシードライバー(タクシー運転手)での勤務は稼げる?稼げない?地方との月収の違いはどのくらい? 英語講習会を取り入れているタクシー会社が増加 外国人旅行客の増加を受け、東京観光事業に力を入れているタクシー会社のほとんどが英語講習会などの語学研修会を開き、外国人向けの接遇に強化を図っています。タクシー会社の中には、英語以外にも韓国語や中国語、フランス語もできるタクシードライバーも在籍しており、これを見ても分かるように今やタクシードライバーも語学力が求められる職業になったといえるでしょう。タクシー会社によっては、語学レベルごとに配車先を振り分ける活動をしているところもあるようです。このような仕組みのタクシー会社もあるので、タクシードライバーは、一人でも多くのお客様獲得に向けて積極的に研修会に参加しています。 日本最大手『日本交通』の外国人旅行客向けに行っている取り組み 東京観光事業に最も力を入れているのが、日本最大手『日本交通』と言っても過言ではないでしょう。日本交通では日本での国際化を受け、いち早くさまざまな研修を取り入れています。たとえば、1ヶ月のロンドン留学研修や独自のテキストを用いて毎月2回の英語講習会開催など、語学面の強化に力を入れています。また、日本交通では研修だけでなく、東京観光を盛り上げるため、株式会社ぐるなびと提携し、旅情報誌「ぐるたび」内に特設ページを設置するなど、外国人観光客問わず観光を目的とする全ての人にタクシー利用に繋がる活動を積極的に実施しています。ちなみに「ぐるたび」とは、旅先のグルメ体験や旅の楽しい情報を地元住民や地元密着のライターによって発信するサイトで、日本交通の特設ページには東京観光ドライバーがタクシードライバーならではの観光スポットを紹介する情報サイトです。 タクシードライバーのこれから 今後日本国内にはますます外国人旅行客が増えると考えられます。これからタクシードライバーを目指す方も、既にタクシードライバーの方も、中長期視点ではさまざまな乗客のニーズに合わせた接客、接遇が求められてくると思われます。既に外国人旅行客からは日本のタクシーは接遇がとても素晴らしいと評価されていますが、スキルアップしていくことでタクシー利用者は今後さらに増えていくことが期待できます。今からでも遅くありません!少しずつ簡単な英会話から勉強してみてはいかがでしょうか?! ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう! 関連記事 プロドライバーになるための定義・条件とは 新着タクシー求人を見る

タクシーの流しとは?コツを掴んで給料UPへ【流しのコツ10選】

タクシーの流しとは?コツを掴んで給料UPへ【流しのコツ10選】

タクシーの営業方法には大きく3種類あり、そのうちの1つに流し営業があります。流し営業では何も考えずにタクシーを走らせていませんか?それはもったいないです!戦略的に流しをしていくことで売上UPさせていくことができるはずです。現に、バリバリ稼ぐ「スタードライバー」はこの流し営業が抜群に上手い……。今回は流しのコツを10個お伝えしますので、今日から実践し、売上UP・給料UPを目指していきましょう。 タクシーの流し営業とは タクシーの流し営業とは、タクシーを走らせながらお客様を探す営業方法のことです。 道の傍らで手を挙げてタクシーを止めたことはありませんか?ちょっと手を挙げただけで合図に気づくタクシー運転手が多いのに内心驚きを感じますが、すぐに気づくのには理由があります。それは流し営業をしているからです。もちろん理由はそれだけでなく、ベテランドライバーが経験的に無意識でお客様の合図が目に入るからなどありますが、タクシー運転手もお客様のことを探しながら走っているというのが、すぐにこちらを見つけてくれる主な理由です。タクシー運転手の営業方法は流し以外にもあります。 流しの他にどんな営業方法がある? タクシーの営業スタイルには大きく分けて3種類あり、流しの他に「付け待ち営業」と「配車営業」があります。 駅やホテル、イベント会場の前などでタクシーがズラーっと並んでいるのが、付け待ちと呼ばれる営業方法で、乗客からの電話予約や配車アプリ経由での予約が入った際に、お客様を迎えにいくのが配車営業です。配車営業の場合には、営業所から無線で配車の指示が来ることもあり、これを無線配車と言います。付け待ちと配車については、受け身でお客様が現れるまで待つ営業方法ですが、その一方で流しにはお客様を見つけにいく積極的な営業方法という特徴があります。 営業スタイル 概要 付け待ち営業 駅や乗り場にタクシーを停めてお客様を待つ 流し営業 道を走りながらお客様を探す 配車営業 お客様の要請でお迎えにいく 流しと付け待ちを要領良く行うことが大切 稼いでいるタクシードライバーは、流し営業と付け待ち営業を要領良く行っていることに注目しておきたいところです。 先ほどもお伝えしたように、付け待ちと配車はお客様を待つしかありません。ネガティブに聞こえるかもしれませんが、付け待ちや配車にもメリットはあります。それは休憩になるということ。付け待ちで上手く休んで、元気が出たら流しをするなどと、営業方法を組み合わせることによって効率良く売上UPを狙うことができるでしょう。配車に関しては運の要素が強いですが、ニーズのある場所の近くにいることで、無線でお客様の要望が入りやすくなるでしょう。流し営業で無駄に走ることもなく、付け待ちで休みすぎない、難しいことではあるのですが、稼ぐタクシードライバーは流し・付け待ち・配車を要領良く行っています。 関連記事 タクシー運転手が「付け待ち」で稼ぐコツやポイントとは? 流し営業の10のコツ コツ1:とにかく人の多い場所で車を走らせる スキルや経験を積んでいくと、どの時間にどの場所に行けばお客様をキャッチできるかなんとなく見当がついてきます。しかし、未経験のタクシードライバーの場合にはまだノウハウがないために、どこに行けば良いか分からないこともあるでしょう。それならとにかく人の多い場所で車を走らせてみてください。人を乗せて走るうちに、いつ・どこでタクシーの需要があるか次第に分かってくるはずです。 ■人が多くお客様を見つけやすい場所 ・ お金持ちの多い場所(港区など) ・ 会社が多い場所(大手町周辺) ・ 歩くのがつらい坂がたくさんある場所(杉並区、目黒区、世田谷区など) ・ 飲み屋街が多い場所(新宿区、渋谷区、新橋など) これに季節要因や時間を合わせて考えながら試行錯誤していくと、どの場所で流し営業をするのがベストか自分なりに導くことができます。もし売上が全く上がらない日があったとしても、そこに行けば必ず売上が立つというところ把握しておくことで精神的にも安心して乗務できるようになってくるはずです。慣れるまで時間はかかると思いますが、日々同じところをゆっくり走り建物やお客様の傾向・流れを覚えていきましょう。 コツ2:急な天候不良があったら人の集まる施設に向かう 午前は晴れていたのに急に雨が降ってきた……こんなときはチャンスです。駅やショッピングモールで立ち往生している方も多く、タクシーの需要が増えるでしょう。また、急に雨に降り込められて、道端で困っている方もいます。なるべく大きな道路を通って、人の集まる施設に向かうと良いでしょう。毎日天気予報をチェックするとともに、たまには空を見て雲の様子を確認してみるクセを付けておくと良いかもしれません。 コツ3:電車が止まったときは駅に向かう 電車が止まったときはチャンスです。大事な用事があってタクシーを使ってでも目的地に行かなければならない方もいますし、2時間も3時間も待つのは嫌だとタクシーを使って移動しようと考える方もいます。普段はタクシーを使わない方でもこのときばかりはタクシーを使おうと思うことも多いはずです。しかし、電車が止まったことを知らずに駅以外の施設で付け待ちしていたり流しをしていたりしてはもったいないです。流しの最中はラジオなどを使って常に交通情報を確かめておくのがポイントです。 コツ4:イベント情報は欠かさずチェックしておく 駅やショッピングセンターでは日常的にタクシー需要があるかと思いますが、それ以外にイベントなどで一時的に人が集まる場所を把握しておくことが重要です。ライブやスポーツの試合、演劇など、様々なイベントの情報をチェックしてください。そのイベント前後の時間帯で、人通りの多い道路を流し営業を行っていきましょう。 コツ5:車をゆっくりと走らせる 流し営業でタクシーを走らせる際には、お客様を探しながら移動していくことになると思いますが、タクシー運転手になりたての方の中には「どうしてもお客様が見えない」と悩んでいる方もいます。もしかしたらお客様を見つけられないのは、運転するスピードが速いのが原因かもしれません。スピードを出して速く走っていたら、運転手がお客様を見つけるのも大変ですし、タクシーに乗りたいと考えているお客様からしても、タクシーをつかまえにくいでしょう。ですから、お客様を乗せていないときには、ゆっくりと走ることを意識してみてはいかがでしょうか。あまりにも遅く走っていては他の自動車に迷惑をかけてしまいますので注意が必要で、道路にもよりますが法定速度より時速10~20kmほど遅い速度が目安としてみてください。 コツ6:車間距離を取る 車間距離を取るのも、流しのテクニックの1つです。もちろん事故を起こしにくくする目的もありますが、それだけではなくお客様をつかまえやすくするという目的もあります。というのも、お客様がタクシーに乗りたいと考えたときには、タクシーの左前に書かれている「空車」という文字を探しています。お客様から「空車」の表示を見つけやすくするために、ゆっくりと走ることも大切ですが、それに加えて車間距離を開けるというテクニックがあるのです。信号などで車が止まり、再び発車する際には特に前の車との間に距離を取り、ゆっくりと発車させるようにすると良いでしょう。 コツ7:交差点で先頭になる 車間距離を取るのにも似ていますが、交差点では先頭に止まることで「空車」の表示を見えやすくすることができます。それに交差点ではタクシーを探しているお客様も多いため、できることなら交差点の先頭で止まると良いでしょう。ただし、あくまで安全な走行が大前提です。例えば、黄色信号などでは交差点に突っ込む車もあり、下手に減速してしまうと事故にもつながりかねません。これにはこだわりすぎないようにしてください。「信号が変わりそうで進むか止まるか迷うような状況なら止まる」という意識がベターです。 コツ8:流しでは左に曲がろう 流しで車を運転しているときに、何も考えずに運転してはいけません。日本では車は左側通行ですから歩道に一番近いのは左車線です。複数車線の場合は特に、必ず左車線を走りましょう。それだけでもお客様をつかまえやすくなるはずです。もう1段階レベルを上げると、複数車線の道路でお客様を乗せずに流しをしているのなら右に曲がってはいけません。ご想像の通り、右折する場合には道路の真ん中付近で車を走らせることになるため、歩道との距離が遠く、タクシーに乗りたい方がいても乗せることができません。曲がりたい交差点を直進して、そこから左に3回曲がったら、自分の向かいたい方向に進めるはずです。「右に曲がりたいときには左に3回曲がる」ぜひこれを覚えて、左車線をキープしていきましょう。 コツ9:時間帯を意識する 流しをする際には時間帯を意識することも大切です。どんなときにタクシーを使いたいか考えてみるのが1番です。例えば、夜には「仕事が終わってクタクタで……」、「お酒を飲んだら歩くのが嫌になってしまって……」、「終電がなくなってしまって……」などの理由でタクシーを利用したいと考える方がいるでしょう。次にどこでそう思うか考えてみてください。会社の近くや繁華街、駅などが思い浮かぶはずです。夜にはこうした需要がありますから、繁華街やオフィス街、駅を狙って流しをしてみてください。特に終電が終わってしまった後には家まで帰りたいとの思いから長距離になるお客様も少なくありません。人通りはそう多くはないですが、長距離のお客様を見つけられる可能性も高くなりますし、深夜料金が発生するため、売上を得るにはチャンスとも言える時間帯です。ただし、これは一般論です。先輩ドライバーやお客様から情報を得て、人気の場所と時間帯を把握し、エリアの特性に合った流しを行っていきましょう。 コツ10:お客様の目的地に到着した後を考える 先に稼ぐドライバーは、流しと付け待ちを要領良く行うとお伝えしました。とにかく時間のロスが少ないのです。時間のロスを減らすための方法は様々ありますが、そのうちの1つとして、お客様を乗せて目的地に着いた後の行動を決めておくという方法があります。まずお客様を乗せると、目的地を聞きます。その際、あるいは信号で止まっているときなどに目的地に着いたら次にどこに向かうのか考えておくのです。その近くの人通りの多いところで流しを行うのか、あるいは人の集まる場所で付け待ちを行うのか、こうしたことを考えておくだけで目的地に着いた後の時間ロスがなくなります。細かいことですが、こうした少しの時間の積み重ねが給料UPにつなげる要素となるでしょう。 東京でたくさん売り上げている、当サイトで「スタードライバー」と呼んでいる方たちは、この流しが圧倒的に上手に行っています。 イベント情報を事前に収集する、今までの経験から得られた情報から予測して人が集まりそうなエリアで流しを行う、道を走りながらお客様になりそうな方を見極めるスキルを上げるなどなど、様々な方法で流しからの顧客獲得に繋げています。要領良く流し営業・付け待ち営業・配車営業を行い、給料UPを目指していきましょう。 関連記事 スタードライバーにインタビュー!【松本亮一さん(和親交通株式会社)】

【長時間運転の対策】疲れ解消法とは?目の疲労回復方法もご紹介

【長時間運転の対策】疲れ解消法とは?目の疲労回復方法もご紹介

長時間運転をしたことのある方なら、その大変さや疲労具合は想像に難くありません。腰・肩・目に疲れを感じる他、長時間狭い空間で、かつ注意を払いながら運転していることによって精神的にも疲れを感じるでしょう。こうした長時間の運転で感じる疲れを解消する方法をご紹介します。特にタクシー運転手やトラックドライバーの場合には、長時間運転で疲れを感じやすいですので、疲労回復の方法を心得ておきましょう。 長時間運転の疲れにはどんなものがある? 長時間運転をすると感じる疲れには、腰や肩にくる肉体的な疲れがあります。特に目には大きな負担がかかります。車を走らせると、視界に映る景色が刻一刻と変わっていき、たくさんの情報が流れ込んできます。そのうえ、タクシー運転手の場合にはタクシーを求めるお客様の姿も探しているため、一層目を使っています。 また、精神的にも疲労するでしょう。あなたが運転する際の周りには、安全運転する方ばかりではなく、少し危険な運転をする方もいます。車同士の交通事故の場合には、割合は別として双方に過失があるとされます。自分が悪くないと思ったとしても過失があるとされてしまうのです。タクシーの場合には、事故が起こったら少なくとも営業できる時間が少なくなってしまいます。ですから、周囲に注意して危険な運転をする車を避ける必要もあるのです。そうして神経を使って注意深く周りを見ていることなどがきっかけとなり、精神的な疲れが生じてしまうのです。 疲れの種類と対策1:腰や肩の疲れ 長時間運転をしていると、腰や肩に負担がかかります。ふと気がつくと、腰や肩が凝っていることもあるでしょう。こうした肉体的な疲れには以下の対策方法を活用しましょう。 シートの前後や背もたれの角度を調整する 腰や肩の疲れの原因はいくつかありますが、その1つに正しくない姿勢で運転席に座っていることが挙げられるでしょう。なんとなくシートに浅く座ったほうがラクな気がするかもしれませんが、実はシートに深く腰をかけ、背中は背もたれにピッタリとつける形で座ったほうが、疲れにくいのです。もし普段から姿勢が悪い方が、正しい姿勢でシートに座ったときには、シートの位置を少し前にずらす必要があるでしょう。シートの正しい位置は、座ったときに足が完全に伸びきらない状態、かつハンドルを持つ手に関しても完全に伸びきらない状態になる場所です。クセで浅く座っている方にとって、正しく座るのは難しいかもしれません。しかし、大切なのは慣れですから、最初のうちは少し我慢してでも正しい姿勢でシートに座りましょう。 こまめに休憩を取る こまめに休憩を取りましょう。疲れているときには注意力が散漫になってしまいますので、疲れたらすぐに休憩するようにしてください。運転をしているときは集中していて気づかないこともあるのですが、実は疲労が溜まってしまっていることもあります。そのため、1~2時間を目安として意識的に休憩を取っていきましょう。このとき、ただ休憩するのでも良いのですが、せっかくなので駅前やホテル等で人の出入りの多い場所で「付け待ち」すると良いでしょう。賢く休憩しながらタクシー営業をしていきましょう。 関連記事 タクシー運転手が「付け待ち」で稼ぐコツやポイントとは? ストレッチをする 運転中は狭い車内で、長時間同じ姿勢を取ることになっているため、体が凝りやすくなってしまいます。「付け待ち」で賢く休憩し、タクシーから降りてストレッチをしましょう。背伸びをしたり、アキレス腱を伸ばしたり…屈伸、伸脚、前屈など様々な方法で体をほぐすようにストレッチしましょう。 場合によってはタクシーから降りられないこともあります。そんなときにも手首や肩を回したり、手をギュッと握ったり、両手を上に挙げてバンザイのポーズをしたりするのも体がほぐれるでしょう。こうして長時間同じ姿勢で凝った筋肉を、ストレッチでほぐしてみてください。なお、ストレッチ方法についてはこちらをご覧ください。 関連記事 休憩中にできる!タクシードライバーのための腰痛改善ストレッチ お風呂に入る・シャワーを浴びる タクシー会社には、シャワーが備えつけられていることがほとんどです。休憩中や勤務を終えた後には、シャワーを浴びる、あるいはお風呂につかることをおすすめします。体の血行を良くすることで、疲れを取りやすくなるでしょう。人によるかもしれませんが、シャワーを浴びたりお風呂に入ったりすることで、ほっと一息つけて精神的にも回復します。タクシー会社のシャワーもぜひ利用してみてください。 運転の負担を軽くするサポートグッズを使用する 腰が痛くなっている方の場合、背中がシートから浮いてしまっていることが原因かもしれません。長時間運転の疲労をやわらげるためには、シートに深く腰をかけ、腰の位置まで背中をシートにピッタリと接触させる必要があります。深く腰をかけても腰の部分がシートから浮いてしまうこともあるでしょう。その場合にはシートと腰の間にクッションを置くことで、腰にかかる負担が軽減されます。こうしたサポートグッズを使用することによって、そもそも疲れにくいようにすることもポイントでしょう。 疲れの種類と対策2:目の疲れ 先にもお伝えしたように、運転中は目に大きな負担がかかります。運転中には横断歩道を渡っている歩行者や、並走しているオートバイ・自転車など、様々なことに注意しなくてはなりません。しかも車を走らせている状態ですから、大変多くの情報が目に飛び込んできます。危険かどうかを瞬時に判断するために、怠ることなく注意して周囲を見る必要があります。さらに、タクシー運転手の場合には、街中を走りながらもお客様を探します。タクシー営業をする際には目を酷使していることが分かるでしょう。 目薬をさす 目薬をさすことで、目の疲れからくる症状を少し緩和させることができます。集中して運転していると、瞬きが少なくなっている可能性もありますし、エアコンを使っているとさらに目が乾きやすくなっています。適度に目薬をさし、目の負担を減らしていきましょう。 ギュッと目を閉じてストレッチ 目が疲れているときには目の周りの筋肉がこわばった状態になっています。そのため、目の周りの筋肉をほぐすことで、疲労の回復ができます。目をギューと閉じてゆっくりと開く、たったこれだけでもストレッチになります。この他の方法としては、右回りに眼球をゆっくりと回します。1周したら今度は逆回りで1周させます。最後は寄り目で5秒キープしましょう。眼球をなるべく大きく動かすことを意識していきましょう。こうした目のストレッチなら、車内でも簡単にできますのでぜひ試してみてください。 目を温める 目が疲れたときには、目の周りを温めて血液の流れを良くしましょう。その際には蒸したタオルを目に当てるのでも良いですし、市販のホットアイマスクを使う方法もあります。休憩中であればホットアイマスクをしながら仮眠することで、肉体的にも精神的にも疲労を回復することができるでしょう。 目をマッサージする器具を活用する 最近では目をマッサージする器具も販売されています。充電式のゴーグルのようなもので、装着すると目の周りを温めるとともに、マッサージをしてくれます。休憩中に、こうしたマッサージ器具も活用することによって、こまめに疲労を回復する努力もしてみてはいかがでしょうか。 まぶしいときにはサングラスをする 紫外線に関しても目の疲労につながる要素です。運転中には長時間、目を閉じることはできません。日が強く差して、まぶしいときには目への負担が強くなります。太陽が強く差し込むときには、サングラスを使って紫外線量を減らす方法もあります。 仮眠をする ストレッチしたり温めたりすることによって目の疲労を回復する方法、それからサングラスをすることで、そもそもの負担を減らす方法をお伝えしました。ただ、疲労がピークに達しているときには、ストレッチなどではなかなか効果が得られません。そんなときには仮眠をとりましょう。「居眠り運転を避ける方法」についてはこちらをご覧ください。 関連記事 タクシーで居眠り運転を避ける方法!隔日勤務の睡眠のとり方とは 疲れの種類と対策3:精神的疲労 運転する際は事故を防ぐためにも、常に軽く緊張した状態でいる必要があります。このような状態で長時間過ごすのは精神的にも疲れてしまうでしょう。それに、タクシー運転手の場合にはお客様を乗せるときにはコミュニケーションを取って優しく接客する必要があり、1日のうちに非常に多くの回数、初対面のお客様とのやり取りをしなくてはなりません。人と接するのが好きな方にとっては、主観としてはストレスと感じないかもしれませんが、実際はストレスになっていることも考えられます。そのため、できる限りでストレスを軽減する必要があるでしょう。 時間に余裕を持った運転を計画する タクシー運転手となると少し難しいのですが、時間に余裕を持った運転計画を立てることが重要です。サービスエリアやパーキングエリアでの休憩時間をしっかりと設ける必要があるでしょう。ギリギリのスケジュールで予定を組むと、疲れたときに休むことができなくなってしまいます。そうしたタイトなスケジュールでは肉体的にも、精神的にも疲労感が出ます。渋滞なども考慮したうえで、余裕を持って予定を立てましょう。 車線変更の回数を極力減らす 車線を変更する場合には、直進するよりも周りに注意する必要があります。前の車の状況、隣の車線の状況、道路の先にある信号などの状況を瞬時に判断して車線を変更します。お客様の指示がある場合は仕方ありませんが、車線を変更する際には集中力・注意力が必要となりますので、なるべくなら車線変更の回数が少なくなるような運転を心掛けましょう。 好きな音楽やラジオを流す 精神的な負担を可能な限り減らすため、好きな音楽やラジオ、テレビを流すというのも1つの手です。お客様に頼まれた場合には音楽やラジオを変える必要があるかと思いますが、それ以外の時間は自分が好きなものを流し、ストレスをなるべく軽減させましょう。 眠気には要注意しよう 疲れているときには眠くなりやすくなりますし、注意力が散漫になりやすいです。疲労がピークの際には、事故を起こしやすくなってしまうので、運転しないように心掛けましょう。特に食後は注意が必要です。満腹になると強い眠気がきた経験があるかもしれません。疲れているときなら、なおさらです。 眠気覚ましの方法としては、エナジードリンクや栄養ドリンクを飲む方法もありますし、食後に短時間の仮眠を取る方法も良いでしょう。それに、市販薬の中には眠気を取り払ってくれるものもありますので、こちらも検討の余地があります。いろいろと試してみて自分が効果的だと感じる眠気覚めし方法を見つけていきましょう。 また、仕事をしていない間は可能な限り疲労回復に努め、しっかりと睡眠を取ったり、休憩中には仮眠を取ったりするなどして十分に休養してください。繰り返しますが、眠いときには無理に車を走らせるのではなく、仮眠を取るなどして安全運転を心掛けていきましょう。 タクシー運転手たちに聞きました!有効的な休憩時間の使い方 他のタクシー運転手は、一体どんなふうに休憩時間を使っているのでしょうか? 実際に働いているタクシー運転手に、休憩時間をどう効率よく使っているのか聞いてきましたので、一部ご紹介したいと思います。 入社3ヶ月目の新人タクシー運転手の場合 私の休憩時間は、タクシー運転手を始めてまだ日が浅く「道を覚える!」という意味合いもありますが、まだ慣れていないので、休憩時間も積極的に営業をおこなったりしています。 ずっと営業をするのはちょっと疲れることもあるので、そんなときは会社に戻って先輩に色々なことを教わったり、同時期に入った仲間達と情報交換も兼ねて話したりして休憩しています。 都内で働く1年目のタクシー運転手の場合 僕は昼食以外、ずっと寝ています!この仕事は、朝~早朝まで長時間の勤務になるので、体力を温存しておく必要があります。なので、ただひたすら寝ます(笑)やはり、体が資本の仕事なので睡眠や食事には気を使います。お客様が割といない時間帯(15時~16時くらい)にまとめてとったりすると効率的かな。 どこでも寝られるわけではないので、都内23区で気兼ねなく停まれて休憩できるスポットを自分なりに探して、休憩後すぐ営業に行けるよう考慮して休憩場所を決めています。 一番安全なのは仲間のタクシーが溜まっていて停まっているところですね!あと、僕のオススメは、青山公園の一部エリアや有栖川公園の限られたエリアかな。 青山公園は、停車が許されたエリアでないと運転手不在の場合、違反点数が加算されてしまうので注意が必要!だけど、あそこは表参道や渋谷に近いのですぐ営業に戻れるので結構いい場所だと思います。 有栖川公園も、近くにトイレもあるというのもあるけど、意外にお客様が多いのでそのまま営業もできちゃうので、僕的にはかなりオススメな場所です。 広尾の商店街が近くにあり、麻布十番などにも近いのでお客様の層がかなりいいのもメリットだと思いますよ。 タクシー経験8年目ベテラン運転手の場合 休憩は、寝たりすることもあるけど、あえて長時間はとらずに「付け待ち」と称してこまめに休憩している場合が多いです。 営業時間も限られているから時間は有効に使わないといけないと常日頃から心掛けています。 この仕事はずーっと長時間座りっぱなしなので、たまに気分転換も兼ねて外で軽くストレッチなんかをしています。 結構、腰や肩にきたり、気を遣ったりする仕事なのでストレス解消や体のためにたまには運動するのもいいと思います。 私は、この体を動かせる時間が一番いい気分転換になっています。 このようにタクシー運転手のみなさまは各々、工夫して休憩時間を使っているようです。確かに、次の営業のことも考えながら休憩をとるのは効率的かつ疲労も軽減しそうですね!他にも色々方法はあるかとは思いますが、ぜひお試しください。 関連記事 タクシードライバーの点呼から終業までの1日の流れ 関連記事 タクシー会社の職場環境や人間関係ってどんな感じですか? 運転が好きで慣れている方であっても、長時間運転すると疲労を感じるものです。特にタクシー運転手やトラックドライバーにとっては、日常的に長時間の運転をしていくことになりますので、疲労回復方法を覚えて実践していきましょう。

タクシー運転手に必要な深視力とは?検査・練習・簡単トレーニング方法もご紹介

タクシー運転手に必要な深視力とは?検査・練習・簡単トレーニング方法もご紹介

みなさんは、「深視力」という言葉を聞いたことはありますか? 深視力とは、奥行き知覚のことで、両目を使って見たときに遠近感や立体感を判断する能力のことです。「視力」と入っているものの、一般的に言われる視力とは少し異なります。この能力は、タクシードライバーに限らず、お客様を乗せる職業に就く場合には必ず求められる能力です。動いているものや止まっているものを認識したり、どのくらいの距離にいるのかを把握したりする能力となりますので、交通事故の防止に役立ちます。例えば、右折する際には対向車がどのくらいの距離で、どのくらいの速さで近づいてくるのかを予測し、曲がれるかどうか判断していきますが、深視力の能力が低ければ事故を起こしてしまうかもしれません。そういったことがないようにお客様を乗せる職業などの場合には深視力が求められます。 深視力とは 冒頭でもお伝えした通り、深視力とは両目を使って見たときに遠近感や立体感を判断する能力のことです。この深視力を測るために、二種免許の取得時や免許更新時には「三桿法(さんかんほう)」と呼ばれる検査を行います。検査の方法は至って簡単で、固定された2本の棒と、その中央に1本棒があります。中央の棒が奥から手前に向かって動くので、固定された棒と棒の中間地点となる場所に来たときにスイッチを押します。これを3回行い、平均の誤差が2cm以内に収まれば合格となります。 検査をするときには一窓式と二窓式という2つの方法があります。一窓式は2.5m離れた場所から行うもので、二窓式は箱の中を覗いて行うものです。多くの場合には二窓式で行われます。二窓式で行う場合には以下の図のような見え方をします。 冒頭にもお伝えしましたが、深視力は奥行きを把握するための能力で、交通事故を未然に防ぐのに役立つものです。お客様の命を預かるタクシー運転手には、この深視力が必要となりますので、二種免許で深視力検査が行われます。 関連記事 タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは 疲労や加齢で深視力が落ちてしまう 最近ではスマホやパソコンを見る機会も多く、目が疲れやすい環境となっています。疲れているときには深視力が落ちてしまいますので、二種免許の受験や免許更新などで深視力を測る場合には、目の疲労を取るようにしておきましょう。前日には十分に睡眠を取り、その日はスマホやパソコンを見ないようにしておきましょう。ただし、免許の取得や更新で行われる深視力検査は、事故の発生率を下げることが目的です。その検査が良ければよいのではなく、その先に事故を起こさないようにするために、日ごろからしっかりと目を休めるようにしましょう。 深視力が落ちるのは疲労だけではなく、加齢も関係しており、老眼が進むと遠近感を把握しにくくなってしまいます。自分でも気づかないうちに深視力が落ちている場合もありますので、過信をしないようにしましょう。免許更新時などは良い機会ですので、前回の更新のときよりも衰えていないか意識的に取り組んでいきましょう。 自宅で簡単チェック!深視力を把握する方法 自分の気づかないうち深視力が落ちてくると知ると、今自分に深視力があるのか気になってきますよね。自宅で簡単に深視力を調べる方法があります。 ①以下5つの距離・長さを目視で考えてみてください。 ■今いる位置からドアまでの距離 ■天井から床までの距離 ■机の端から端までの距離 ■自分の膝から床までの距離 ■人差し指の長さ ②メジャーなどを使ってそれぞれの距離を測ります。 ざっくりとで良いので、当たっているかどうかを判断します。事前に何cmまで正解とすると決めておくと判断しやすいでしょう。 ③あなたの深視力は何歳? 正解数 深視力年齢 全問正解 20歳代~30歳代 3~4問正解 40歳代~50歳代 0~2問正解 60歳以上 自宅で簡単にできる深視力のチェック方法をお伝えしましたが、メガネの販売店の中には二種免許の取得・更新時での三桿法で使われる検査機器と同じものが用意されているところもあります。より正確に知りたければ、メガネで深視力を測ってみてください。 専用のメガネで深視力を補える 深視力検査で不合格になってしまうこともあるでしょう。不合格になってしまう原因としては、視力に問題があり、三桿法(さんかんほう)で使われる棒が見えづらいということもあるでしょう。左右の視力が極端に違ったり、遠視や乱視が進んでいたりする場合はメガネやコンタクトが合っていない可能性があります。メガネやコンタクトを作り直して再受験しましょう。棒の見えに問題がない場合には深視力が原因となっていますが、その場合でも諦める必要はありません。深視力は矯正する専用のメガネがあります。3万円前後で購入できますので、深視力のメガネの購入を検討してみてください。 深視力を鍛えることができる!トレーニング方法とは 視力は一度悪くなると、次第に落ちていく……といった経験がある方も少なくないでしょう。そうした経験から深視力も落ちる一方なのではないかと考えてしまいますよね。しかし、深視力は鍛えることができるのです。 ■ 距離の推測 自宅で深視力をチェックする方法と同じものです。身近にあるものの距離・長さを推測し、それを実際にメジャーなどで測って正確性を追求するというものです。最初は間違えることが多いかもしれませんが、繰り返していくと次第に距離感がつかめてきます。 ■ 位置関係の推測 部屋の中で周りにあるものを把握します。例えば、時計や机、本棚、クローゼットなどが部屋のどこに何があるのかを頭に入れてください。そうして目を閉じます。先ほど把握したものの中からご自身で対象のものを決めてください。どの位置にあるかイメージし、対象物に対して体が正面に来たと思ったら目を開け、その対象に素早くピントを合わせるというものです。 ■ 融像のトレーニング(パターン1) 融像とは、左右の目から得た映像を、1つのものとして見る機能のこと。2つの目からは少し角度の異なる映像情報が入ってきます。物理的には1つの物体がブレて見えてしまいますが、それに焦点を合わせて1つのものとして見る機能です。トレーニング方法としては、まず腕を伸ばして眼の高さに人差し指を置きます。その指を鼻方向に徐々に近づけつつ、その指を注視し続けるというもので、これを何度か数分間に渡って繰り返します。 ■ 融像のトレーニング(パターン2) パターン1と似ているのですが、先ほどと違うのは指を動かす方法です。先ほどは手を伸ばした状態から鼻に向かって動かしましたが、今度は360度自由に動かしてください。その指を注視し続けるというもので、これも数分間行いましょう。 いずれも簡単で1~2分あればできるものですので、電車の待ち時間や待ち合わせまでの時間など、空いた時間を効果的に使ってトレーニングをしてください。日常的にトレーニングをしていくことで、深視力の維持・向上を目指していきましょう。 今回は深視力についてご紹介しました。普通の視力と違って鍛えられるという特徴のある深視力。遠近感や立体感を把握する能力のために、二種免許の取得時や免許更新時などに計測されます。タクシードライバーが必ず身につけていなければならない能力となりますので、日ごろからトレーニングをし、深視力が落ちてしまった場合には専用のメガネを作り、深視力を維持・向上していきましょう。 なお、これからタクシードライバーを目指す方はドライバーズワーク タクシー求人検索から求人を探してみましょう。ドライバーズワークでは無料会員登録で数多くの非公開求人をご提供します。まずはキャリアアドバイザーにお気軽に相談してみてください。 関連記事 あまり健康に自信がないのですが、タクシードライバーになれますか? 関連記事 タクシーの求人応募、就職、乗務開始までの流れ 新着タクシー求人を見る

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知らなかったでは遅すぎる!タクシー現任者・業界の転職事情

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タクシードライバー経験がある・二種免許保有はタクシー会社転職に有利? 今はどこのタクシー会社も人手不足に陥っており、タクシードライバーの需要は高まる一方です。しかしながら、よく皆さんが勘違いされやすい点に、「タクシードライバー経験がある」「二種免許を保有している」ということで、どのタクシー会社でも入れるかというと決してそうではないという事があります。実はタクシードライバー経験者(現任者)は場合によっては採用選考において、未経験(養成者)よりも厳しく見られる場合があります。今回は当社のキャリアアドバイザーが良く耳にする現任者にだけありがちな転職事情の一つをご紹介します! 無料会員登録 養成者には優しく現任者には厳しいタクシー業界 前述のとおりタクシー業界は慢性的な人手不足にあり平均年齢も58才と高齢化が進んでいる状態です。ドライバーの若返りと、他業種からの採用・養成が業界全体としての課題となっていますので、未経験者には少しでも多くの方にタクシー業界に興味関心をもってもらうべく、入社時の負担になりがちな二種免許取得費用をタクシー会社で負担したり、入社支度金や入社祝い金を支給したり、乗務時数か月から1年の間、給料保障を行うというような優遇を行っています。その一方で、タクシードライバー経験者(現任者)を採用する場合は、もちろんタクシー会社にもよりますが基本的には選考基準自体が未経験者とは異なります。 関連記事 タクシードライバーの平均年齢!高齢化と勤続年数についてのレポート 関連記事 未経験でもタクシードライバー(運転手)に就職・転職できる? 現任者が受ける確認事項 では、具体的に現任者はどういった観点で厳しく見られるのでしょうか。キャリアアドバイザーが採用担当者から求められる確認事項の代表例を紹介します。 タクシー業界での経験年数 タクシー会社の経験社数(転籍回数) 退職理由(転職理由) 過去の営業成績 過去の違反内容 良く気にしているのは経験社数・在籍年数 その中でもタクシー会社の採用担当者が一番気にされるのは、経験社数と在籍年数です。この二点に加えた各退職理由は、面接の場でも具体的にズバズバと質問を受けることが多い箇所です。これはタクシー業界に限った話ではありませんが、特に1年未満での退職が複数ある場合などは良く確認を受けますし、正直かつ正当な理由を伝える必要があります。 どうしてもやむを得ない事情があるなら正直に伝えた方ががいいでしょう。 見送りになりやすい例 面接でよく見られる失敗例は、採用担当のストレートな質問や少し手厳しい聞かれ方に萎縮してしまって、返答に困ってしまったり、しっかりとした受け答えができなくなることです。例えば 「株式会社◎◎は、せっかく入ったのになぜこんなにすぐに辞めてしまったのですか?」 「この在職期間はとても短いですね、何かあったんですか?(辛かったですか?)」 「ウチは厳しいですが大丈夫ですか?」 などです。正直、退職理由や転職に対する不安の促しをストレートかつやや高圧的な態度で急に聞かれたら、平常心を保つのは難しいかもしれません。 しかしながら、採用担当も候補者であるあなたを萎縮させようとして威圧的な態度を取っている訳ではありません。こういった方法でストレス体制を見ていたりします。タクシードライバーの業務は接客業であるうえ多種多様な年齢、性別、性格の乗客の対応が必要になるほか飲酒された方も中にはいます。そういった環境下で、高圧的な乗客が居た場合にどう対応するのかを面接で試しているのです。ここは冷静に質問内容を見極めて、毅然とした誠意のある対応を心がけると好印象を持たれます。 転職回数の多さよりも、それぞれの理由を重視している 転職回数が多いこと自体が悪いというよりは、退職理由が不明瞭な職歴が多いと見送りになりがちです。退職理由はなるべく好印象をもたれるような話し方を準備しておくことが望まれますが、いつもいつも正当な理由ばかりでは無いケースもあります。そういった場合はとにかく正直に話すことです。自分の至らなかった箇所があれば反省している旨を添えることと今後に向けた意欲をセットで話すことで相手への印象はアップさせることができます。 各タクシー会社の採用要件における現任者の取り扱い 現任者の転職において、未経験者に無いものがもう一つあります。それは「現任の方は面接お断り」と、書類選考に通過できず、面接自体を受けられない場合があることです。各タクシー会社ともドライバー不足がある中ではあるのですが、これが実情です。 タクシー業界はとても狭い 専門的な業界でもあるせいか、タクシー会社同士は意外と関係が深く、経営者同士や採用担当同士が知り合いというケースは多々あります。他の業界にもある話ですがタクシードライバーを引き抜きするような行為は業界内でもタブー視されており、起きてしまうと会社同士でのトラブルになったり悪い評判が業界内に広がる恐れもあります。これを気にして、現任者の採用は慎重になるタクシー会社もあるということです。タクシー会社の採用要件における現任者に関わる部分を抜粋してご紹介します。 ◎社以上、別のタクシー会社で実務経験がある方は採用しない 特定の◎◎会社で実務経験がある方は採用しない(同じグループなど) 採用は可能だが、別のタクシー会社に在籍している間は面接できない(退職後でないとできない) ◎年以上、別のタクシー会社で実務経験がある方は採用しない 現任者は一切採用しない リファレンスチェック(前歴確認)がある 面接後にリファレンスチェック(前歴確認)を行う会社もあります。これは履歴書に記載された前職勤務先(場合によってはそれ以前の勤務先)に連絡をして、移籍で採用するかも知れないという挨拶を兼ねつつ、当時の勤務態度や成績を伺うものです。 タクシー業界は横の繋がりが大変深い業界です。これらを踏まえると、何があろうと退職の仕方は円満にしておくことに越したことは無いということがわかるかと思います。前の職場に迷惑を掛けて退職しては、転職先にもそれが知られる場合があるということです。ぜひ円満退職を心がけましょう。 関連記事 タクシー会社に就職・転職する場合の選び方 いかがでしたか? タクシードライバー経験者(現任者)の転職にあたっては、直接タクシー会社に応募するのもいいですが、ドライバーズワークのような転職支援サービスに相談してみることをぜひお勧めします。転職支援サービスを利用すれば面接に行かずに詳細な募集情報を知れるほか、匿名応募ができるので無闇に複数のタクシー会社に面接に行く必要もなく、希望が叶う必要最低限の応募で済むため効率的な転職活動を行えます。気軽にご相談ください。 無料会員登録

スタードライバーにインタビュー!Vol.1 【松本亮一さん(和親交通株式会社)】

スタードライバーにインタビュー!Vol.1 【松本亮一さん(和親交通株式会社)】

タクシードライバーインタビューのきっかけはネガティブキャンペーンを垂れ流すテレビに対抗 タクシードライバー(タクシー運転手)は不況業種で大変というネガティブな間違ったイメージがついてしまっているのを何とか払拭したいと考え、テレビなどが行うネガティブキャンペーンに対抗して、ポジティブキャンペーンとしてしっかり稼いでいる各社のナンバーワンの売上を誇る(つまりお給料も高い)タクシードライバーのインタビューを行っていこうと考えました。 今回のインタビュー記事を見て一人でも多くの方が、じゃあ自分もタクシードライバーやってみようかな?と思ってくださったら幸いです。 記念すべき第一回目のタクシースタードライバーのインタビューは和親交通株式会社の松本亮一さんです。 関連記事 タクシー運転手(タクシードライバー)になるには?年収、待遇など実は隠れた良い仕事! タクシードライバーになったきっかけ 「自分はずっと二十年以上トラックに乗っていました。大きい会社の配送路線に組み込まれた仕事であれば安定していますが、小さい会社ですとやれ問屋さんが潰れた、やれ取引先から来年からは5台じゃなくて2台でいいよと言われてしまえばあっという間に仕事がなくなってしまうような状態で非常に不安定なんです。それでも若いころは昼夜を問わずに働いていたけど、リーマンショックのあおりもあって、更に不安定さを増してきたのでこれはそろそろ見切りをつけなければいけないと考えました。 150人以上のタクシードライバーにインタビュー 同じ道路を使用して商売をしている仲間として、そこからタクシー運転手に片っ端からインタビュー試みたんです。その数150人は下らないと思います。そうするとみんな基本的には最初ネガティブな発言をするんです。でも最近は稼げないという事を言う人もよくよく聞くとバブルの異常な時と比べていたりで全然悪くない業界であるとわかってきました。そしてとある営業所でナンバーワンの売上を出しているタクシードライバーの話を聞いた時に、あなたがやったからと言って自分のように稼げるという訳ではないんだよと言われて逆に燃えたというか、いやあなたができるのに私にできない理由はないだろうと、よしやってやろうと思ったのが最終的なきっかけです。 関連記事 タクシー運転手が高収入を得るコツや稼ぎ方とは?【徹底紹介】 実際にタクシードライバー(タクシー運転手)になってみて思ったこと あれだけの人数をインタビューしてから入社したので入る前と入った後でイメージが違うという事はなかったのですが、和親交通を選んで正解だったなというのは後からより強く思いました。某大手の会社だと先輩の出庫を挨拶して見送ってからでないと後輩は出庫できないなどの体育会のような上下関係があったありするというのを実際に耳にするのですがそういう煩わしいことがうちの会社はないんで。 トラック運転手からタクシー運転手に変わる事への不安はなかったのか たしかにタクシー運転手に比べてトラック運転手の方が人と接触する機会は圧倒的に少ないです。人を乗せている訳ではないですから。ですから人と関わりを持ちたくないよというような人は確かに向かないでしょうし、それでもタクシー運転手になろうという人は不安も多いでしょうけど、私はそもそもおしゃべりですし、そして貪欲です。 どんな人でもそれこそホームレスの人でも自分の知らない何かを知っているに違いないと思うし何かを吸収したいと思っています。その時間を無駄にしたくないので。 タクシードライバーをやってうれしい瞬間というのはどのような時か そりゃやはり人間ですから、お客さんに褒められた時です。 お客さんの想定していたより早く到着したり、運賃が安く済んだり、話が弾んだりで褒めてもらえる時が嬉しいです。 先日もたまたま乗せたお客さんが、2日に1回はこの同じ場所で乗って同じ場所で降りているけど2,000円を切ったことは初めてですし、そもそもこんなに早く着いたことが無い!すごいプロですねと褒めて下さったのなんかは嬉しかったですねえ。 急いでくださいって人の要望にしっかり応えられるのはやはり運転のプロとしては一番嬉しいかなあ。 売上の高いドライバー≒事故も多いというようなイメージがあるがそれはあながち間違っていないと思います。どうしてもお客さんをたくさん乗せようと情熱を燃やしている人は、対向車線のお客さんさへ乗せてしまいたくなってUターン禁止のところでUターンしてしまったりとかがあるので。あくまで頭の中は冷静でいなければいけないと思います。 事故に関していえばこれはどれだけリスクを事前に回避できているかが一番大事だと思っています。私は周辺を走っている車のナンバーまで全部見ています。そして地方ナンバーの車の後ろにはつかないようにします。東京が不慣れで変な動きをする可能性が高いですから。 またこれは自分の経験則ですがファミレスから出てきた車の後ろにも入りません。満腹感からか漫然とした動きをして危なっかしいのです。このように事前にリスクを回避するようにしていけば事故は防げると考えています。 タクシードライバーやっていてキツイなと思う事 歩合制の部分が大きい仕事ですからやりがいもある反面、調子悪い日などには会社にも申し訳ないと思いますしそもそも自分のプライドが許せないです。こういうストレスは毎回ですのでこれがしんどいと言えばしんどいのですが、それはどの仕事でも一緒の話ですのでタクシードライバー特有のという事ではないと思います。 怠けようと思えばいくらでも怠けらえる仕事ですが、そうすれば自分の収入も減るのでどのように自分がなりたいか次第で大変さの種類も変わるのかなと思います。 自分が一番自慢できること 自分の売上が高いという事よりも、今その売上ナンバーワンをいつも競っている相手がいるんですけど、実は自分が連れてきた後輩なんです。最初半年くらいは本当にもう鬱陶しいと思われてるのはわかりながらも、細かくチェックして教えました。でもその彼に今はたまに負ける日も出てきていて、このことが私の一番の自慢です。 関連記事 タクシー運転手が「付け待ち」で稼ぐコツやポイントとは? 関連記事 タクシーの流しとは?コツを掴んで給料UPへ【流しのコツ10選】 後輩に教えた売上があがるコツ お客さんがどこにいるとか、このコースがいいとか、このイベントはねらい目だとかそんな事ではないんです。イベント情報を毎日チェックして例えば今日は東京ドームで野球の試合があるからその時間帯はいいのではなどと動く方がいますが、私はそのような動き方は一切しません。それは仕事ではなくて博打だと思うのです。 もしかしたらお客さんを乗せられるかもしれませんが乗せられないかもしれません。仕事は博打をする場ではないというのが私の考え方です。ですから私が後輩に教えたやり方は極めてシンプルでお客さんを降ろした場所で次のお客様を乗せるという事です。普段目指しているのは前のお客さんの体温がまだシートに残っている間に次のお客さんを乗せることです。 遠くまでお客さんを乗せた時に回送にしてまた一目散に銀座や新宿などに戻るタクシーを見かけますが私はそのような博打はうちません。結果取りこぼしが少なくなると考えているからです。私はイベント情報の収集などは一度もしたことがありません。 松本さんのタクシードライバーとしてのルーティン いつも14時出庫で休憩は決まった時間に取るわけではありません。眠くなったら休憩をするというようにしています。ただ割増料金になる夜の10時前までに食事休憩をとるようには心がけています。 あとはお客さんがあまり乗ってくださらない悪い流れの時はトイレに行くようにしています。そうすると不思議と流れが変わるので、まあ縁起担ぎですけどね。でも不思議と流れがかわるのでトイレは頻繁に行きますね。 さきほどの売上を上げるコツでもありますがやはりお客さんはどこにいるかわかりません。ですからとにかく目を広角レンズのようにしておくことが大事です。1点に焦点を合わせてしまっていてはお客さんを見過ごすことになってしまいますし、事故に回避にも結果的につながります。 体調管理について 私は山登りやバンド、スキーなど趣味が多いんです。でもそれらを楽しめるのも仕事があるからで、その器を用意してくれている会社のおかげです。ですから常に体調は万全で仕事に臨むことはプロとして当然の務めだと考えています。普段は会社に戻ってきてから1~2時間ほど軽く仮眠をとってから帰宅します。そしてその日は子供たちと一緒の早い時間に床につくようにしています。 タクシードライバーのここがオススメ! 私は特に不安定で不規則な職場にずっと勤めていましたので、それこそ妻や子供は自分の睡眠を邪魔する存在とまで思ってしまっていた時期があります。 それこそ帰宅して、シャワー浴びて4時間ねてまた仕事に出ていくというような生活もざらでしたので。 ところが今は、趣味のバンド、山登り、スキーにこれでもかと行くことができます。トラックの運転手をやっていた時も冬などもなんとか日にちをあけて月1ではスキーに行っていましたが今は週1回家族で行くことができます。 これもタクシードライバーの働き方の特徴だと思います。とにかく家族と一緒に過ごす時間が圧倒的に増えました。あの時と比べたら今は天国にいる気分です。 確かに楽な仕事ではないですが、大変なのはどの仕事でも一緒ですし普通のサラリーマンの方が週の大半を家族とゆったり夕飯を食べる事なんてできないでしょう? これからタクシードライバーを志す方々にアドバイス 良い意味でも悪い意味でも自分の裁量が大きい仕事です。 どのようなタクシードライバーになるのかのイメージをしっかり持つことが一番大事だと思います。いつお客さんが来るかわからない長蛇の列の駅につけてスポーツ新聞広げて待っているイメージを持てばその通りになるでしょうし、バリバリ稼いでそれでも無事故でというイメージを強く持てばその通りになることができるのがタクシーだと思います。 関連記事 タクシー運転手(タクシードライバー)になるには?年収、待遇など実は隠れた良い仕事! 新着タクシー求人を見る

タクシーの隔日勤務はきつい!?隔日勤務の働き方を詳しく解説

タクシーの隔日勤務はきつい!?隔日勤務の働き方を詳しく解説

多くの人がタクシー運転手の勤務時間が長いというイメージを持っていますが、それはタクシー業界独特の「隔日勤務」という労働形態に関連しているかもしれません。確かに、隔日勤務は長時間の勤務が必要で、最初は慣れないこともあるかもしれません。しかし、隔日勤務には知られざるメリットがたくさん存在します。今回は、タクシー運転手の特有の隔日勤務について、そのメリットやデメリット、さらには隔日勤務を快適にするためのアイデアについて詳しくご紹介します。   隔日勤務とは 隔日勤務とは、文字通り1日おきに勤務するスケジュールのことです。このスタイルでは、タクシー運転手は通常、朝から翌未明までまたは午後から翌朝までの長時間にわたって勤務し、休憩時間を挟みます。具体的な始業時間は会社や個々の勤務条件によって異なりますが、1回の勤務あたりの総拘束時間は通常約20時間で、実際の運転時間は18~19時間程度になります。この間には休憩時間が合計で3時間確保されます。 隔日勤務の特徴の一つは、勤務明けに必ず休みがあることです。そのため、月間の出勤日数は通常11~13日程度になります。この勤務スケジュールの利点として、休日が多く、長期休暇を取りやすいという点が挙げられます。従って、慣れてしまえば、多くのタクシー運転手にとって、隔日勤務は自分の時間を確保しやすく、働きやすいと感じることがあります。 タクシー会社は24時間営業しているため、タクシードライバーの出勤体制は多様です。全てのドライバーが同じ時間に出勤するのではなく、例えば朝7時からの勤務と13時からの勤務のように、複数の勤務パターンを同時に採用しています。出勤時間の組み合わせは、タクシー会社の営業エリアの地域特性によっても異なります。たとえば、歓楽街があるエリアでは夜間の需要が高まるため、ドライバーの出勤時間を午後からに設定することがあります。一方、大きな病院があるエリアでは、通院する高齢者をターゲットにするため、早朝の出勤が一般的です。このように、地域性に合わせてタクシードライバーの出勤時間が調整されています。   隔日勤務のメリット・デメリット 隔日勤務は拘束時間が長い一方で、一定のリズムを持つ働き方です。従って、慣れてしまえば、予測可能なペースで勤務することができます。このスケジュールはタクシー運転手の中でも一般的なスタイルであり、タクシー会社が専門的に隔日勤務のドライバーを採用する場合もあります。 メリット 隔日勤務のメリットは、まず休日が多いことです。長い勤務時間を1回に集中するため、その分だけ自分の時間を確保しやすくなります。さらに、通常の日勤勤務では難しい連続した休暇を取ることも、隔日勤務の場合は実現しやすくなります。工夫次第では、長期連休を取得することも可能です。 また、昼間と夜間の勤務リズムを交互に経験できるため、新人ドライバーにとっては営業のコツを学ぶのに適しています。このように、隔日勤務はタクシー運転手にとって多くのメリットを提供する勤務形態と言えます。 デメリット 隔日勤務のデメリットは、何よりもその拘束時間の長さです。通常、1回の勤務が20時間以上になることは他の職種では稀であり、初めての経験者にとっては身心が追いつかないことがあるかもしれません。休日が多い一方で、新人期間は休息を取るだけでも精一杯で、家庭を持つ人々にとっては出勤日と家庭生活の調和が難しく、ストレスを感じることも考えられます。   隔日勤務は法的にも問題なし 労働基準法において、通常の会社員の労働時間は1日8時間、週40時間までと規定されています。1日8時間を超える勤務は残業とされ、それに対する規制が適用されます。ただし、これは基本的なケースです。 一方、タクシードライバーのような隔日勤務の場合は、変形労働時間制が適用されることがあります。この制度では、労働時間を1日単位でではなく、月や年単位で評価します。このため、1日平均が8時間以下であれば、週40時間を超えていても残業扱いにはなりません。 さらに、会社員には、連続した勤務の前後に必要な休息時間が法律で規定されています。通常の勤務の場合、8時間以上の休息時間が必要ですが、隔日勤務の場合は20時間以上の休息時間が求められます。 このように、隔日勤務自体は法的には問題ありませんが、ドライバーの疲労が蓄積すると、安全性に関わる問題が発生する可能性が高まります。タクシー業界においても適切な休息時間が確保されているかどうかを確認することは重要です。そのため、しっかり休憩が取られているかタクシー会社は日頃から管理を行っています。   隔日勤務に向いている人 柔軟性がある人: 隔日勤務は、勤務日と休息日が交互に設定される特徴があります。この柔軟なスケジュールに適応できる人は、隔日勤務に向いています。長時間の勤務日と自由な休息日をバランスよく過ごす能力が必要です。 睡眠管理が得意な人: 隔日勤務には長時間の勤務や夜間の仕事が含まれることがあります。睡眠の質を管理でき、適切な休息を確保できる人が成功する傾向があります。睡眠不足は安全や健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、睡眠管理は重要です。 孤独を楽しむ人: タクシードライバーは一人で運転し、自己管理が求められます。社交的な環境ではなく、孤独を楽しむことができる人が向いています。自分自身との時間を大切にすることができるでしょう。 長時間の運転に耐えられる人: タクシードライバーは長時間運転をすることが多いため、体力的に長時間の運転に耐えられる人が向いています。長距離運転に耐性があるか、運転中の集中力を維持できるかが重要です。 安全運転を重視する人: タクシードライバーはお客様を安全に目的地に運ぶ責任があります。安全運転を重視し、交通ルールや安全に対する高い意識を持つ人が向いています。安全性を最優先に考えることが必要です。   隔日勤務終了後は会社の設備を活用しよう 隔日勤務が終わって自宅に帰るタクシードライバーにとって、特に早朝は眠気が強く襲ってくる時間帯です。仕事が終了し、安心感からくる一種の緊張の解放や長時間の労働による疲労が、急に眠気を引き起こすことがよくあります。 幸いなことに、一部のタクシー会社では仮眠室や温泉などが提供されており、車で通勤するドライバーは仮眠をとってから帰宅することができます。勤務中は緊張感によって眠気を感じにくいこともありますが、勤務終了後に急に眠気が襲ってくることは珍しくありません。そのような場合、無理をせずに仮眠をとることが最善の選択です。眠気を抱えたままの運転は危険を伴いますので、安全運転のためにも休息をとることが大切です。   隔日勤務ドライバーの睡眠事情 隔日勤務ドライバーの場合、帰宅時間は朝にることが多々あります。多くのタクシードライバーは帰宅後、昼寝をとり、夜に再び睡眠を取ります。この働き方では、昼寝が3〜5時間程度で、夜間の睡眠が6〜8時間ほどとなります。 この勤務体系において、昼寝をすることで夜中に眠れないのではないかと心配する人もいますが、実際にはそうでもないと言われており、比較的安心して昼寝をとることができます。ただし、このスケジュールに慣れるまでには2〜4か月ほどかかることが一般的です。一度慣れてしまうと、隔日勤務の方が快適だと感じることが多いようです。 次に、日勤・夜勤の場合、1勤務あたりの拘束時間は約12時間で、出勤時間や仕事の準備なども含めると合計で約14時間かかります。残りの10時間は食事や家庭の用事に充てられ、睡眠に割り当てる時間は約6時間程度です。 ただし、個々の事情や生活スタイルによって異なるため、これは一般的な例です。タクシードライバーの勤務スケジュールは多様であり、個人の好みや体調に合わせて調整されることがあります。 隔日勤務をより快適に過ごすためには 確かに、初めての隔日勤務は適応に時間がかかることがありますが、仕事へのアプローチや考え方を変えることで、隔日勤務の利点がより明確に感じられることがあります。 労働条件を比較してみる タクシー業界の隔日勤務は初めて聞くと過酷に感じるかもしれません。しかし、これを他の職種と比較すると、意外なメリットも見えてくることがあります。IT関連の仕事に従事していた方々や、一般の職場で残業や人間関係に悩んでいた方々と比べると、タクシーの隔日勤務にはいくつか魅力的な要素があるのです。 まず、タクシーの隔日勤務では最低3時間の休憩が義務付けられており、残業がないため、仕事が終わったら仕事を忘れてリラックスすることができます。また、勤務明けには必ず休息日が設けられているため、身体や精神の回復に専念できます。さらに、タクシー運転手は一人で業務を行うため、職場の人間関係のストレスを気にせずに仕事に専念できます。休憩時間も自分の裁量で取ることができるため、自分のペースで仕事と休息を調整できるのも大きな利点です。 一度の勤務で2回分!? 隔日勤務は、一度の勤務で実質的に2回分の仕事をこなすことができる高効率な働き方と言えます。また、タクシーの隔日勤務と類似性があるのが、消防士の勤務形態です。消防士は勤務→非番→公休を繰り返す現場勤務が一般的で、1回の勤務時間は長いものの、その後の十分な休息が確保され、緊張を要する業務にも集中して対応できるように配慮されています。タクシー運転手もお客様の安全を確保する仕事であり、緊張感が伴うことはありますが、毎回の勤務が終了すれば確実に休息が待っており、集中して仕事に取り組むことができるという点で、共通の特徴があります。 休日が多いという利点 前述の内容を繰り返しますが、隔日勤務は1回の勤務で通常の2回分の仕事をこなすことができるという特徴があります。確かに大変な面もありますが、この特性から休日が多く、自分の時間をたっぷり確保できるのです。前職では日々の仕事が続き、急な休日出勤や長時間の残業が日常的に発生し、家族や趣味に時間を割けなかったと感じていた方々も、タクシー運転手に転職することで、プライベートの充実度が飛躍的に向上するかもしれません。   まとめ タクシー運転手の隔日勤務についてまとめると、この勤務形態は柔軟性があり、睡眠管理が得意で、孤独を楽しむことができる人に向いています。長時間の運転に耐えられ、安全運転を重視し、自己組織化能力が高い人も成功する傾向があります。地理的な知識が豊富な人も重要です。 タクシー運転手の労働時間は、長時間労働のイメージがあるものの、実際は他の一般的な職業と大きな差はなく、法的にも問題ありません。睡眠管理がしっかりされており、過労を防ぐための厚生労働省の指導が厳格に行われています。ただし、一部の会社では業務終了後に追加の作業が発生することがあります。 隔日勤務のタクシードライバーは、帰宅後に昼寝をし、夜に再び睡眠を取るスケジュールを持ちます。慣れるまで2〜4か月ほどかかることがありますが、慣れれば快適に働けると感じる人が多いようです。 最終的に、タクシー運転手の勤務スケジュールは個人の生活スタイルや好みに合わせて調整されることがあり、適性や状況に応じて柔軟な働き方を選ぶことができます。 関連記事 タクシードライバーの勤務形態・勤務時間を勤務スタイルの例で徹底解説!

【これからドライバーになる方向け】免許の種類

【これからドライバーになる方向け】免許の種類

知っておこう!免許の種類 ひとことに「ドライバー」や「運転手」といっても、たくさんの種類があるのはお分かりだと思います。 大型トラックの長距離ドライバー、小型トラックの配送ドライバー、高速バスの運転手、タクシードライバーなどなど、これらの仕事はそれぞれ必要な免許が変わってきます。自身のなりたいドライバーは一体どの免許が必要にるのでしょうか。今一度確認しておきましょう。 関連記事 二種免許の取得について 免許の種類と運転可能な車 道路交通法が平成19年6月1日に改正されたことで、新たに中型免許というカテゴリーが新設されました。下の表を見るとお分かりの通り、中型免許は「重量5~11トン、積載量3~6.5トン。定員11~29人」の範囲内で運転が可能な免許ですが、道路交通法改正前に普通免許を取得された人ならば、「重量8トン未満、積載量5トン未満、定員10人以下」の範囲内で運転することが可能となっています。 つまり、積載量4トンのトラック、通称「4トントラック」を運転する場合は、平成19年6月1日以前に普通免許を取得していれば、運転することができますが、それより後の方は中型免許を取得する必要があります。 免許の種類 重量 積載量 定員 大型免許 11トン以上 6.5トン以上 30人以上 中型免許 5~11トン 3~6.5トン 11~29人 普通免許 5トン未満 3トン未満 10人以下 また、タクシーやバスなどのお客様を乗せる場合には、それぞれ車の大きさによって、「大型第二種免許」や「中型第二種免許」「普通第二種免許」が必要となります。 免許の種類と取得費用 それでは免許の取得には一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。先ほどもお伝えしたとおり、平成19年6月1日以前に普通免許を取った人(表の中では、「中型8t限定」)とそれ以降に免許を取った人(表の中では、「普通」)によって費用は変わってきます。 中型免許を取得するための費用 現在の免許の種類 費用 中型8t限定 7万円~12万円程度 普通免許 17万円~25万円程度 大型免許を取得するための費用 現在の免許の種類 費用 中型 20万円~30万円程度 普通免許 35万円~45万円程度 これらの免許以外にも、けん引免許や大型特殊免許が存在しますが、それぞれ8~12万円程度で免許を取得できます。

後悔しない!個人タクシーへの転職

後悔しない!個人タクシーへの転職

個人タクシーへの転職は、新たなキャリアへの一歩を踏み出す重要な決断です。この記事では、個人タクシードライバーへの転職について詳しく探り、後悔しないためのポイントをご紹介します。   新規取得は困難!?譲渡開業 タクシー業界において、新しいドライバーが個人タクシーとして独立することは難しい場合が多く、事業免許の譲渡を通じて営業を始めるケースが一般的です。 日本のタクシー業界は、大きく「法人タクシー」と「個人タクシー」の2つに分かれます。「法人タクシー」とは、タクシー事業を展開する会社に雇用され、通常は正社員またはパートタイムの契約で働き、その会社が所有するタクシー車両で運行するドライバーのことです。この場合、営業収入は通常、ドライバーとタクシー会社の間で折半されます(ただし、取り分の割合は事業者によって異なります)。一方、「個人タクシー」は、その名の通り、1台1台のタクシー車両と各ドライバーが独立した事業主として営業を行います。この場合、営業収入は100%ドライバーのものとなります。 新規の個人タクシー事業者として開業するには、「新規許可」と「譲渡譲受認可」という2つの方法があります。ただし、東京23区や武蔵野・三鷹地域など、特定地域(タクシー特定地域特措法特定地域)に指定されている場合、新規許可を取得することは非常に難しい状況があります。そのため、多くの場合、個人タクシー事業を開始するためには、既存の事業免許を持つ個人タクシー事業者から事業免許を譲り受ける、または事業を相続する方法を選択することになります。   個人タクシーになるには 「新規許可」または「譲渡譲受認可」う受けるためには、一定の厳しい資格要件が存在します。これらの要件は、年齢、運転経歴、違反や事故の歴史、必要な資金の確保などに関連しています。 基本的な要件は次の通りです。 年齢制限: 個人タクシードライバーになるためには、申請日時点で65歳未満である必要があります。 運転経歴: 普通第二種運転免許を持ち、かつタクシーなどの運転経歴が10年以上ある必要があります。 違反と事故の歴史: 年齢によって異なりますが、申請日までの一定期間内に道路交通法に違反したり事故を起こさないことが求められます。 資金確保: 申請日までに一定額の資金を用意しており、認可を受ける公示日まで確保できることが必要です。 個人タクシードライバーとして独立開業するためには、法的な要件を満たすだけでなく、試験に合格する必要があります。上記で明らかなことですが、「個人タクシードライバーになりたい!」と思ってすぐにその道に進むことはできません。むしろ、経験を着実に積み上げる必要があることがわかります。   軽率な決断では後悔することがある 個人タクシードライバーになるには、通常、タクシー会社で運転手として10年間勤務する必要があります。例えば、人生の寿命が80年と仮定すると、そのうちの8分の1をタクシー会社で過ごすことになります。また、働ける期間が20歳から70歳までの50年間だと考えると、そのうちの5分の1をタクシー会社で過ごすことになります。さらに、事故や違反によってはこの10年間よりもさらに時間がかかる可能性もあるでしょう。 自分の人生において、多くの時間とキャリアをタクシー会社の従業員として費やすことになるため、個人タクシーを目指す際には真剣な覚悟が必要です。なぜなら、会社員としてのタクシー運転手経験だけでは、特別なスキルが身につくわけではなく、ただ時間だけが経過していくからです。20代で比較的転職しやすい状況でも、将来的に個人タクシーに転職したくなった場合、その時の年齢やスキルでは簡単には転職できないかもしれません。そのため、個人タクシーを目指すなら、生半可な覚悟では不十分です。   今後の個人タクシーの懸念事項 既存の権益や独占的地位の維持 海外では「Uber」など、特別な資格を持たない個人がタクシーサービスに参入し、タクシー業界を変えてしまう事例が増えています。日本も将来的に同様の状況に直面する可能性があるかもしれません。このような状況が懸念される理由の一つは、個人タクシーに転職するために長い年月をかけて取得した資格と、新たなプレイヤーが手軽にドライバーになれるサービス(例:Uber)との間で、収益や条件が大きく差がなくなる可能性があることです。 これが現実化すれば、長い努力を積み重ねたドライバーたちは、その価値が軽視される結果になり、不安を感じるでしょう。また、素人ドライバーと同じスタートラインに立たされることで、過去の努力が水の泡になることも心配されます。このような未来を避けるために、タクシー業界は変革と新しいアプローチを模索し、競争力を維持しなければならないでしょう。 個人タクシーの一部ドライバーの態度や振る舞い 一部の個人タクシーの運転手にはマナーに欠けるケースがあります。個人タクシーの魅力は、会社に縛られずに自由な働き方ができることですが、公共の道路を利用して商売を行う公共交通機関であることを忘れがちです。 一部のドライバーは、近場の客に対して乗車を拒否し、不適切な言動を繰り返すことがあります。しかしこうした態度は、結局はドライバー自身に返ってくる可能性があります。なぜなら、個人タクシーが長距離利用に適しているとの認識が固まれば、今以上に長距離利用者が減少し、将来的に個人タクシー業界に影響を及ぼす可能性があるからです。 不景気などの要因も考慮しながら、個人タクシー業界が将来にわたって生き残るためには、良いマナーとサービスを提供し、乗客に良い印象を与えることが不可欠です。 電子マネーや配車アプリなどの新しいことに対する適応力 個人タクシー業界において懸念される点は、電子マネーや配車アプリへの対応力です。大手タクシー会社は、迅速に新たな電子マネーサービスに対応し、スマートフォンアプリを開発するなど、組織力を発揮して現代の需要に追随しようとしています。しかし、個人タクシーにはこのような対応力が制約されています。 個人タクシー運転手は、自身の財源から車両や決済機器への投資を行うため、すぐに全ての電子マネーサービスに対応することが難しい場合があります。時代の要求に応えない商品やサービスは、競争が激化する現代ビジネスにおいて、迅速に廃れてしまう傾向があります。将来、個人タクシー業界が一般的に「電子マネー未対応で時代遅れのサービス」と見なされ、需要が低下する可能性についての不安が存在します。   個人タクシー開業の可能性を若いうちから探る 若い時期から個人タクシーの起業を考えることは賢明です。個人タクシーには、法人タクシーで働くドライバーにはない利点があります。通常の法人タクシーでは、売上の大部分がタクシー会社に取られ、ドライバーの収入はその一部に限られます。しかし、個人タクシーの場合は、売上のすべてが自分の収入となります。 もちろん、個人タクシー運転手は自分で車両を調達し、整備費用、燃料代、保険料などを負担しなければなりません。一方で、売上金額を総取りできるという点は大きな魅力です。さらに、高齢になると法人タクシーの隔日勤務は体力的に厳しい場合がありますが、個人タクシーの場合は勤務時間を自分で調整できるため、体力的な負担も軽減できます。 若い時期から個人タクシーの起業を考えることで、将来の開業に向けて準備を進めることができます。タクシー会社での経験を積むことは、将来の個人タクシー開業に向けた有力なステップとなります。 "今が始めるとき" という考え方で、タクシー業界でのキャリアを真剣に検討することは価値があります。   副業を通じて個人タクシーの開業を目指す 個人タクシーの開業には長いドライバー経験が必要です。若い時期から個人タクシーの開業を目指す場合、副業ができるタクシー会社に所属し、将来の個人タクシー開業だけでなく、自己雇用などの様々な選択肢を考慮に入れ、柔軟性を持たせることが良いでしょう。 収入の不安定な職業で副業をしながら、タクシードライバーとしても働く社員は少なくありません。週に1〜2回の乗務を行い、他の日に副業を行うケースもあります。この場合、タクシードライバーは副業として考え、他の仕事が本業です。 また、逆にタクシードライバーを本業にし、週に1回ほど自己雇用の仕事をすることで、将来的な個人タクシーの開業と他の自営業の選択肢を両立させることができます。特に若い世代にとっては、複数の選択肢を持つことで、どちらかがうまくいかない場合でもスムーズに移行できるでしょう。 副業や定時制などの勤務が運転経験の要件を満たすかどうか 一部のタクシー会社では、正社員以外の雇用形態(嘱託乗務員や定時制乗務員など)でも募集を行っています。ただし、タクシードライバーを副業として(週1〜2回など)考えている場合、個人タクシーの開業要件に合致しないことがあるため、慎重に注意が必要です。 運転経験の要件を満たすためには、提出する資料として「乗務員(運転者)台帳の写し」や「社会保険の加入期間がわかる書類」などが必要です。文書を確認すると、嘱託乗務員や定時制乗務員の場合、場合によっては「総合的に勘案し個別に判断する」と明記されています。したがって、社会保険の加入期間が、運転経験の要件を満たす際の一つの基準となります。ただし、嘱託乗務員や定時制乗務員として雇用された場合、勤務日数などによって社会保険の加入がされないこともあるため、個人タクシーの運転経験の要件を満たさない可能性があります。自分の働き方が運転経験として認められるかどうかを事前に確認し、注意深く検討することが重要です。   まとめ 個人タクシーへの転職や開業を検討する際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。 まず、法人タクシーと個人タクシーの違いを理解しましょう。法人タクシーはタクシー会社に所属し、会社所有の車両を運転します。一方、個人タクシーは個人事業主として独立し、自身の車両で運行し、全ての収入が自身に入る点が異なります。 次に、個人タクシーの開業方法について考えます。新規許可や事業免許の譲渡、事業の相続などがありますが、特に一部の地域では新規許可が難しいため、既存の事業免許を譲り受けることが一般的です。資格要件も注意が必要です。個人タクシーの運転経験には厳しい要件があり、年齢制限や運転経歴、違反や事故の歴史、資金保有などが考慮されます。また、法令試験に合格する必要もあります。 個人タクシーの開業には時間と覚悟が必要です。長い道のりが待っており、若い時期から準備を始めることが重要です。 さらに、電子マネーや配車アプリへの対応力も必要です。個人タクシーはこれらの変化に対応する必要があり、市場のニーズを読み取る能力も求められます。 最後に、個人タクシーには魅力がありますが、慎重に検討し、自身の適性と覚悟を持って臨むことが成功への近道です。

タクシー運転手に転職して後悔・失敗しないためのポイント

タクシー運転手に転職して後悔・失敗しないためのポイント

タクシー運転手に転職を真剣に検討している人は、後で後悔や失敗を心配することがあるかもしれません。後悔しないためには、実際にタクシードライバーとして働いている人がどのような問題に直面しているかを理解し、それを考慮することが重要です。その情報を踏まえて、自身がその仕事に適しているかどうかを検討しましょう。   タクシー運転手に転職して後悔したことは? 仕事の内容は毎日同じことの繰り返し タクシードライバーの職務は、仕事のバリエーションが限られています。タクシードライバーの仕事は乗客を目的地に運び、料金を頂くという基本的な業務です。例えば、介護タクシーや観光タクシーなど、多様な種類の業務が存在しますが、本質的には乗客を目的地に送り届けるという共通点があります。最初は新鮮でワクワクした気持ちで仕事を行えますが、2〜3年経つとタクシードライバーの仕事が同じことの繰り返しに感じられることがあります。 また、タクシードライバーの収入は歩合制が一般的で、工夫次第で収入を増やすことができるため、やりがいも感じます。しかし、長い間同じ仕事を続けると、収入に大きな変動がなくなり、仕事がマンネリ化することがあります。この点は安定性がある一方で、単調に感じられる側面でもあります。 【対策方法】 仕事がマンネリ化してきた際の対策は、仕事のポジティブな側面を考えることです。どの職業にも良い面と向き合いたくない面が存在します。確かに、タクシードライバーの仕事は単純に乗客を目的地に送り届けるという重要な業務に専念している一方で、逆にこれが責任であることを肝に銘じて取り組む限り、不満を言われることは少ないでしょう。 販売員などの営業経験がある方は分かるかもしれませんが、上司からの圧力やストレスに耐えなければいけない場面が多々あります。その中で、タクシードライバーとしての仕事は比較的気楽であると感じられるでしょう。タクシードライバーの仕事は自然な流れで乗客が乗車してくれるため、セールスのプレッシャーがなく働くことが可能です。視点を変えることで、タクシードライバーの仕事が充実していると感じることができます。 出勤しないと収入が減少 タクシードライバーの給与は、一般的な会社員のように固定給与制ではないため、欠勤すると収入が減少します。タクシーの給与制度は、売上に応じて給与が歩合制で計算されます。例えば、1日の売上が30,000円で、歩合率が50%の場合、その日の給与は15,000円になります。これらの日々の収入が月ごとに合算され、月給として支給されます。したがって、欠勤した場合、その日の売上分の給与が減少することになります。 タクシー会社によっては、歩合給に加えて固定給与を支給する場合もありますが、基本的には売上に応じて収入が変動する仕組みです。給与を維持するためには、体調管理や欠勤を最小限に抑える努力が必要です。新人ドライバーには、歩合制の仕組みを理解してもらうための指導も行っています。入社前にこの仕組みを理解し、後悔しないようにすることが重要です。 【対策方法】 給料について後悔しないためには、タクシードライバーの給与体系や各地域の平均年収について十分な情報を得ることが必要です。タクシードライバーの平均年収は、都道府県や所属するタクシー会社によって異なるため、事前に調査が重要です。例えば、全国的に見て、タクシードライバーの平均年収が最も高い地域は東京都です。特に、タクシー未経験者が考えるなら、大手タクシー会社での勤務が新人研修が充実しており、稼ぎやすいことが多いです。 タクシードライバーへの転職を検討している方は、転職前に希望する地域や会社の平均年収を調査し、自身の収入目標との整合性を確認することが大切です。 新型コロナの流行により、収入が40%減少 新型コロナの流行に伴う外出自粛期間中、全国のタクシードライバーの給与が大幅に減少しました。 前述の通り、タクシードライバーの給料は売上に依存しており、乗客の利用が減少すると給与も減少します。緊急事態宣言期間中、タクシードライバーの収入が新型コロナ前と比べて約40%も減少しました。 所属するタクシー会社によっては、ドライバーの生計を守るために緊急事態宣言が発令された月には補償休業が提供されました。これにより、月に2〜4日程度でも補償休業があることで、タクシーの競争が減少し、給与がいくらか回復する月もあったようです。現在、コロナの状況は安定し、乗客の利用も回復傾向にあるため、給与も以前の水準に戻りつつあります。 【対策方法】 タクシードライバーの仕事は、経済の動向に大きく左右されることがあります。特に新型コロナのような状況下では、タクシードライバーの売上が厳しい時期がありました。 タクシードライバーに転職を考えている方は、この事実を理解しておくことが重要です。そして、特に未経験者の方に向けて、次の2つの対策を紹介します。 「タクシードライバーの仕事は、経済の動向に大きく左右されることがあります。特に新型コロナのような状況下では、タクシードライバーの売上が厳しい時期がありました。 タクシードライバーに転職を考えている方は、この事実を理解しておくことが重要です。そして、特に未経験者の方に向けて、次の2つの対策を紹介します。 ●給与保障(保障給)があるタクシー会社を選ぶ 一部のタクシー会社は、未経験者に対して月給を保障する制度を提供しています。通常、この保障期間は入社後3〜6ヶ月で、平均的には30万円前後が支給されます。保障期間中に、適切な流し方を学べば、保障期間終了後も安心して稼げるでしょう。 ●給料のセーフティネットがあるか確認する タクシードライバーの給与には、売上が悪い日でも一定の収入を確保する仕組みがあります。具体的な方法は2つあります。一つ目は、固定給がある制度で、給料は固定給+歩合給から構成されます。もう一つは、最低賃金で時給換算する制度で、売上が悪い日には最低賃金相当の給与が支給されます。タクシー会社によって異なるため、事前に確認し、自身に合った選択をしましょう。 管理職に昇進しても、給与が増えない 「ドライバーから管理職に昇進しても給料が上がらない」という問題は、タクシー業界でよく言われています。ただし、個別の状況はタクシー会社によって異なり、また、元々ドライバーとしての収入がどれだけだったかにも依存します。 管理職候補としてタクシー業界に入り、この問題を知らずに入社した人で、この事実に気付き後悔の念を抱くことがあるようです。 なぜタクシー業界で管理職の給料がドライバーに比べて低いことが多いのか、その理由は「ドライバーは収益を生み出すが、管理職は生み出さない」という考え方に起因しています。ただし、一部のタクシー会社では、「優れた管理職は、ドライバーのモチベーションを向上させて収益を増加させる」という考え方を採用し、管理職にも適正な報酬を提供するところもあります。 管理職に昇進すると給与が減少することを知り、管理職のポジションを辞退し、ドライバーとして勤務する人も多いようです。 【対策方法】 後悔しないための対策として、もし管理職のポジションが提供される場合、具体的に給与条件を詳細に尋ねることが重要です。同時に、管理職の役割や責任を理解することも大切です。なぜなら、管理職の仕事は予想以上に忙しいことが多く、想像と異なることがあるからです。管理職はデスクワークで比較的楽な仕事だと考え、内勤の実際の業務を経験してみると、乗客への対応やドライバーのサポートなど、多くの業務が待っていることがあります。さらに、事故や苦情の対応など、精神的にも肉体的にも負担のかかる瞬間もあるようです。 当然、管理職の仕事には向き不向きが存在します。高収入を追求しなくてもよく、かつ管理職を志す方にとって、その仕事が向いているかどうかを検討することが大切です。 違反や事故があると仕事が危うくなることが タクシードライバーになる際に、免停や事故に対するリスクを深く考えないと後悔する可能性が高まります。 タクシードライバーは、二種免許が必要で、違反や事故によって免停やケガを負うと仕事を続けられなくなる可能性があります。一回の乗務で長時間運転するため、違反や事故のリスクも高まります。 タクシードライバーとして働く限り、事故や違反へのプレッシャーを感じることは避けられません。それに立ち向かいながら、仕事を続ける必要があります。 【対策方法】 事故や違反を防ぐための最も単純な対策は、安全運転を徹底することです。事故や違反は、高い安全意識を持ち、安全な運転を継続することで回避できます。なぜなら、自分が引き起こす事故や違反には必ず原因があるからです。 日常の運転中に危険な状況に遭遇した場合、その状況がなぜ起きたのか、自身の行動にどのような原因があったのかを考え抜きます。そして、同様の原因を避けるための行動を習慣づけることが大切です。 安全意識を常に高く保ち、運転中の注意を怠らないことが、事故や違反を防ぐために最も重要です。 将来的に自動運転技術によって取って代わられる可能性 自動運転技術によって、タクシー運転手の仕事が奪われる可能性については、以前からドライバーの間でも話題になっています。 内閣府のホームページには、AIなどの技術革新によって、従来の労働力がAIに代替される可能性が示されています。これは第四次産業革命として知られており、サービス業や工場勤務など、さまざまな職業に影響を及ぼすものといわれています。その中にはタクシー運転手も含まれています。 しかし、タクシー運転手の仕事が完全に自動運転に取って代わるまでには、多くの課題が存在します。これらの課題を解決するには時間がかかり、少なくとも10年以上はかかるでしょう。 たとえば、泥酔したり認知症の症状がある乗客に対処したり、複雑な住宅地の細い道路で車を運転する能力、急な交通変動に適応するスキル、身体的な制約を持つ乗客へのサポートなど、タクシードライバーの仕事は多岐にわたり、単純にAIで代替できるものではありません。 完全な自動運転技術がタクシードライバーの仕事を置き換えるには、まだ十分な時間が必要です。また、自動運転技術が普及しても、人間の運転手と共存する可能性も高いでしょう。例えば、自動運転できるエリアとできないエリアを区別し、それに応じてAIと人間の運転手が担当するという形です。 【対策方法】 結論として、タクシー会社を選ぶ際には、通常のタクシー業務に加えて、おもてなしや介護などの分野にも注力している会社を選ぶことが重要です。 将来、自動運転技術によってタクシードライバーの仕事が一部奪われたとしても、おもてなしや介護のような人間らしい対応が必要な業務は残る可能性が高いです。これらの業務では感情や思いやりが重要で、AIが十分に対応できない場面が多いからです。タクシーの仕事を広く捉え、新しい分野に積極的に取り組むことが、AIに仕事を奪われないための有効な対策となるでしょう。   タクシー運転手に転職すると後悔する可能性が高い人 接客スキルに自信がない人 社会には「他人に謝らない人」という人たちがいます。謝ることが苦手な人は、タクシーを含む接客業に向いていないかもしれません。タクシーは幅広い年齢層の乗客が利用します。こうしたお客様に丁寧な言葉遣いで接することができるか、一度考えてみることが大切です。 車の運転があまり好きではない人 隔日勤務の場合、1回の勤務で20時間程度を車の中で過ごすことになります。そのため、車の運転があまり好きでない人にとっては、生活の中で後悔することがあるかもしれません。もしもこの点に不安を感じるのであれば、休日にマイカーやレンタカーを利用して同じような時間を車の中で過ごし、その経験を通じて自分がどれだけ車の運転に耐えられるかを確かめてみることをおすすめします。 腰に体調の不調を抱えている人 乗客から、「タクシー運転手の方は腰痛になりにくいのですか?」と質問されることがありますが、実際には職場内で腰痛の話題を耳にすることは少ないです。ただし、腰痛を抱えている場合、仕事が原因で症状が悪化する可能性も無視できません。タクシー運転手になりたい場合は、腰痛の専門医や整体師などに相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。 方向音痴がひどい人 タクシー運転手の仕事において、卓越した方向感覚は必要ありません。なぜなら、一般的なルートや地理に関する基本的な知識を身につければ、ほとんどの場面で対応できるからです。ただし、非常に方向音痴な人は、仕事上の難易度が高くなることが考えられます。道を誤ってしまうと、乗客から指摘やクレームを受けることになり、安全性にも影響を及ぼす可能性があるため、極端な方向音痴の場合、タクシー運転手になることを検討する際には慎重に考えることが重要です。   まとめ タクシードライバーとしての仕事は、確かに毎日同じようなことの繰り返しと感じることもありますが、その仕事には独自の魅力や特徴があります。タクシードライバーの仕事は、乗客を目的地まで安全かつ迅速に運ぶことが主な役割です。しかし、その中にもさまざまな要素や挑戦が含まれています。 新人の頃は、毎日が新鮮でドキドキ、ワクワクの日々でした。乗客とのコミュニケーションや街の様々な場所に案内することは、楽しく充実感を感じさせてくれました。しかし、2~3年経つと、仕事がマンネリ化してきたと感じることもあります。タクシードライバーの給料は歩合制が基本なため、収入を上げるためには工夫が必要ですが、それでも大きな変動がないため、マンネリ感を覚えることもあるのです。 また、タクシードライバーは欠勤すると収入が減るため、体調管理や適切な休息が必要です。この仕事には安定感がありますが、同時にマンネリ化や収入の上下が少ないことも特徴です。 タクシードライバーに転職を考える際、地域やタクシー会社によって平均年収が異なること、さらには給与体系や福利厚生に差があることを考慮する必要があります。特に未経験者は、保障給があるタクシー会社を選ぶことや、給与のセーフティーネットがあるか確認することが大切です。 さらに、タクシードライバーの仕事が自動運転技術によって奪われる可能性についても考慮が必要です。しかし、自動運転技術が完全にタクシードライバーの仕事を代替するまでには時間がかかると予想されます。特に、乗客へのおもてなしや介護送迎など、人間の感性と思いやりが必要な業務は、AIに代替されにくいといえるでしょう。 最後に、事故や違反を起こさないことがタクシードライバーとしての仕事を続けるために最も重要な対策です。安全運転と高い安全意識を持ち続けることが、職を守るために不可欠です。 タクシードライバーの仕事には多くの挑戦や魅力が詰まっていますが、その中には様々なリスクや不確実性も存在します。したがって、この仕事に転職を考える際には、しっかりとリスクを理解し、適切な対策を講じることが大切です。

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