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二種免許の取得について

二種免許の取得について

タクシードライバー(タクシー乗務員)として乗務開始するために必要な二種免許。タクシードライバー未経験の場合に、いつ取得すれば良いのか?という疑問を持つ方は多いと思います。しかし、転職する前に必ずしも取得しておく必要はありません。タクシー会社の求人情報を見ると、多くの求人情報に二種免許取得支援制度や、二種免許取得に掛かる費用をタクシー会社が負担してくれるような記載を見かけるかと思いますが、その通りで入社した後に二種免許取得支援を行っているタクシー会社がほとんどなので、二種免許の準備のことを事前段階であまり心配する必要はありません。このページでは二種免許について詳しくご紹介します!

 

一種免許と二種免許の違い

一種免許は自家用車を運転するための免許であるのに対し、二種免許は乗客を運ぶ目的で車を運転するための免許です。タクシーやハイヤー、バスなど、乗客を輸送することに対して運賃を受け取る業態では二種免許が必要になります。二種免許の学科試験では、一種免許の試験と同じく、学科試験と技能試験の2科目で採点されますが、一種免許で習ったことに加えて旅客自動車の運転に関する知識を問われます。技能試験では、一種免許よりも二種免許のほうが合格点が高めに設定され厳しく採点されます。また、試験に合格したあとは、「応急救護処置講習」と「旅客者講習」の2つの講習を受けなければなりません。人の命を預かる仕事には欠かせない知識と技能を習得することが求められます。

 

二種免許の受験資格

二種免許を取得するには、いくつか条件があります。普通自動車一種免許を取得できるようになるのは満18歳以上ですので普通免許を取得して3年以上を満たすためには年齢は21歳以上ということになります。まずは自分がこの条件をクリアしているかを確認してください。深視力検査について不安な方は、お近くの眼科などでも検査をしている場合がほとんどですので、教習所やタクシー会社へ面接に行く前に受診するのもよいでしょう。

なお2022年5月より、特別な教習を修了することで19歳以上かつ普通自動車一種免許の取得後期間が通算1年以上あれば、二種免許の運転免許試験を受けることが可能になりました。ただしこの場合の教習受講費用や二種免許費用の負担については各タクシー会社によりますので、よくご確認ください。

普通二種免許取得の基本的な条件

  • 年齢が21歳以上であること。
  • 第一種免許を取得してから3年が経過していること。
    ※途中免許取り消しがあった場合は、その停止していた期間を除いた累積の期間になります。
  • 視力(視力が、片目それぞれ0.5以上かつ両目0.8以上(眼鏡可)聴力など普通免許を取得した時と同じ条件がクリアしていること。また、タクシードライバーになるためにはこの他に深視力(動くものをみる検査)も併せて行う。

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二種免許取得の流れ

二種免許を取得するには、学科試験技能試験の二つの試験が存在します。また、それぞれに合格した後に、応急救護処置講習旅客者講習を受講し終わったのちに、晴れて二種免許が交付されます。二種免許を保有することで、大切なお客様の命を預かって運転することができるようになるため、普通一種免許より長い講習時間が設けられているのです。

 

二種免許の学科試験について

普通一種免許に比べて、普通二種免許は合格する点数はもちろん問題内容も応用問題が多く難易度も高くなっています。また普通二種と大型二種、大型特殊二種、けん引二種の試験問題が同じなためタクシー乗務希望にも関わらずバスに関しての問題なども解く必要が出てきますので注意してください。ただし、全体のうち、二種免許特有の問題はわずか5問となっているため、それよりも一種免許取得の時に学んだ基本的な運転知識(駐車禁止場所はどこか等)を改めて再確認するという意味合いが強い問題となっています。そのため、再度しっかり復習しておくとよいと思います。傾向として普通免許を取得した方であればさほど難しくないと思いますので比較的スムーズにクリアできる試験であるといえます。

普通二種免許の学科試験概要

  • 問題形式・・・マークシート
  • 問題数・・・95問(文章問題90問、イラスト問題5問)
  • 点数・・・文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点
  • 合格点数・・・100点満点中90点以上

二種免許の技能試験について

二種免許の技能も学科と同じように、一種免許に比べて若干合格点も高く設定されていますが、これもお客様の命を扱う大切な免許ですので乗り越えなければならない壁です。教習所内では、V字・S字型の鋭角コース、旋回とそれ以外に縦列駐車か方向転換が出題されます。傾向として、二種免許取得に苦労する人は運転技術に自信のある方のようです。最短で取得するポイントは、いかに普段の出てしまう運転の癖を直せるかどうかです!再度、基本的な運転技術を改めて見直すことが大切です。

普通二種免許の技能試験概要

  • 試験内容・・・教習所内での試験+路上試験
  • 合格点数・・・90点以上(一種免許の技能試験は80点以上)

 

二種免許取得期間と金額について

二種免許取得までの期間と金額については、あなたがどうやって二種免許を取得するかによって異なります。1つは、ご自身で教習所に通い取得する場合。もう1つは、タクシー会社に入社してから付属の教習所(合宿の場合が多い)で取得する場合です。タクシー会社に入社してから取得(二種免許取得制度)する場合、費用の方は会社で全負担してくれるところがほとんどなので費用については心配することはありません。また、ご自身で取得する場合は、二種免許取得制度を利用する場合と違い少し金額が高いのがデメリットと言えます。

①自身で取得する場合

  • 金額・・・220,000円~250,000円前後(合宿/通い)
  • 期間・・・10日くらい(通い)、7~8日(合宿)

 

②タクシー会社に入社してから取得する場合(二種免許取得制度があるタクシー会社)

  • 金額・・・180,000円~200,000円前後(ほどんどの場合が合宿、費用はタクシー会社負担)
  • 期間・・・7~8日(合宿)

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地理試験について

ちなみに、東京都、愛知県、大阪府内のタクシー会社へのご転職をお考えの場合、営業エリアによって二種免許に加え、地理試験の合格が必要になります。タクシードライバーは乗客を目的地までにスムーズにお連れする仕事なので、地理について精通している必要があるためです。地理試験は、地図で示された主要道路や主要施設を答えるものや、それに関連した応用問題が出題されます。地理試験は各都道府県のタクシーセンターで過去問が販売されているので、試験対策に利用することができますが、各社ともに研修の一環で地理試験対策を行っています。

【重要】2024年2月29日付で、東京都、神奈川県、大阪府で「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち地理試験の廃止が決定しました。詳細はご就業先へご確認ください。

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二種免許取得支援制度について

二種免許取得支援制度は、二種免許取得までに必要な試験対策の実施や、掛かる費用を会社が負担してくれる制度です。会社が負担するという記載にはなりますが、各社さまざまな規定があります。所定の年数をその企業で勤続できれば、一切負担しなくて済むようなケースや、実質的な貸付扱いで、タクシードライバーとしてデビューしてから少額ずつ天引きされるシステムもあります。勤続年数の縛りが規定されている企業の場合は、その期間を満了せずに退職した場合、取得時に掛かった費用の負担を命じられることもありますので、詳細はタクシー会社に良く確認することをおすすめします。また、二種免許取得支援制度を使って免許を取得する場合、タクシー会社が提携する教習所に合宿形式で入校して取得するケースが一般的です。二種免許取得に掛かる費用は、合宿形式の場合約20万円、通いの場合は約25万円で、通いの場合だと合宿と比べて若干高い傾向があります。

未経験者は、二種免許取得制度のあるタクシー会社がオススメ!

二種免許をお持ちでない方がタクシー会社に転職されるにあたっては、基本的には「二種免許取得支援制度」のあるタクシー会社を選ぶのがおすすめです。二種免許取得支援制度のあるタクシー会社は、未経験者の方のための研修制度も整備されており、未経験からしっかり稼げる一人前のタクシードライバーになるためのノウハウが充実しているところが多いです。地理試験対策のための研修などもあります。二種免許や地理試験に不安がある、きちんと生活費を稼げるか?という不安がある方はぜひ一度検討してみてください!

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受験の日程はタクシーセンターごとに異なりますので、ご自身の受験する府県の情報をご参照ください。 東京タクシーセンター 東京タクシーセンターが開催する地理試験の試験日は、月曜・火曜・金曜の週3日となります。ただし、休日と祝日、年末年始(12月29日~31日、1月2日~3日)は試験を行いませんのでご注意ください。なお、受付時間も決まっており、地理試験の手続きは10:00までとなっておりますので、それまでに必ず受付を済ませておきましょう。 神奈川タクシーセンター 神奈川タクシーセンターが開催する地理試験の試験日は、月曜・金曜の週2日となります。ただし、祝祭日は試験を行いません。受付時間は曜日によって異なり、月曜日は13:00~13:20となっています。金曜日は14:00~14:20が受付時間です。お間違えのないようご注意ください。 大阪タクシーセンター 大阪タクシーセンターが開催する地理試験の試験は、タクシーセンターの業務日ならいつでも受験できます。曜日によって受付時間が異なりますのでご注意ください。月曜・火曜・水曜・土曜に受験する場合には、受付は9:30~10:00となっています。木曜・金曜の場合は12:00~12:30です。受験の申請の際に、試験時間の詳細がアナウンスされます。 結果発表は当日 いずれのタクシーセンターで地理試験を受験する場合でも、試験結果は当日に発表されます。試験時間は60分で、合格発表も含めると約2時間を目安として予定を確保しておいてください。   地理試験の合格率は?落ちたらどうなる? 試験の合格ラインは、法令試験も地理試験も正答率で言うと約8割から9割程度に相当します。具体的には、法令試験は45問中36~41問、地理試験は32~36問を正解する必要があります。 地理試験の合格率 タクシー地理試験は通常、合格率が50%と言われており、一般的には平均して5回ほど試験を受けて合格することが期待されています。 地理試験に落ちたらどうなる? 前述のとおりですが、平均4回程度は不合格になっている(落ちている)計算になります。また、受験回数に制限が無いため必要に応じて何度でも試験を受けることができます。受験回数にこだわらず、各単元を繰り返し覚えられるように努力することが重要です。不合格が重なって「私では合格は無理なのかも」などと不安になる場合もあると思いますが、最終的には合格できるものと信じて諦めずに以下のような心構えで臨むことが成功への近道です。 1回の受験で合格しなかったとしても、そのことに対して落ち込む必要はありません。 一生懸命に学んだことは、タクシードライバーとしての仕事に生かせる貴重な知識となります。 試験では細かくて専門的な問題が出題されるため、出身地や地域に関係なく、受験者は同じスタートラインに立つことができます。   地理試験の出題内容 地理試験の問題は、地図で示された主要幹線道路をこたえるもの、地図で示された主要施設をこたえるもので25問出題されます。それ以外の25問が応用問題とされ、主要施設と市区町村の関係や、駅との関係を問うもの、乗車地から降車地までの最短経路を問うものなどがあります。 東京23区と武蔵野市、三鷹市のタクシー事業所は流しでお客様をお乗せするのが基本ですので該当エリアの地理を勉強するのは不可欠であると思いますが、神奈川になると流しではなく、駅付けと無線配車が基本となってきますのでたとえば川崎市の北部のタクシーが三浦市などに行くことは極めて稀です。それでも一律で地理試験に臨まなければならないのは少し疑問が残ります。実際大阪の地理試験は北ブロック、中ブロック、南ブロックとエリアを分けて問題を出題しています(共通ブロック問題はあり)。 皆さん最初は受かるかどうか不安になりますが、数学的な問題ではなく全て暗記問題であること、また週に複数回試験が実施されている事から不合格でも、すぐさま次のチャレンジを行い合格を勝ち取っています。   地理試験の対策、勉強方法 簡単に言えばとにかく暗記をすることに尽きます。各タクシーセンターが発売している問題集がありますし、過去問題もあります。最近では専門の学校に会社負担で通わせるタクシー会社もあります。 基本問題25問、応用問題25問という構成ですので、前半の基本問題をなるべく全問正解できるようにするのが合格の一番の近道です。前半の基本問題の25問は、東京であれば6パターンの主要幹線道路、交差点図と主要施設図が用意されていますが必ずその中から出題されることが決まっています。ですのでこの6パターン×2の12パターンの幹線道路、交差点、主要施設を完全暗記してしまい25点確実に得点できるようになってしまえば、応用問題は25問中7問正解すればよいことになります。 また週に複数回の試験が実施されますので、極端な話をすればある程度山を張って勉強をし、一度外れたとしても何回か受験する間に山を張った個所が出題され合格できるという事もあります。 該当エリアの過去問や地図を購入しよう 地理試験は、都心部の幹線道路の名前や近くの観光地の把握などがポイントとなります。東京都、神奈川県、大阪府ではもちろんですがそれぞれ問題は異なりますので、受験する地域の地理試験の過去問やテキストを入手する必要があります。また、地理試験の勉強の際には、併せて地図も手元にあると理解が深まります。 東京都の地理試験の攻略方法 東京都の地理試験では主要幹線道路84本と交差点名45箇所、ホテルや大学などの関連施設を暗記することが近道です。これらを効率的に暗記するためには、地図を見ながら頻繁に確認し、繰り返し覚えることが大切です。地図を理解していないと応えられない問題もありますので、丸暗記ではなくしっかりと理解することが重要となります。 暗記が苦手な人には、語呂合わせを活用するとより効果的です。交差点や道路の名前に対してイメージしやすい言葉やフレーズを結び付けて覚えると記憶に残りやすくなります。また、交差点の名前の由来や位置する方角などの情報を利用すると理解を深めることができます。地理的な特徴や背景を理解することで、実際の運転時にも役立つ知識となるのでおすすめです。 地理試験の攻略には時間と努力が必要ですが、地図を使いながら積極的に覚えることや語呂合わせや由来を活用することで効果的な学習が可能です。合格へ向けて着実に取り組んで地理に詳しくなることでドライバーとしての自信を高めましょう。 思考の変化をしてみる 試験を受けると、多くの人が合格に対する圧力を感じます。一度の失敗が大きな影響を及ぼすと思われがちで、ストレスを感じることもあります。特に国家試験のように合格率が非常に厳しい場合、不安が増すことでしょう。 しかし、冷静に考えてみましょう。たとえば100人が試験を受けて、合格者が10人しかいなかったとしたら、90%の受験者が不合格ということです。自分だけが不合格だと感じるのではなく、多くの受験者が同じ状況にあることを理解しましょう。 地理に詳しくなくても問題なし 問題自体はかなり専門的なものが出題されます。ですので、たとえ都内に住んでいる方であっても、地理に関する知識がない方でも同じく難易度は高いです。例えば、以下のような問題が出題されます。 例題1:環七通りと甲州街道が交差する交差点の名前は何でしょうか? 答え:大原 例題2:環八と五日市街道の交差点の名前は何でしょうか? 答え:環八五日市 このような問題は、地理に詳しくない方にとっても理解が難しいものです。ですが、しっかり勉強すれば、どなたでも合格することが可能です。地方出身の方でも、都内出身の方でも、地理に関する知識を積極的に身につけることで合格への道が開かれます。   地理試験の過去問はホームページで確認できる 地理試験の過去問は、各タクシーセンターの公式ホームページから閲覧することが可能です。問題傾向を把握することが目的なら、一度ホームページから確認してみてください。 東京都の地理試験 公益財団法人東京タクシーセンター「地理試験過去問題」 公益財団法人東京タクシーセンター「地理試験過去問題の解答」 神奈川県の地理試験 一般財団法人神奈川タクシーセンター「地理試験過去問題」 大阪府の地理試験 大阪の場合、出題範囲は営業区域を念頭において3ブロックに分けて出題されます。 ■北ブロック 対象エリア:池田市・箕面市・茨木市・高槻市・摂津市・島本町・豊中市・吹田市・大阪市(西淀川区/淀川区/東淀川区) ■中ブロック 対象エリア:大阪市(西淀川区/淀川区/東淀川区以外)・東大阪市・八尾市・守口市・門真市 ■南ブロック 対象エリア:堺市・高石市・泉大津市・和泉市・忠岡町 地理試験の過去問やテキストを入手する方法 試験勉強をしていくのに過去問やテキストが必要となり、書店で過去問やテキストを探しても見つからない…そういった経験があるかもしれません。地理試験の過去問やテキストは、基本的に書店では売られておらず、各タクシーセンターで販売しています。地理試験の必要となる東京、神奈川、大阪にはそれぞれタクシーセンターがあり、そこで教材が販売されています。なお、東京タクシーセンターで販売している地理教本は410円、地理問題例集は930円となっております(2020年2月現在)。 関連記事 タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは   地理試験の有効性 一科目だけ合格した場合、その科目の合格通知書を発行します。次回受験の際に、合格した科目の通知書のコピーを提出すると、その科目の試験は不要です。合格証と科目合格通知書は、合格日から2年間有効です。ただし、タクシードライバーとして働いている場合は再受験の必要はありません。しかし、タクシードライバー業を辞めたり、東京特別区以外の地域でタクシードライバーを始めた場合など、特定の理由でタクシードライバー業をやめた場合は、辞めた日から2年間の有効期限が適用されます。   都心の地理に詳しくなくてもタクシー運転手になれる? 地方から都心部に来てタクシー運転手になる方もいるでしょう。このように土地に詳しくない場合でもタクシー運転手になれるのか心配だと感じるかもしれませんが、安心してください。地方から東京や神奈川、大阪などの都心部に来てタクシー運転手になる方も立派なタクシー運転手として活躍されています。こうした都心部でタクシー運転手として働くには、先ほどお伝えしたように地理試験を行うのですが、地理試験では道路の名前や観光地などに関する問題が出されます。地理試験の勉強で頭に入れた知識があれば、東京でも神奈川でも、あるいは大阪でも他の運転手に引けを取らない立派なタクシー運転手として乗務を始めることができるでしょう。とはいえ、「自分で勉強するのは苦手…」、「なんとなく不安…」と感じる方もいるかもしれません。しかし、タクシー会社に入社すれば、研修の一環として地理に関する勉強を行うことになります。 関連記事 東京のタクシードライバー(タクシー運転手)での勤務は稼げる?稼げない?地方との月収の違いはどのくらい?   タクシー会社の研修では地理試験の受験をすることになる タクシー会社に入社する場合にはタクシーに乗務する前に、研修として地理試験の勉強や二種免許取得に向けた講義などを受けます。基本的には研修として、地理試験に向けてタクシーセンターの講座を受講することになります。タクシー会社によっては、社員の受験をサポートするために独自に地理試験の対策勉強会などを行ってくれます。地理試験は難易度が高いとも言われますが、先輩タクシー運転手にアドバイスを聞きつつ、タクシー会社のサポートを活かせば合格できるでしょう。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? 関連記事 二種免許の取得について 地理試験の費用を支援してくれるタクシー会社も多い 地理試験の受験料は1回につき3,400円かかりますが、幸いなことに、所属するタクシー会社が受験料を負担してくれることがあります。さらに、第二種運転免許の取得費用も同様に会社がサポートしてくれることがあります。将来的に新しいタクシー会社で働く予定がある場合、福利厚生について詳細に調査しておくことが賢明です。   地理試験の過去問・テキストは各タクシーセンターの公式ホームページからご確認できます。それにタクシー会社の研修の一環としてタクシーセンターの講習を受ける場合には、その際に過去問とテキストをもらえます。地理試験は難しいと言われますが、タクシー会社のサポートを受けながらも各個人が積極的に勉強し、1回での合格を目指しましょう。なお、これからタクシー会社を探すのなら「ドライバーズワーク タクシードライバーの求人検索をご参考ください。なお、無料でタクシー業界に精通したキャリアアドバイザーに相談もできます。ぜひご活用ください。 ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう!

    タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは

    タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは

    【重要】2024年2月29日付で、東京都、神奈川県、大阪府で「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち地理試験の廃止が決定しました。詳細はご就業先へご確認ください。 タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な資格の概要 タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な資格は二種免許です。 東京・神奈川・大阪の一部の都心エリアでタクシー運転手として働くには地理試験の合格が必要になります。 タクシー運転手と一括りにしましたが、法人に所属して乗務する運転手と個人で乗務する運転手の2種類があり、それぞれ法人と個人のタクシー運転手になる方法は少し異なります。 法人タクシーと個人タクシーで運転手に必要な資格は異なる? まずは、法人と個人でタクシー運転手になるまでの流れを確認しておきましょう。 これを見てお気づきのように、法人に所属してタクシー運転手になる場合であっても、個人としてタクシー運転手になる場合であっても、必要となる資格は同じです。 関連記事 個人タクシーの運転手になるには?法人タクシーとの違いとは タクシー運転手(タクシードライバー)に必要な資格 ・二種免許の取得(受験資格:満21歳以上、第一種免許を取得してから3年が経過している) ・地理試験の合格(東京都・神奈川県・大阪府のうち一部の地域でタクシー運転手になる場合) タクシー運転手として、お金をもらってお客様を乗せる場合には必ず二種免許を取得しなければなりません。二種免許の受験をするには、21歳以上かつ、第一種免許を取得し、免許停止期間を除いて3年以上経過している必要があります。 また、東京都・神奈川県・大阪府のうち一部の地域でタクシー運転手になる場合には、該当エリアの道や建物について詳しくなくてはならず、地理試験の合格が必要となります。 「二種免許」とは 自分の車を運転するのに必要な免許は「第一種運転免許」、タクシーやバスのように"事業としてお客様を乗せてその対価としてお金を頂く場合"に「第二種運転免許」が必要になります。 一般的な乗用車を運転する際に必要になるのが「普通自動車第一種運転免許」なので、タクシー運転手として働くには「普通自動車第二種運転免許」が必要、ということになります。「二種免許」が必要とされる車両には、一般のナンバープレートとは異なる商業ナンバーがつけられています。 二種免許については、道路交通法の第八十六条に次のように規定されています。 『旅客自動車であるものを旅客自動車運送事業に係る旅客を運送する目的で運転しようとする者は、当該自動車の種類に応じ、第二種免許を受けなければならない。』 あくまで旅客自動車としてお金をもらってお客様を運ぶために必要であり、家族や友達を乗せることは事業目的ではないので一種免許で問題ありません。お客様を乗せずにタクシーを運転するだけであれば二種免許は不要です。あくまで、お客様を乗せてお金を頂く場合に二種免許が必要となるのです。ちなみに、飲み会の帰りにお世話になる運転代行を行う場合も二種免許が必要になります。 関連記事 二種免許の取得について 関連記事 【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要? 「二種免許」の種類 通常の運転免許に中型や大型といった種類があるように、二種免許にも車両の大きさや種類に併せた分類がございます。タクシー運転手に必要な資格は「普通第二種免許」ですが、バスの運転手であれば「中型第二種免許」や「大型第二種免許」が必要になります。中型と大型は乗車人数や車両の重要によって区分されています。 さらに二種免許の中にはマイナーな資格ですが、「大型特殊第二種免許」と「牽引第二種免許」がございます。 「大型特殊種免許」はクレーン車やショベルカーなどが該当しますが、そういった特殊車両を旅客目的で使用されることは少ないので、あまり実用性のある免許ではないようです。「牽引第二種免許」はトレーラーバスのために必要ですが、現在は西東京バスの「青信号」が唯一のトレーラーバスなので、こちらも実用性のあまりない免許です。 大型免許を所有していれば、中型二種や普通二種も兼ねることができるので、バスの運転手がタクシー運転手になる場合、そのままでOK、ということになります。 二種免許の受験資格 二種免許の受験資格は満21歳以上であり、第一種免許を取得してから3年が経過している事が条件です。免許取り消しなどにあっていた場合は、その停止されていた期間は除いた期間の累積となります。大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許の第一種免許のうちひとつでも3年以上あればOKです。 また、視力は両目0.8以上片目0.5以上と第一種免許の両目0.7以上、片目0.3以上と比べて若干厳しくなっています。さらに立体感を図るための視力検査も行われます。他人の命を預かることにもなるのでこうした適性検査が厳しくなるのも納得ですね。 二種免許の学科試験 問題形式はマークシート式で全部で95問。(文章問題90問、イラスト問題5問)。文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点の合計100点満点の試験です。90点以上で合格です。一種の試験に比べ応用問題が多く、難易度も高くなっています。 また普通第二種と大型第二種、大型特殊第二種、けん引第二種の試験問題が同じであるため、タクシー運転手になりたくても、バスに関しての問題なども解く必要があります。ちなみに、他の二種免許を取得している場合は学科試験免除になります。 二種免許の技能試験 一種免許取得の時と同様に教習所内での試験と路上試験があります。第一種免許に比べ採点内容の基準は厳しく90点以上(一種免許の技能試験は80点以上)で合格となります。教習所内ではV字型の鋭角コースの旋回や縦列駐車、方向転換が出題されます。 二種免許取得に苦労する人は意外にも運転技術に自信のある方のようです。普段の運転でついてしまった癖によって不合格になってしまうケースも多いようです。もう一度基本的な運転技術を改めて見直すようにすることが必要です。 二種免許取得に必要な講習 二種免許取得に必要な上記の学科試験と技能試験に合格した後、応急救護処置講習と旅客者講習という講習を受講する必要がございます。 講習名 主な内容 講習時間 料金 応急救護処置講習 ・応急救護処置の基礎知識・応急救護の実技(心肺蘇生法、止血法等) 6時間 8,400円 旅客者講習 ・運転に係る危険の予測・夜間や悪条件下での運転・子供、高齢者、身体の不自由な方への対応 6時間 18,600円 出典:一般社団法人東京指定自動車教習所協会 二種免許取得期間と金額について ①自分で教習所に通って取得するパターンと②二種免許取得制度があるタクシー会社に入社してから取得するパターンがございます。 ①の場合、通いと合宿で多少前後しますが、220,000円~250,000円で7~10日ほどで取得可能です。 ②の場合、費用を会社で全負担してくれるところがほとんどなので費用については心配することはありませんが、一定期間以上勤務しないと返済義務が発生するといった会社も多いです。多額の免許取得費用を負担してすぐに辞められては会社も利益が出せないので当然ですね。応募条件や面接などで確認しましょう。 「地理試験」について 東京・神奈川・大阪といった都市部でタクシー運転手になるためには地理試験に合格する必要があります。タクシー運転手はお客様を安全かつ迅速にお送りする必要があるため、営業区域内の地理について詳しくなければなりません。営業エリア内にある道路や交差点の名称などをはじめ、有名な建物の所在地などの知識が必要になります。このほか、目的地まで向かう際の最短ルートや、そのルートの運賃や所要時間なども正確に把握しておくことが必要です。 地理試験が必要な具体的なエリアについて以下のとおりです。 東京都・・・23区と武蔵野市、三鷹市(23区は、別名特別区とも言われています) 神奈川県・・・横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市 大阪府・・・大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町 地理試験の内容について 地理試験の正式名称は「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」であり、「指定のエリアに関する地理に関する内容」と「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」の二科目がございます。両方とも合格して初めてその地域でタクシードライバーとして従事できるようになります。 「指定のエリアに関する地理に関する内容」としては、地図で示された主要幹線道路を答えるものと地図で示された主要施設を答えるものが出題されます。応用問題として、主要施設と市区町村、駅との関係を問うものや、乗車地から降車地までの最短経路を問うものなどがあります。 「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」については、下記のような内容が出題されます。 法令・・・道路運送法、タクシー業務適正化特別措置法、その他の関係法令に関すること 安全・・・当該指定地域における交通事故の発生状況、交通事故の防止及び事故発生時の措置に関すること 接遇・・・タクシーの運転者の基本的な心構え及び接遇に関する事項や高齢者・障害者等の乗車、降車等におけるタクシー運転者の対応に関すること 地理試験の試験会場について タクシーの地理試験の開催場所は、各県のタクシーセンターにて実施しています。以下に東京、神奈川、大阪の地理試験会場についての詳細を記載します。また、大阪の地理試験の概要が変更になりタクシーセンターでの講習(4日間)を受講するのが義務付けられており、講習の最終日に地理試験を受ける流れになります。 東京都の地理試験会場について 施設名 公益財団法人東京タクシーセンター 住所 東京都江東区南砂7-3-3 開催日 月・火・金曜日(但し、休日、祝日及び12月29日から12月31日までと1月2日、1月3日を除く) 受付時間 「地域に係る地理」を受験される場合は午前10時まで「法令、安全及び接遇」を受験される場合は午後1時まで 所要時間 各科目申請手続きから合格発表まで概ね2時間 受験料 各科目ごとに3,400円) 問題数 地域に関する地理の科目は40問中32問以上で合格法令、安全及び接遇の科目は45問中36問以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 公益財団法人東京タクシーセンター 神奈川県の地理試験会場について 施設名 一般財団法人神奈川タクシーセンター 住所 神奈川県横浜市中区日ノ出町二丁目130番地 開催日 月・金曜日(※月曜日は法令、安全及び接遇の試験のみ) 受付時間 「地域に係る地理」を受験される場合は午前9時~9時20分まで「法令、安全及び接遇」を受験される場合は月曜日午後1時~1時20分、金曜日午後2時~2時20分 試験時間 各科目1時間 受験料 各科目3,400円 問題数 地域に関する地理の科目は40問中32問以上で合格法令、安全及び接遇の科目は45問中36問以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 一般財団法人神奈川タクシーセンター 大阪府の地理試験会場について 施設名 一般財団法人大阪タクシーセンター 住所 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目5番9号 開催日 事前に申込みが必要なので、タクシーセンターに要確認 受付時間 事前に申込みが必要なので、タクシーセンターに要確認 試験時間 各科目1時間 受験料 各科目3,400円 問題数 地域に関する地理の科目は文章問題40問(○×式:25問、選択肢式:5問、地図問題:10問)80点以上で合格法令、安全及び接遇の科目は文章問題15問(○×式:10問、選択肢式:5問)80点以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 一般財団法人大阪タクシーセンター 地理試験のポイント 試験問題は、基本問題25問、応用問題25問という構成です。前半の基本問題をなるべく全問正解できるようにするのが合格への近道です。 基本問題は、東京であれば6パターンの主要幹線道路、交差点図と主要施設図が用意され、必ずその中から出題されることが決まっています。この6パターン×2の12パターンの幹線道路、交差点、主要施設を完全暗記してしまい25点確実に得点できるようになってしまえば、応用問題は25問中7問正解すればよいことになります。 地理試験の初回での合格率は一般的に4割くらいと言われ、難易度の高い試験といえます。何度でもチャレンジできる試験なので、繰り返しトライして合格する方もたくさんいらっしゃいます。1度失敗してもあきらめずにチャレンジしましょう。 勉強方法としてはやはり暗記がポイントです。各タクシーセンターでは過去問題集が販売されていますので、ひたすら暗記に取り組みましょう。タクシー会社によっては入社後の研修として地理試験の勉強ができる会社もあるのでそういった研修を利用するのも一つの手でしょう。 暗記することはとても大変なことですが、お客様の行き先に最短ルートで案内できたり、効率的に流し営業ができるようになったりと実務に直結することなので試験のために、というより実務でどう活かしていくか、を考えて勉強を進めるとよいでしょう。 関連記事 【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要? タクシー運転手に必要なスキルについて タクシー運転手になるためには以下のようなスキルも大切なので試験勉強と併せて日々磨いていきましょう。 安全運転のスキル 当然のことながら運転技術は必要です。タクシー運転手に求められる運転技術は、安全運転であること。また、丁寧な運転であることです。事故を起こさないことはもちろんですが、急ブレーキや急発進も避けてください。なるべく車の揺れが少ない運転ができるとお客様の満足度も高くなるでしょう。運転が荒くならないように気を配り、お客様を不快にさせないよう心がけてください。コップに水をいれて零さないような練習も効果的かもしれませんね(笑) 接客のスキル 忘れてしまいがちですが、タクシー運転手は接客業です。接客のスキルも大切です。人と接するのが好きでコミュニケーション能力のある方、どんな人に対しても笑顔で明るく接することのできる方は、接客スキルが高いケースが多いでしょう。また、気配りができることも大事なスキルの1つです。些細なことであっても、常にアンテナを張って、お客様に対して丁寧に接することが大事です。 地図を暗記するスキル タクシー運転手という仕事柄、地図を暗記できるスキルはあったほうがよいでしょう。タクシーにはカーナビが搭載されていることが多いですが、カーナビを入力している時間は意外とお客様のストレスになってしまうもの。やはり自分の走るエリアの地理には詳しいほうがよいでしょう。すぐに道を覚えられるスキルがある方はタクシーの仕事も難なくこなせるはずです。 いかがでしたでしょうか。ここまでタクシー運転手に必要な資格やスキルについて見てきました。タクシー運転手は努力次第で収入アップが見込める仕事です。ぜひタクシー業界で活躍してみてはいかがでしょうか。もし今、転職先を探しているのであればタクシードライバー・運転手の求人・転職ならドライバーズワークをご利用ください。 関連記事 タクシー運転手が知っておくべき接客やビジネスマナー 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は?

    なぜ二種免許不要で転職できるのか?退職する際のペナルティは?

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    2種(二種)免許とは? 第二種運転免許(二種免許)は、バスやタクシー、運転代行サービスなど乗客から運賃を受け取って輸送する運転者に求められる免許です。私たちが私的に公道を運転する目的で取得する免許は、第一種運転免許(一種免許)です。一方、二種免許は事業用のプロフェッショナルドライバー向けの免許です。二種免許を取得するには、まず一種免許を取得している必要があり、さらに基本的には取得後3年以上経過している必要があります。(※特別な教習を修了することで、19歳以上かつ普通免許取得後1年以上経過で受験資格を得られます)二種免許は、運転者が運賃を受け取りながら乗客を運ぶために必要です。 ちなみに、学校などの送迎バス、ホテルやショッピングモールのシャトルバスなどの車両は一種免許でも運転者が運転できます。これらの車両は、乗客の輸送自体で運賃を受け取る訳ではないため、一種免許で運転することができるのです。また、事業用自動車は、自家用車とナンバープレートの色が異なることをご存知でしょうか?自家用車は白いナンバープレートを持っているのに対し、事業用自動車には緑色や黒色のナンバープレートが付いており営業ナンバーとも呼ばれます。営業用のバスやタクシーは緑のナンバープレートを持ち、一方で送迎バスやシャトルバスは白いナンバープレートを使用します。営業ナンバーは運転者の一種免許や二種免許に関わらず事業用自動車に適用されます。   仕事に生かせる二種免許! 二種免許を取得することで、プロの運転者としてバスやタクシーなどの職業に就けるだけでなく、介護送迎などの旅客運送に関連する職業にもチャンスが広がります。この種の仕事は、需要が急速に増加しており、人手不足の問題が続いています。しかし、出勤日や勤務時間が柔軟で、自分のスケジュールに合わせて働くことができます。また、安定した収入を確保できるため、安心して取り組める職業の一つです。 さらに、多くの場合、寮や食堂の提供、各種保険(雇用保険、労災保険、社会保険、厚生年金保険など)、各種手当(家族手当、住宅手当、皆勤手当など)など、充実した福利厚生が提供されています。そのため、二種免許を取得しておくことは、就職活動において大きなアドバンテージとなります。 また、自分のビジネスを独立開業し、バス事業、タクシー・介護タクシー事業、運転代行業(自動車運転代行業)などの旅客輸送ビジネスを検討している場合にも、二種免許は非常に役立つ資格です。   二種免許が活かせる仕事は? 有償で旅客自動車を運転(旅客運送運転)を行う際に、運転者は二種免許が求められます。こちらでは二種免許を求められる具体的な職種のを紹介します。 タクシー・ハイヤーの運転手 乗車定員11人未満の自動車を貸し切って旅客を運送する自動車の運転手です。道路運送法における一般旅客自動車運送事業の一般乗用旅客自動車運送事業に該当します。有償で乗客を目的地まで運ぶため、タクシー運転手は二種免許が必要です。タクシーやハイヤーの運転手は、中高年の方でも活躍している方が多く、個人タクシーとしても働けるチャンスがありますので、定年を気にせずに働けることが特徴といえるでしょう。 介護タクシーの運転手 介護タクシーは、身体的な制約がある要介護者などが通院やリハビリなどの外出に利用するためのタクシーサービスです。このタイプのタクシーは、利用者が車椅子やストレッチャーに乗ったまま快適に移動できるように特別に設計されています。介護タクシーの運転手には、通常は二種免許が必要ですが、介護保険タクシーの場合は二種免許に加えて介護職員初任者研修の修了が必要です。 路線バス・観光バス・高速バスの運転手 路線バスや高速バスの運転手は、乗合旅客を輸送する仕事を行うために、道路運送法において一般旅客自動車運送事業の一環として扱われ、具体的には一般乗合旅客自動車運送事業に分類されます。旅客バスや観光バス、高速バスの運転手は、乗客を安全に運ぶために二種免許を持っている必要があります。 運転代行業 2004年以前、自動車の運転代行を行うためには一種免許が許可されていましたが、現在では法改正により二種免許が必須です。近年、飲酒運転の厳罰化などから、運転代行サービスへの需要が高まっており、それに伴い運転代行業界も成長しています。   二種免許の取得費用を負担してくれるタクシー求人が多い タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な二種免許。その取得費用を負担してくれるタクシー求人は多くあります。どうしてタクシー会社が費用を負担してくれるのでしょうか?また、二種免許を会社負担で取得した場合、退職する際に起こるトラブルについても学んでいきましょう。 二種免許の取得は一種免許を取得したときと同じように、自動車教習所を活用して通学や合宿で学科教習と技能教習を受け、運転免許センターに試験を受けに行く方法、もしくは直接運転免許センターに行って試験を受験する方法があります。この費用を負担してくれるタクシー会社がとても多くあります。 普通一種免許を持っていれば採用してもらうことができ、研修の一環として二種免許を取得させてもらえます。その研修中には給料も支給されるというメリットがあります。 関連記事 二種免許の取得について 関連記事 タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは   どうして免許取得費用を負担してくれるの? 本来なら二種免許を取得した状態で転職すべきではあるのですが、現状は二種免許を取得する前に雇ってくれるタクシー会社が多いです。その理由としてはタクシー運転手の人材が不足している会社が多いことが挙げられます。一種免許を持っているひとはいるにしても、二種免許を持っている方はそう多くはありません。もし二種免許を持っていなければ応募できないとなれば、当然タクシー求人に応募してくる人材は少なくなってしまいます。タクシー業界だけの問題ではないのですが、売り手市場(当該業界を希望する求職者に対して求人が多数ある状態)の今、どこの会社も人材を求めています。 そうした背景がある中、幅広い層に募集かけ、1人でも多くの人材を獲得していくためにはタクシー求人に魅力を感じてもらう必要があります。その魅力の1つとして二種免許の取得費用を会社で負担したり、入社祝い金を支給したり、寮を作って住まいのサポートをしたりしているのです。   二種免許の取得にかかる期間は? 二種免許の取得にかかる期間は取得の方法によって異なります。合宿であれば最短8~10日程度で取得可能ですが、通学の場合は約20日が目安となります。合宿の場合、教習所に一定期間滞在し密集したカリキュラムで教習を受けることができるため、短期間で集中的に学ぶことができます。取得までの期間が比較的短くなるので免許取得を急ぐ方には適しています。通学の場合は平日や週末に定期的に通学して教習を受けることができるため、自分のペースで教習を受けることができます。ただし、通学は日数がかかることから免許取得までの期間が長くなります。 二種免許の取得にかかる期間は個人の学習スピードや経験によっても異なるため自身の都合や目標に合わせた取得方法を選ぶことが重要です。   二種免許の取得が19歳から可能になる方法も 二種免許試験を受験するための条件として、原則としては、満21歳以上、一種免許を取得して3年以上経過しているという事項があります。高校卒業の新卒者がタクシー会社に就職する場合、21歳を迎えるまではタクシー乗務員として従事できないため、タクシー会社は高卒採用が困難な状況でした。 二種免許試験受験資格の見直し この受験資格が令和4年5月に見直され、特例教習を修了することで、満19歳以上、一種免許を取得して1年以上経過していることで、二種免許、大型免許及び中型免許の運転免許試験を受けることができるようになりました。 受験資格特例教習について <年齢要件に関する特例を受けるための教習> 二種免許等の受験資格のうち、年齢要件を19歳以上に引き下げる特例を受けるための教習の課程では、旅客自動車等の運転に必要な適性(自己制御能力)に関し、座学や実車を含む7時限以上の教習を行います。 <経験年数要件に関する特例を受けるための教習> 二種免許等の受験資格のうち、経験年数要件を普通免許等保有1年以上に引き下げる特例を受けるための教習の課程では、旅客自動車等の運転に必要な技能(危険予測・回避能力)に関し、座学や実車を含む29時限以上の教習を行います。   タクシー会社を退職をする際には諸費用を返還する必要がある? タクシー会社の負担で二種免許を取得して、何らかの事情で退職する場合もあるかと思います。タクシー会社の立場からしてみれば、せっかく従業員のために先行投資をして二種免許を取得してもらったのに、退職されてしまっては手痛い損失となり、それが早期であればなおさらです。実際、二種免許取得後すぐに退職したことをめぐって裁判になった例もあります。 タクシー会社の負担で二種免許を取得する場合、退職や費用返還の条件がタクシー会社ごとに定められていることがほとんどで、多くのタクシー会社では一定期間勤続することで返還する必要が無くなるが、早期退職の場合は費用の返還を求められる場合があるようです。具体的には雇用契約書や入社時の書類に書かれていることが多いので、そちらをよく確認しましょう。   二種免許を自力で取得する場合の費用は? 教習所に通う場合の二種免許取得費用は、一般的に25万円から40万円程度とされており、これには教習料、試験料、教材費などが含まれます。教習所では合宿と通学の2種類の取得方法がありますが、合宿の場合は20万円前後が相場となっています。 また、既に他の免許を持っている場合や経験によっても費用が異なることがあります。特に大型、中型、準中型免許を持っている場合、二種免許への切り替えにかかる費用が抑えられることがありますので事前に詳細を確認することが重要です。 ちなみに、免許試験場での一発試験の受験料は約4万円程度ですが、こちらは合格率が非常に低くなっています。そのため、複数回試験を受けることを考慮すると教習所に行って取得する方法が確実性が高く費用を抑えられる可能性があります。   二種免許を持った状態で入社するメリットもある 免許の取得費用を会社が負担してくれることが多いので、免許取得者は損なのではないか?と感じるかもしれませんが、二種免許を取得した状態で入社することにはメリットもあります。例えば、費用返還の縛りがないことです。費用面ではいつでも退職できると思えるので、少し精神的に楽かもしれません。また、二種免許を持っている方の場合は、入社祝い金を多くもらえることがあります。入社祝い金に関して詳しくは次の記事をご覧ください。 二種免許の取得に関してはタクシー会社が負担してくれる求人が多くあります。その他にも、入社祝い金や住まいのサポートなどの特典を用意しているタクシー会社も多いです。ただ、どの特典を用意しているかはタクシー会社によって異なります。求人を探す際にはこうした特典も選ぶ基準の1つとしても良いのではないでしょうか。それでは早速、タクシードライバー・運転手の求人を探していきましょう。 ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう! 関連記事 タクシー求人の入社祝い金とは?なぜ入社するだけでお金がもらえるの? 関連記事 【これからドライバーになる方向け】免許の種類  

    タクシードライバーに必要な英語のスキル【英会話フレーズ75選】

    タクシードライバーに必要な英語のスキル【英会話フレーズ75選】

    外国人観光客の増加に伴い、タクシー業界においても外国人のお客様を乗せる機会は増えてきました。タクシードライバーとして少しでも英語を話せたほうが、外国人の乗客とのコミュニケーションが円滑に進むでしょう。ここでは、シーン別で使える簡単な英語フレーズについて紹介していきます。 関連記事 タクシー運転手が知っておくべき接客やビジネスマナー タクシー関連の英語表現 そもそも「タクシー」は「taxi」と表現します。発音は「タクスィ」で「タ」にアクセントを置いて強調し、語尾は「シー」ではなく「スィ」と発音するとよりネイティブに近い発音になります。国によっては「cab」「taxicab」などと表現される場合もあります。また、「タクシーを呼ぶ」は「call a taxi」、「タクシーをつかまえる」は「pick up a taxi」、「タクシー乗り場」は「a taxi stand」などと表現されます。 お客様との会話で使える基本的な英語フレーズ 英語をすぐに話すことは難しいかもしれません。ただし、仕事で使う可能性のあるフレーズだけでもあらかじめ覚えておけばスムーズな接客ができるでしょう。以下では、「乗車時」、「走行時」、「会計時」に分けて基本的な英語フレーズを紹介していきます。また、「車内で使える雑談」も紹介しますので、英語での会話に慣れてきたら使ってみましょう。 乗車時に使える英語について お客様が乗車してきたら、まずは「Hello!」と気持ちよく迎えましょう。その後、以下のフレーズを使ってください。 “Please get in.” (どうぞご乗車ください。) “Let me close the door.” (ドアを閉めます。) この際には会話以外でも気をつけたい点があります。それはタクシーの自動開閉式ドアです。外国人観光客の多くは自動で開閉するドアに慣れていません。お客様の足や荷物を挟まないように注意しましょう。お客様が乗車したら、行き先を聞きます。 “Where are you going?” (どちらまで行かれますか?) “What is your destination?” (行き先はどちらですか?) “Do you have the address?” (行き先の住所はわかりますか?) 上記のフレーズを使ってください。また、お客様に目的地までの距離や時間などを聞かれることもあるでしょう。例えば、“How far is Kaminarimon from here?”(ここから雷門まではどのくらいですか?)と聞かれた場合には以下のように答えます。 “It takes about 30 minutes if there is no traffic.” (渋滞がなければ約30分で到着します。) このように的確に答えられるようにしておくとよいでしょう。 関連記事 タクシードライバーってカーナビを使ってもいい?使わないほうがいい? 走行時に使える英語について お客様から行き先を聞いたら、いよいよ出発です。出発時に使える英語フレーズについては以下を参考にしてください。 “Please fasten your seatbelt.” (シートベルトをお締めください。) “I need you to buckle up, it’s the law.” (シートベルトの着用は法律で義務づけられています。) “Thank you for your cooperation.” (ご協力ありがとうございます。) また、交通渋滞を避けられないケースも多々あると思います。もし、走行時に渋滞に遭遇してしまった場合には、お客様に一声かけることを心がけましょう。 “I am sorry but we are stuck in traffic.” (ご迷惑おかけしますが渋滞にはまっています。) “It should take 15 minutes or so to get out of the traffic.” (渋滞を抜けるのに15分くらいかかりそうです。) “Do you want to take a detour to avoid the traffic jam?” (渋滞を避けるために迂回しますか?) “Would you like to take a toll road?” (有料道路を利用しますか?) 会計時に使える英語について 目的地に到着したら最後は会計です。スムーズな会計をして最後まで気持ちのよいサービスを心がけてください。基本的な英語フレーズは以下のとおりです。 “It's 2,400 yen.”(2,400円です。) “It is 2,400 yen including the highway fee.” (高速道路の料金を含めて2,400円です。) “We accept credit cards.” (クレジットカードのご利用も可能です。) “Would you like the receipt?” (レシートはご利用ですか?) “I don’t have a chipping custom system.” (チップはいりません。) “Thank you for your ride.” (ご乗車頂きありがとうございます。) 雑談に使える英語について 基本的な会話のやり取りに慣れてきたら、次は雑談をしてみましょう。雑談に使える英語は以下のとおりです。 “When did you arrive Japan?” (日本にはいつ着いたのですか?) “Is it sightseeing? Or business?” (観光ですか?それとも仕事ですか?) “Until when are you staying?” (日本にはいつまで滞在するのですか?) “Which country are you from?” (どちらの国から来られたのですか?) “Enjoy your stay. Welcome to Japan!” (日本滞在を楽しんでくださいね!) 実際の会話例は以下の通りです。 運転手 「Which country are you from?」(どちらの国から来られたのですか?) 乗客 「I came from America. 」(アメリカから来ました。) 運転手 「Is it sightseeing? Or business?」(観光ですか?仕事ですか?) 乗客 「For sightseeing.」(観光です。) 運転手 「Enjoy your stay. Welcome to Japan!」(日本滞在を楽しんでくださいね!) お客様がよく使う英語のフレーズ ここまではお客様に対してタクシードライバーが使う英語のフレーズをお伝えしました。ここからは、お客様が使う英語のフレーズをご紹介します。どういったことが、どういう表現で言われるのか知っておくのは重要なことです。それを知っておくことによって、お客様が言った内容を聞き取りやすくなりますし、理解もしやすくなります。円滑にコミュニケーションを取るためにも、お客様がよく使う英語のフレーズを学んでいきましょう。こちらに関しても「乗車時」、「走行時」、「会計時」に分けて基本的な英語のフレーズをご紹介します。 乗車時によく使われる英語 まずは、お客様をタクシーに乗せる場面。以下のような質問をよく受けます。 “May I get in?” (乗車してもよいですか?) “Could you put it in the trunk?” (トランクに積んでいただけますか?) “Can you put the baggage in the trunk?“ (トランクに荷物を入れてもらえますか?) “Open the trunk, please.” (トランクを開けてください。) アメリカやイギリスでは行き先を伝え、タクシードライバーと合意したら交渉成立となり、乗車する流れとなっています。そのため、最初に乗車してもよいか聞かれることがあるでしょう。それに対しては“Sure.” (もちろんです。)といったように答えてください。 また、荷物に関してですが、“baggage”はアメリカ英語となり、イギリス英語では”luggage”と表現します。発音的にはそこまで変わらないので迷うことは少ないかもしれませんが、タクシードライバーがよく聞く単語となりますから覚えておきましょう。乗車後には、話題は行き先へと移ります。 “Can you take me to the Narita Airport, please?” (成田空港までお願いします。) “Can you go to at the Tokyo Skytree?” (東京スカイツリーまでお願いします。) “I would like to go to the Tokyo station.” (東京駅まで行きたいです。) “I want to go to the Tokyo station.” (東京駅まで行きたいです。) “I’m going to the Tokyo station.” (東京駅まで行きます。) “Take me to this address, please.” (この場所まで連れて行ってください。) お願いをするに当たっては「~してくれますか?」という意味になる“Can you ~ ?”や、それをさらに丁寧にした“Could you ~ ?”という表現を使うのが一般的です。行き先を伝えるのに関してはお客様が行きたい先が分かればよいことから、「~したい」という意味になる“I want to go to ~.”や、その丁寧表現に当たる“I would like to go to ~.”を使うこともありますし、“I’m going to ~.”で「~に行きます。」と言われることもあります。また、地図を見せてきて、ここまで連れて行ってほしいと伝えられることもあります。 途中で寄りたい場所があるときなど、行き先が複数ある場合には以下の表現を使います。 “Can you stop by restaurant before you go to Akihabara station?” (秋葉原駅へ行く前にレストランに寄ってもらえますか?) “Could you wait for me here, please?” (ここで待っていてもらえますか?) “Can you wait for a few minutes in here?” (少しだけ待っていただけますか?) 目的地までの所要時間を質問されることがあります。 “How long will it take to get there?” (そこまで行くのにどのくらいの時間がかかりますか?) “How long does it take to the airport?” (空港まではどれくらいかかりますか?) 時間についての質問に答えるときには“It takes about 30 minutes.” (30分くらいかかります。)といった表現を使ってください。 続いては料金に関しての質問です。 “How much will it cost?” (いくらくらいかかりますか?) “About how much?” (いくらくらいかかりますか?) “Can you take me there for 5,000 yen?” (5,000円でそこまで行っていただくことはできますか?) “Do you offer flat rates?” (固定料金はありますか?) 観光タクシーやハイヤーの場合には固定料金がありますから、固定料金の有無について聞かれることもあります。 走行時によく使われる英語 続いてはタクシーを走らせているときにお客様の使う英語のフレーズについて見ていきましょう。お客様が土地に詳しかったりこだわりがあったりする場合には走る道の誘導を受けることもあります。 “Can you make a right turn?” (右に曲がってください。) “Can you make a left at the next light?” (次の信号で左に曲がってください。) “Keep on going straight.” (真っすぐに行ってください。) “Follow the road.” (道なりに進んでください。) “Stop in front of the Kyoto station.” (京都駅の前で停まってください。) “Go in the driveway.” (ドライブウェイに入ってください。) ドライブウェイとは、車道から家屋やビルの入り口前に通じる私設道のことを言います。分からなければ“Can you make a right turn?”などと言い換えてくれるとは思いますが、その間にもタクシーは進んでいます。ギリギリになってからお客様からの指示を理解し、急に曲がるのは危険です。普段とは違う、外国語での会話に緊張するかもしれませんが、安全を最優先させていきましょう。 お客様によっては急いでいることもあります。そんなときに使われる表現も確認しておきます。 “Take the shortest way, please.” (一番近い道で行ってください。) “Can you hurry up?” (急いでもらえますか?) “Can you get there by 8:00 p.m.?” (午後8時までに着けますか?) “Can you go faster?” (もう少し速く走れますか?) “Are we almost there?” (そろそろ着きますか?) “How much longer?” (あと何分くらいですか?) “Here's fine.” (ここでけっこうです。) 急いでいるときに渋滞などに巻き込まれたときには“Here's fine.”といって降車する方もいます。また、目的地近くになって、降車場所を指定するときにもこのフレーズが使われます。 会計時によく使われる英語 最後は降車の際に使われる英語のフレーズです。支払いで使われる英語のフレーズも覚えておいてください。 “Can I use credit cards?” (クレジットカードは使えますか?) “May I have a receipt, please?” (領収書をもらえますか?) “Can I have the change please?” (お釣りをください。) “Keep the change.” (お釣りは取っておいてください。) 外国人観光客が増えている昨今、タクシードライバーにも英語のスキルが求められています。ここに紹介した75の英語フレーズの中から、まずは2つ3つだけでも覚え、接客するときに実際に使ってみてください。少しずつ英語が話せるようになっていき、タクシードライバーとしての価値を高めていきましょう。 新着タクシー求人を見る タクシー運転手の英語学習におすすめの書籍 タクシー運転手の英語学習におすすめの本を4冊ご紹介します。 ・30歳高卒タクシードライバーがゼロから英語をマスターした方法 著者である中山哲成さんがごく普通のタクシードライバーから、4年間で英語をペラペラと自由に話せるようになった勉強方法が公開されています。 ・海外からのお客様を英語で案内・応対するための表現集 タイトルの通り、海外から来日した方々が日本滞在中に観光・ショッピング・食事・宿泊・移動などの様々な場面で気持ちよく過ごせるように、英語で案内・接客・応対できる表現、および日本の文化や観光地なども紹介できる表現を収録しています。この一冊をマスターすることで英語でスムーズに会話をすることが可能となるでしょう。 ・外国人送迎ドライバー向け接遇マナーの基本と接客英語 元国際線キャビンアテンダントが4年にわたりドライバーに接客英会話の研修を実施してきた経験を活かして書き上げられたドライバー向けのテキストです。マナーの必要性から接客英語の基本フレーズ、覚えておきたい英単語も収録されており、外国人に向けた「日本のおもてなし」を表現するための接客英語とマナーを学ぶことができます。 ・キクタン接客英会話【交通編】 耳を使った学習で使える英語をモノにできるキクタンシリーズの【交通編】です。「電車」「タクシー」「バス」「レンタカー」などのジャンル分けて、全61シーン207フレーズを取り上げています。「タクシー」ジャンルを重点的に言えるようにすることで十分な英語力が見につけられるでしょう。 外国人旅行客の増加を受けて各社でも能力開発!今、タクシードライバーに求められるスキルは? 近年、日本政府より観光立国の推進を受けて日本への外国人旅行客が増加傾向にあります。それを受けて、羽田空港国際線の発着枠を増加するなど、外国人によるタクシー利用率が上がってきています。そこで、タクシー業界ではタクシードライバーに外国人の接遇面をさらに強化するため、さまざまな取り組みをしています。今回は、現在のタクシードライバーが力を入れている外国人の待遇面をご紹介します。 東京のタクシードライバーの取組み『外国人旅客接遇研修』とは 東京は、日本でも多くの観光地が集まる場所として多くの外国人旅行客が集まる地として注目されています。そこで、東京で働くタクシードライバーが研修時に必ず訪れる江東区にある「東京タクシーセンター」では、外国人旅行客の接遇面を強化するために『外国人旅客接遇研修』という研修を実施しています。研修内容は、レベルに応じて色々と違いますが、ロールプレイング実習を取り入れた研修が主になっており、外国人の習慣を学び、普段タクシードライバーが営業で使う英語や緊急時の対応(英会話)などを習得して接遇向上を目的に行われています。レベルは、初級~上級まであり、研修内容をICレコーダーなどで録音も可能なので、タクシードライバーの多くは受講後、自身で発音などのトレーニングをしています。研修費用は、1受講2,700円となっており、申込みは直接「東京タクシーセンター」へ電話連絡して予約します。また、各種学習教材なども用意されているので、それを購入して勉強をするタクシードライバーも多いようです! 関連記事 東京のタクシードライバー(タクシー運転手)での勤務は稼げる?稼げない?地方との月収の違いはどのくらい? 英語講習会を取り入れているタクシー会社が増加 外国人旅行客の増加を受け、東京観光事業に力を入れているタクシー会社のほとんどが英語講習会などの語学研修会を開き、外国人向けの接遇に強化を図っています。タクシー会社の中には、英語以外にも韓国語や中国語、フランス語もできるタクシードライバーも在籍しており、これを見ても分かるように今やタクシードライバーも語学力が求められる職業になったといえるでしょう。タクシー会社によっては、語学レベルごとに配車先を振り分ける活動をしているところもあるようです。このような仕組みのタクシー会社もあるので、タクシードライバーは、一人でも多くのお客様獲得に向けて積極的に研修会に参加しています。 日本最大手『日本交通』の外国人旅行客向けに行っている取り組み 東京観光事業に最も力を入れているのが、日本最大手『日本交通』と言っても過言ではないでしょう。日本交通では日本での国際化を受け、いち早くさまざまな研修を取り入れています。たとえば、1ヶ月のロンドン留学研修や独自のテキストを用いて毎月2回の英語講習会開催など、語学面の強化に力を入れています。また、日本交通では研修だけでなく、東京観光を盛り上げるため、株式会社ぐるなびと提携し、旅情報誌「ぐるたび」内に特設ページを設置するなど、外国人観光客問わず観光を目的とする全ての人にタクシー利用に繋がる活動を積極的に実施しています。ちなみに「ぐるたび」とは、旅先のグルメ体験や旅の楽しい情報を地元住民や地元密着のライターによって発信するサイトで、日本交通の特設ページには東京観光ドライバーがタクシードライバーならではの観光スポットを紹介する情報サイトです。 タクシードライバーのこれから 今後日本国内にはますます外国人旅行客が増えると考えられます。これからタクシードライバーを目指す方も、既にタクシードライバーの方も、中長期視点ではさまざまな乗客のニーズに合わせた接客、接遇が求められてくると思われます。既に外国人旅行客からは日本のタクシーは接遇がとても素晴らしいと評価されていますが、スキルアップしていくことでタクシー利用者は今後さらに増えていくことが期待できます。今からでも遅くありません!少しずつ簡単な英会話から勉強してみてはいかがでしょうか?! ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう! 関連記事 プロドライバーになるための定義・条件とは 新着タクシー求人を見る

    時代の流れ?タクシー乗務員証の義務付け廃止

    時代の流れ?タクシー乗務員証の義務付け廃止

    国土交通省が、タクシードライバーやバス運転手などの乗務員に関する規則を変更しました。これにより、2023年8月1日からは、車内にドライバーの氏名や写真を掲示する義務が廃止されます。この改正は、個人情報の保護とプライバシーの確保を目的としています。 この変更は、国土交通省が乗務員証に関する見直しを発表した後の措置で、タクシードライバーなどの個人情報が漏洩する懸念が高まっていました。近年、SNSの普及により、個人情報が簡単に特定される可能性が増加しており、特に氏名と顔写真が公になっている乗務員証は、そのリスクを高めていました。 この改正により、運転者証の表面には登録番号のみが表示され、顔写真や実名などの個人情報は裏面に記載される形に変更されます。また、既存の運転者証から新しい運転者証への切り替えについては、経過措置が設けられています。 運転者証に関しては、利用者がスマートフォンなどで撮影し、SNSなどで拡散するなどの問題も存在しました。国土交通省は、「乗務員のプライバシーを尊重しつつ、旅客の利便性を確保し、安心して働ける環境を整備する」と述べ、今後も両立を図っていく姿勢を示しています。   タクシードライバーの「乗務員証」 タクシードライバーの「乗務員証」または正式には「運転者証」と呼ばれるものは、バスやタクシーの運転を行う際に必要な免許証のことです。この証明書を取得することによって、運転者は乗務する資格を得ることができます。 「乗務員証」は、1956年の省令によって定められ、バスやタクシーの運転者に対して、自身の氏名や車両ナンバーなどを乗客が容易に確認できる場所に掲示することが法律で義務付けられていました。特にタクシーの場合は、法的には「タクシー業務適正化臨時措置法」に基づき、運転者証には顔写真や運転免許証の有効期限なども表示されます。 要するに、この運転者証を持つことで、バスやタクシーなどの乗務員は合法的に運転業務を行う資格を持つことができるのです。 免許の交付 乗務員証(運転者証)は、各地域のタクシーセンターから交付されます。そして、タクシーの車内、通常は助手席のダッシュボード上などに掲示され、この証明書がなければタクシーの営業は認められません。 有効期限 乗務員証には有効期限があります。二種免許は運転免許であり、更新すれば問題ありませんが、乗務員証はタクシー会社を退職した場合に2年間の有効期間が設けられており、有効期間を過ぎた場合再取得が必要になるため、慎重に管理する必要があります。 今後について 乗客にとって、乗務員の身元をまったく知らない状況は不安を引き起こすかもしれません。このような状況では、サービスの品質が低下する可能性も考えられます。しかし、一方で個人情報の保護も重要であり、これを兼ね合わせるのは難しい課題です。ビジネスネームだけではすべての問題を解決するわけではありませんが、サービス提供者と顧客の両方が安心できる制度を工夫することが今後ますます必要とされています。乗客の安心感とプライバシー保護、そして良質なサービス提供のバランスを取るために、慎重な対応が求められるでしょう。

    介護タクシーの開業は可能?自営介護タクシーの年収とは

    介護タクシーの開業は可能?自営介護タクシーの年収とは

    介護タクシーを開業するためには、特定の資格や免許、そして一定の要件を満たす必要があります。 免許と許可 運行許可と指定 介護タクシーを開業するには、国土交通省の各運輸局から運行許可を取得し、介護保険事業所として指定される必要があります。 設備要件 【営業所または事務所】 営業区域内に、3年以上使用できる休憩室や仮眠室のある営業所または事務所を持つ必要があります。営業区域は都道府県ごとに設定されています。 【法令遵守の土地と建物】 建築基準法、消防法、農地法などに違反しない土地と建物を用意する必要があります。ただし、農地は使用できません。 【車両関連】 車両と車庫には、一定のスペース要件があります。福祉車両(リフトやスロープを備えた車両)が少なくとも1台必要です。車両の年式は問われず、軽自動車でも使用できます。 資金的要件 開業に必要な資金以上の資金を、申請日以降常に確保しておく必要があります。通常、所要資金の半分以上を確保しておくことが推奨されます。 介護系の資格 介護保険が適用されない場合には、特別な介護系の資格は必要ありませんが、それでも一部の資格を取得しておくことは役立つ場合があります。一方、介護保険が適用される介護タクシーの場合、次の3つの資格のうち、どれか1つを取得する必要があります。 ・護職員初任者研修修了者 ・介護職員実務者研修修了者 ・介護福祉士   開業するまでの手順 普通自動車二種免許の取得 運転者として、普通自動車二種免許を取得します。 介護系の資格の取得、研修準備 適用される場合、介護職員初任者研修や介護福祉士の資格を取得または受けるための準備を行います。 開業に必要な資金の調達 開業に必要な資金を計画し、確保します。車両の購入、事業運営に必要な経費などを考慮します。 必要な施設条件を満たす 営業所や車庫、福祉車両など、設備要件を満たすために必要な施設や車両を整えます。 介護タクシー事業の許認申請および許可手続き 地元の運輸局などに対して、介護タクシー事業の許認可申請を行い、許可を取得します。 登録免許料の支払い 開業に必要な登録免許税を納付します。 運賃体系と契約条件の承認申請 運賃体系やサービス提供に関する約款を運輸局に提出し、認可を受けます。 福祉向け車両の調達 福祉車両(リフトやスロープを備えた車両)を入手し、整備します。 運行開始の通知書の提出 運輸開始届を提出し、介護タクシーの運行を開始します。   介護タクシー開業年収は? 介護タクシーの自営について考えると、収益と年収は多くの要因に左右されます。まず、収益は営業エリアや需要に大きく依存します。高齢者や障害者の多い地域であれば、需要が高まり、収益も増えるでしょう。 一般的な介護タクシードライバーが施設で正社員またはパートタイム職員として働いている場合、平均年収は約299万円程度です。転職と比較すると、独立開業はハードルが高くなりますが、収入を大幅に増やす方法の一つです。介護タクシードライバーが正社員として働く場合の平均年収は約250万円ですが、独立開業すれば年収を400万円から450万円程度まで増やすことができるでしょう。年収1,000万円を目指す場合、需要の高い地域で事業を展開し、複数のタクシーを運営する必要があります。ただし、個人ドライバーが単独で年収1,000万円を達成するのは難しいでしょう。経営者になり、従業員を雇用し、複数台の介護タクシーを導入することで、目標の年収を達成する可能性が高まります。要するに、収益や年収は地域や経営のスケールに大きく依存し、事業の拡大によって高い収入を得ることが可能です。   開業するメリット 将来性と需要の増加 介護業界は今後も成長が期待される分野であり、需要が増加し続ける見込みです。この点は、安定性を保つために大きなメリットです。 繋がりと安定的な仕事 介護タクシードライバーは利用者や送迎先の施設と密接な関係を築きやすい職種です。仕事上のコミュニケーションが深まることで、安定した仕事がもらいやすくなります。信頼を築くことが収入の安定につながります。 やりがいと低いストレス 通常のタクシードライバーと比較して、介護タクシードライバーは顧客との距離が近いため、仕事にやりがいを感じやすいです。同時に、常に同じ顧客を送迎することが多いため、ストレスも低く抑えられることが一般的です。さらに、サービス精神が高まり、達成感を味わいやすい点も魅力です。   開業するデメリット 開業資金の必要性 介護タクシー事業を始めるには、車両購入費や車両の保管費、人件費、営業所の賃貸費など、多くの費用が発生します。開業時点で最低でも約250万円の資金が必要です。 経理と手続きの負担 開業後、経理や各種書類の手続きなどはすべて自己管理する必要があります。経験がない場合、これらの業務は初めは面倒くさいと感じるかもしれません。外部の専門家に依頼することも考えられますが、余分な費用がかかります。 信頼関係の築き方 介護タクシードライバーは、利用者の健康状態や障害に関する理解が必要です。初めての利用者との信頼関係を築くのは容易ではなく、時には怒りや不安を表現されることがあります。初期の段階ではストレスを感じることもあるでしょうが、辛抱強く、誠実な対応が信頼を築くために重要です。   介護タクシーの開業で申請できる補助金 福祉タクシー車両導入促進事業費補助金 対象:神奈川県内で運送を行う福祉有償運送事業者など 概要: 高齢者や障がい者の移動を支援するために、福祉タクシー用の車両購入費用の一部を補助する制度です。補助金額は条件に応じて異なります。 小規模事業者持続化補助金 対象:小規模事業者 概要:地域の商工会議所や商工会議所の助言を受けて経営計画書を作成し、計画に従った販売の開拓を行う場合の費用の3分の2を補助する制度です。上限は50万円です。 新潟県次世代タクシー等導入促進事業補助金 対象:新潟県内のタクシー事業者 概要:脱炭素社会の実現や高齢者などの移動手段の確保を促進するため、次世代タクシー(電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車)を購入する際の経費の一部を県が負担する制度です。   介護保険タクシーの条件 運転手の資格 介護保険が適用される介護保険タクシーは、「介護職員初任者研修」などの介護資格を持つ運転手が必要です。業務内容に利用者の介助も含まれるためです。 法人の設立 介護保険タクシーを運営するためには、訪問介護事業所を設立する必要があります。個人では開業できません。訪問介護事業所を設立するには、「非営利法人」または「営利法人」を設立する必要があります。法人形態の選択肢には「NPO法人」「合同会社」「株式会社」などがあります。 訪問介護事業所の指定 運営する法人は、都道府県や市町村に対して訪問介護申請書類を提出し、指定を受ける必要があります。申請書類や申請方法は地域によって異なります。指定を受けるには、いくつかの基準を満たす必要があります。 【資金的要件】 所要資金の合計額の50%以上、かつ、事業開始時に必要な資金の100%以上を、申請日以降、常に確保している必要があります。 【人員的要件】 最低でも2人以上の従業員が必要です。   まとめ 介護タクシードライバーとしての独立開業は、年収を増やす一つの方法であり、多くのメリットとデメリットを伴います。メリットとしては、介護業界の将来性が高く、需要が安定していること、利用者や施設との信頼関係を築きやすく、やりがいを感じやすいことが挙げられます。また、経営者として自己資本を活用し、収入を増やす機会もあります。 一方で、デメリットとしては、開業には多額の資金が必要であり、経理や手続きの負担があること、信頼関係の築き方が難しく、初期はストレスを感じることがあることが挙げられます。これらのデメリットにも対処しながら、慎重に計画を立て、開業を検討することが重要です。 介護タクシードライバーとしての独立開業は、将来性のある職業であり、経済的な安定を追求する人にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。成功にはリスクを取りながらも、確実な準備と対策が不可欠です。

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    【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要?

    【重要】2024年2月29日付で、東京都、神奈川県、大阪府で「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち地理試験の廃止が決定しました。詳細はご就業先へご確認ください。 東京都、神奈川県、大阪府の都市部でタクシードライバー(タクシー運転手)として乗務開始するためには地理試験の合格が必要になります。都市部でタクシードライバーになろうと考えている方の中には、「地理試験って何?」「地理試験って難しいの?」「どう対策すれば良いの?」などと疑問や不安を抱えている方も多いと思います。ここでは地理試験に関する疑問を解決サポートします!   タクシードライバーデビューに必要な地理試験とは? タクシードライバー(タクシー運転手)になろうと思った時に必要なものの一つに二種免許がありますが、ある特定の地域において乗務する場合はもう一つ、地理試験合格が必要です。タクシードライバーは乗客を安全、確実かつ迅速に輸送することが責務とされていますが、そのためにも地理が複雑である都市部においては営業区域内の地理に精通していることが求められているためです。地理試験合格が乗務に必要になる地域は大きく3つの特定地域だけです。 地理試験合格が必要な地域 東京23区と武蔵野市、三鷹市 神奈川県横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市 大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、 東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町 つまり東京の中心部、神奈川の中心部、大阪の中心部の場合に地理試験の合格が必要です。   地理試験の概要 東京都と神奈川県、大阪府の地理試験は、それぞれ東京タクシーセンター(最寄駅は東西線南砂町駅)、神奈川タクシーセンター(最寄駅は京急日ノ出町駅)、大阪タクシーセンター(最寄駅は大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線今福鶴見駅)で定期的に実施されており、受験料はいずれも1回につき3,400円です。試験時間は60分間、問題数は全部で40問のマークシート方式で8割の32問以上正解すると合格です。   地理試験はどこで受験できる? 地理試験の受験場所ですが、各タクシーセンターにて受験ができます。 施設名 住所 東京タクシーセンター 東京都江東区南砂7-3-3 神奈川タクシーセンター 神奈川県横浜市中区日ノ出町2-130-2階 大阪タクシーセンター 大阪府大阪市鶴見区鶴見4-5-9   地理試験はいつ受験できる? 受験の日程はタクシーセンターごとに異なりますので、ご自身の受験する府県の情報をご参照ください。 東京タクシーセンター 東京タクシーセンターが開催する地理試験の試験日は、月曜・火曜・金曜の週3日となります。ただし、休日と祝日、年末年始(12月29日~31日、1月2日~3日)は試験を行いませんのでご注意ください。なお、受付時間も決まっており、地理試験の手続きは10:00までとなっておりますので、それまでに必ず受付を済ませておきましょう。 神奈川タクシーセンター 神奈川タクシーセンターが開催する地理試験の試験日は、月曜・金曜の週2日となります。ただし、祝祭日は試験を行いません。受付時間は曜日によって異なり、月曜日は13:00~13:20となっています。金曜日は14:00~14:20が受付時間です。お間違えのないようご注意ください。 大阪タクシーセンター 大阪タクシーセンターが開催する地理試験の試験は、タクシーセンターの業務日ならいつでも受験できます。曜日によって受付時間が異なりますのでご注意ください。月曜・火曜・水曜・土曜に受験する場合には、受付は9:30~10:00となっています。木曜・金曜の場合は12:00~12:30です。受験の申請の際に、試験時間の詳細がアナウンスされます。 結果発表は当日 いずれのタクシーセンターで地理試験を受験する場合でも、試験結果は当日に発表されます。試験時間は60分で、合格発表も含めると約2時間を目安として予定を確保しておいてください。   地理試験の合格率は?落ちたらどうなる? 試験の合格ラインは、法令試験も地理試験も正答率で言うと約8割から9割程度に相当します。具体的には、法令試験は45問中36~41問、地理試験は32~36問を正解する必要があります。 地理試験の合格率 タクシー地理試験は通常、合格率が50%と言われており、一般的には平均して5回ほど試験を受けて合格することが期待されています。 地理試験に落ちたらどうなる? 前述のとおりですが、平均4回程度は不合格になっている(落ちている)計算になります。また、受験回数に制限が無いため必要に応じて何度でも試験を受けることができます。受験回数にこだわらず、各単元を繰り返し覚えられるように努力することが重要です。不合格が重なって「私では合格は無理なのかも」などと不安になる場合もあると思いますが、最終的には合格できるものと信じて諦めずに以下のような心構えで臨むことが成功への近道です。 1回の受験で合格しなかったとしても、そのことに対して落ち込む必要はありません。 一生懸命に学んだことは、タクシードライバーとしての仕事に生かせる貴重な知識となります。 試験では細かくて専門的な問題が出題されるため、出身地や地域に関係なく、受験者は同じスタートラインに立つことができます。   地理試験の出題内容 地理試験の問題は、地図で示された主要幹線道路をこたえるもの、地図で示された主要施設をこたえるもので25問出題されます。それ以外の25問が応用問題とされ、主要施設と市区町村の関係や、駅との関係を問うもの、乗車地から降車地までの最短経路を問うものなどがあります。 東京23区と武蔵野市、三鷹市のタクシー事業所は流しでお客様をお乗せするのが基本ですので該当エリアの地理を勉強するのは不可欠であると思いますが、神奈川になると流しではなく、駅付けと無線配車が基本となってきますのでたとえば川崎市の北部のタクシーが三浦市などに行くことは極めて稀です。それでも一律で地理試験に臨まなければならないのは少し疑問が残ります。実際大阪の地理試験は北ブロック、中ブロック、南ブロックとエリアを分けて問題を出題しています(共通ブロック問題はあり)。 皆さん最初は受かるかどうか不安になりますが、数学的な問題ではなく全て暗記問題であること、また週に複数回試験が実施されている事から不合格でも、すぐさま次のチャレンジを行い合格を勝ち取っています。   地理試験の対策、勉強方法 簡単に言えばとにかく暗記をすることに尽きます。各タクシーセンターが発売している問題集がありますし、過去問題もあります。最近では専門の学校に会社負担で通わせるタクシー会社もあります。 基本問題25問、応用問題25問という構成ですので、前半の基本問題をなるべく全問正解できるようにするのが合格の一番の近道です。前半の基本問題の25問は、東京であれば6パターンの主要幹線道路、交差点図と主要施設図が用意されていますが必ずその中から出題されることが決まっています。ですのでこの6パターン×2の12パターンの幹線道路、交差点、主要施設を完全暗記してしまい25点確実に得点できるようになってしまえば、応用問題は25問中7問正解すればよいことになります。 また週に複数回の試験が実施されますので、極端な話をすればある程度山を張って勉強をし、一度外れたとしても何回か受験する間に山を張った個所が出題され合格できるという事もあります。 該当エリアの過去問や地図を購入しよう 地理試験は、都心部の幹線道路の名前や近くの観光地の把握などがポイントとなります。東京都、神奈川県、大阪府ではもちろんですがそれぞれ問題は異なりますので、受験する地域の地理試験の過去問やテキストを入手する必要があります。また、地理試験の勉強の際には、併せて地図も手元にあると理解が深まります。 東京都の地理試験の攻略方法 東京都の地理試験では主要幹線道路84本と交差点名45箇所、ホテルや大学などの関連施設を暗記することが近道です。これらを効率的に暗記するためには、地図を見ながら頻繁に確認し、繰り返し覚えることが大切です。地図を理解していないと応えられない問題もありますので、丸暗記ではなくしっかりと理解することが重要となります。 暗記が苦手な人には、語呂合わせを活用するとより効果的です。交差点や道路の名前に対してイメージしやすい言葉やフレーズを結び付けて覚えると記憶に残りやすくなります。また、交差点の名前の由来や位置する方角などの情報を利用すると理解を深めることができます。地理的な特徴や背景を理解することで、実際の運転時にも役立つ知識となるのでおすすめです。 地理試験の攻略には時間と努力が必要ですが、地図を使いながら積極的に覚えることや語呂合わせや由来を活用することで効果的な学習が可能です。合格へ向けて着実に取り組んで地理に詳しくなることでドライバーとしての自信を高めましょう。 思考の変化をしてみる 試験を受けると、多くの人が合格に対する圧力を感じます。一度の失敗が大きな影響を及ぼすと思われがちで、ストレスを感じることもあります。特に国家試験のように合格率が非常に厳しい場合、不安が増すことでしょう。 しかし、冷静に考えてみましょう。たとえば100人が試験を受けて、合格者が10人しかいなかったとしたら、90%の受験者が不合格ということです。自分だけが不合格だと感じるのではなく、多くの受験者が同じ状況にあることを理解しましょう。 地理に詳しくなくても問題なし 問題自体はかなり専門的なものが出題されます。ですので、たとえ都内に住んでいる方であっても、地理に関する知識がない方でも同じく難易度は高いです。例えば、以下のような問題が出題されます。 例題1:環七通りと甲州街道が交差する交差点の名前は何でしょうか? 答え:大原 例題2:環八と五日市街道の交差点の名前は何でしょうか? 答え:環八五日市 このような問題は、地理に詳しくない方にとっても理解が難しいものです。ですが、しっかり勉強すれば、どなたでも合格することが可能です。地方出身の方でも、都内出身の方でも、地理に関する知識を積極的に身につけることで合格への道が開かれます。   地理試験の過去問はホームページで確認できる 地理試験の過去問は、各タクシーセンターの公式ホームページから閲覧することが可能です。問題傾向を把握することが目的なら、一度ホームページから確認してみてください。 東京都の地理試験 公益財団法人東京タクシーセンター「地理試験過去問題」 公益財団法人東京タクシーセンター「地理試験過去問題の解答」 神奈川県の地理試験 一般財団法人神奈川タクシーセンター「地理試験過去問題」 大阪府の地理試験 大阪の場合、出題範囲は営業区域を念頭において3ブロックに分けて出題されます。 ■北ブロック 対象エリア:池田市・箕面市・茨木市・高槻市・摂津市・島本町・豊中市・吹田市・大阪市(西淀川区/淀川区/東淀川区) ■中ブロック 対象エリア:大阪市(西淀川区/淀川区/東淀川区以外)・東大阪市・八尾市・守口市・門真市 ■南ブロック 対象エリア:堺市・高石市・泉大津市・和泉市・忠岡町 地理試験の過去問やテキストを入手する方法 試験勉強をしていくのに過去問やテキストが必要となり、書店で過去問やテキストを探しても見つからない…そういった経験があるかもしれません。地理試験の過去問やテキストは、基本的に書店では売られておらず、各タクシーセンターで販売しています。地理試験の必要となる東京、神奈川、大阪にはそれぞれタクシーセンターがあり、そこで教材が販売されています。なお、東京タクシーセンターで販売している地理教本は410円、地理問題例集は930円となっております(2020年2月現在)。 関連記事 タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは   地理試験の有効性 一科目だけ合格した場合、その科目の合格通知書を発行します。次回受験の際に、合格した科目の通知書のコピーを提出すると、その科目の試験は不要です。合格証と科目合格通知書は、合格日から2年間有効です。ただし、タクシードライバーとして働いている場合は再受験の必要はありません。しかし、タクシードライバー業を辞めたり、東京特別区以外の地域でタクシードライバーを始めた場合など、特定の理由でタクシードライバー業をやめた場合は、辞めた日から2年間の有効期限が適用されます。   都心の地理に詳しくなくてもタクシー運転手になれる? 地方から都心部に来てタクシー運転手になる方もいるでしょう。このように土地に詳しくない場合でもタクシー運転手になれるのか心配だと感じるかもしれませんが、安心してください。地方から東京や神奈川、大阪などの都心部に来てタクシー運転手になる方も立派なタクシー運転手として活躍されています。こうした都心部でタクシー運転手として働くには、先ほどお伝えしたように地理試験を行うのですが、地理試験では道路の名前や観光地などに関する問題が出されます。地理試験の勉強で頭に入れた知識があれば、東京でも神奈川でも、あるいは大阪でも他の運転手に引けを取らない立派なタクシー運転手として乗務を始めることができるでしょう。とはいえ、「自分で勉強するのは苦手…」、「なんとなく不安…」と感じる方もいるかもしれません。しかし、タクシー会社に入社すれば、研修の一環として地理に関する勉強を行うことになります。 関連記事 東京のタクシードライバー(タクシー運転手)での勤務は稼げる?稼げない?地方との月収の違いはどのくらい?   タクシー会社の研修では地理試験の受験をすることになる タクシー会社に入社する場合にはタクシーに乗務する前に、研修として地理試験の勉強や二種免許取得に向けた講義などを受けます。基本的には研修として、地理試験に向けてタクシーセンターの講座を受講することになります。タクシー会社によっては、社員の受験をサポートするために独自に地理試験の対策勉強会などを行ってくれます。地理試験は難易度が高いとも言われますが、先輩タクシー運転手にアドバイスを聞きつつ、タクシー会社のサポートを活かせば合格できるでしょう。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? 関連記事 二種免許の取得について 地理試験の費用を支援してくれるタクシー会社も多い 地理試験の受験料は1回につき3,400円かかりますが、幸いなことに、所属するタクシー会社が受験料を負担してくれることがあります。さらに、第二種運転免許の取得費用も同様に会社がサポートしてくれることがあります。将来的に新しいタクシー会社で働く予定がある場合、福利厚生について詳細に調査しておくことが賢明です。   地理試験の過去問・テキストは各タクシーセンターの公式ホームページからご確認できます。それにタクシー会社の研修の一環としてタクシーセンターの講習を受ける場合には、その際に過去問とテキストをもらえます。地理試験は難しいと言われますが、タクシー会社のサポートを受けながらも各個人が積極的に勉強し、1回での合格を目指しましょう。なお、これからタクシー会社を探すのなら「ドライバーズワーク タクシードライバーの求人検索をご参考ください。なお、無料でタクシー業界に精通したキャリアアドバイザーに相談もできます。ぜひご活用ください。 ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう!

    タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは

    タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは

    【重要】2024年2月29日付で、東京都、神奈川県、大阪府で「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち地理試験の廃止が決定しました。詳細はご就業先へご確認ください。 タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な資格の概要 タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な資格は二種免許です。 東京・神奈川・大阪の一部の都心エリアでタクシー運転手として働くには地理試験の合格が必要になります。 タクシー運転手と一括りにしましたが、法人に所属して乗務する運転手と個人で乗務する運転手の2種類があり、それぞれ法人と個人のタクシー運転手になる方法は少し異なります。 法人タクシーと個人タクシーで運転手に必要な資格は異なる? まずは、法人と個人でタクシー運転手になるまでの流れを確認しておきましょう。 これを見てお気づきのように、法人に所属してタクシー運転手になる場合であっても、個人としてタクシー運転手になる場合であっても、必要となる資格は同じです。 関連記事 個人タクシーの運転手になるには?法人タクシーとの違いとは タクシー運転手(タクシードライバー)に必要な資格 ・二種免許の取得(受験資格:満21歳以上、第一種免許を取得してから3年が経過している) ・地理試験の合格(東京都・神奈川県・大阪府のうち一部の地域でタクシー運転手になる場合) タクシー運転手として、お金をもらってお客様を乗せる場合には必ず二種免許を取得しなければなりません。二種免許の受験をするには、21歳以上かつ、第一種免許を取得し、免許停止期間を除いて3年以上経過している必要があります。 また、東京都・神奈川県・大阪府のうち一部の地域でタクシー運転手になる場合には、該当エリアの道や建物について詳しくなくてはならず、地理試験の合格が必要となります。 「二種免許」とは 自分の車を運転するのに必要な免許は「第一種運転免許」、タクシーやバスのように"事業としてお客様を乗せてその対価としてお金を頂く場合"に「第二種運転免許」が必要になります。 一般的な乗用車を運転する際に必要になるのが「普通自動車第一種運転免許」なので、タクシー運転手として働くには「普通自動車第二種運転免許」が必要、ということになります。「二種免許」が必要とされる車両には、一般のナンバープレートとは異なる商業ナンバーがつけられています。 二種免許については、道路交通法の第八十六条に次のように規定されています。 『旅客自動車であるものを旅客自動車運送事業に係る旅客を運送する目的で運転しようとする者は、当該自動車の種類に応じ、第二種免許を受けなければならない。』 あくまで旅客自動車としてお金をもらってお客様を運ぶために必要であり、家族や友達を乗せることは事業目的ではないので一種免許で問題ありません。お客様を乗せずにタクシーを運転するだけであれば二種免許は不要です。あくまで、お客様を乗せてお金を頂く場合に二種免許が必要となるのです。ちなみに、飲み会の帰りにお世話になる運転代行を行う場合も二種免許が必要になります。 関連記事 二種免許の取得について 関連記事 【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要? 「二種免許」の種類 通常の運転免許に中型や大型といった種類があるように、二種免許にも車両の大きさや種類に併せた分類がございます。タクシー運転手に必要な資格は「普通第二種免許」ですが、バスの運転手であれば「中型第二種免許」や「大型第二種免許」が必要になります。中型と大型は乗車人数や車両の重要によって区分されています。 さらに二種免許の中にはマイナーな資格ですが、「大型特殊第二種免許」と「牽引第二種免許」がございます。 「大型特殊種免許」はクレーン車やショベルカーなどが該当しますが、そういった特殊車両を旅客目的で使用されることは少ないので、あまり実用性のある免許ではないようです。「牽引第二種免許」はトレーラーバスのために必要ですが、現在は西東京バスの「青信号」が唯一のトレーラーバスなので、こちらも実用性のあまりない免許です。 大型免許を所有していれば、中型二種や普通二種も兼ねることができるので、バスの運転手がタクシー運転手になる場合、そのままでOK、ということになります。 二種免許の受験資格 二種免許の受験資格は満21歳以上であり、第一種免許を取得してから3年が経過している事が条件です。免許取り消しなどにあっていた場合は、その停止されていた期間は除いた期間の累積となります。大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許の第一種免許のうちひとつでも3年以上あればOKです。 また、視力は両目0.8以上片目0.5以上と第一種免許の両目0.7以上、片目0.3以上と比べて若干厳しくなっています。さらに立体感を図るための視力検査も行われます。他人の命を預かることにもなるのでこうした適性検査が厳しくなるのも納得ですね。 二種免許の学科試験 問題形式はマークシート式で全部で95問。(文章問題90問、イラスト問題5問)。文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点の合計100点満点の試験です。90点以上で合格です。一種の試験に比べ応用問題が多く、難易度も高くなっています。 また普通第二種と大型第二種、大型特殊第二種、けん引第二種の試験問題が同じであるため、タクシー運転手になりたくても、バスに関しての問題なども解く必要があります。ちなみに、他の二種免許を取得している場合は学科試験免除になります。 二種免許の技能試験 一種免許取得の時と同様に教習所内での試験と路上試験があります。第一種免許に比べ採点内容の基準は厳しく90点以上(一種免許の技能試験は80点以上)で合格となります。教習所内ではV字型の鋭角コースの旋回や縦列駐車、方向転換が出題されます。 二種免許取得に苦労する人は意外にも運転技術に自信のある方のようです。普段の運転でついてしまった癖によって不合格になってしまうケースも多いようです。もう一度基本的な運転技術を改めて見直すようにすることが必要です。 二種免許取得に必要な講習 二種免許取得に必要な上記の学科試験と技能試験に合格した後、応急救護処置講習と旅客者講習という講習を受講する必要がございます。 講習名 主な内容 講習時間 料金 応急救護処置講習 ・応急救護処置の基礎知識・応急救護の実技(心肺蘇生法、止血法等) 6時間 8,400円 旅客者講習 ・運転に係る危険の予測・夜間や悪条件下での運転・子供、高齢者、身体の不自由な方への対応 6時間 18,600円 出典:一般社団法人東京指定自動車教習所協会 二種免許取得期間と金額について ①自分で教習所に通って取得するパターンと②二種免許取得制度があるタクシー会社に入社してから取得するパターンがございます。 ①の場合、通いと合宿で多少前後しますが、220,000円~250,000円で7~10日ほどで取得可能です。 ②の場合、費用を会社で全負担してくれるところがほとんどなので費用については心配することはありませんが、一定期間以上勤務しないと返済義務が発生するといった会社も多いです。多額の免許取得費用を負担してすぐに辞められては会社も利益が出せないので当然ですね。応募条件や面接などで確認しましょう。 「地理試験」について 東京・神奈川・大阪といった都市部でタクシー運転手になるためには地理試験に合格する必要があります。タクシー運転手はお客様を安全かつ迅速にお送りする必要があるため、営業区域内の地理について詳しくなければなりません。営業エリア内にある道路や交差点の名称などをはじめ、有名な建物の所在地などの知識が必要になります。このほか、目的地まで向かう際の最短ルートや、そのルートの運賃や所要時間なども正確に把握しておくことが必要です。 地理試験が必要な具体的なエリアについて以下のとおりです。 東京都・・・23区と武蔵野市、三鷹市(23区は、別名特別区とも言われています) 神奈川県・・・横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市 大阪府・・・大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町 地理試験の内容について 地理試験の正式名称は「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」であり、「指定のエリアに関する地理に関する内容」と「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」の二科目がございます。両方とも合格して初めてその地域でタクシードライバーとして従事できるようになります。 「指定のエリアに関する地理に関する内容」としては、地図で示された主要幹線道路を答えるものと地図で示された主要施設を答えるものが出題されます。応用問題として、主要施設と市区町村、駅との関係を問うものや、乗車地から降車地までの最短経路を問うものなどがあります。 「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」については、下記のような内容が出題されます。 法令・・・道路運送法、タクシー業務適正化特別措置法、その他の関係法令に関すること 安全・・・当該指定地域における交通事故の発生状況、交通事故の防止及び事故発生時の措置に関すること 接遇・・・タクシーの運転者の基本的な心構え及び接遇に関する事項や高齢者・障害者等の乗車、降車等におけるタクシー運転者の対応に関すること 地理試験の試験会場について タクシーの地理試験の開催場所は、各県のタクシーセンターにて実施しています。以下に東京、神奈川、大阪の地理試験会場についての詳細を記載します。また、大阪の地理試験の概要が変更になりタクシーセンターでの講習(4日間)を受講するのが義務付けられており、講習の最終日に地理試験を受ける流れになります。 東京都の地理試験会場について 施設名 公益財団法人東京タクシーセンター 住所 東京都江東区南砂7-3-3 開催日 月・火・金曜日(但し、休日、祝日及び12月29日から12月31日までと1月2日、1月3日を除く) 受付時間 「地域に係る地理」を受験される場合は午前10時まで「法令、安全及び接遇」を受験される場合は午後1時まで 所要時間 各科目申請手続きから合格発表まで概ね2時間 受験料 各科目ごとに3,400円) 問題数 地域に関する地理の科目は40問中32問以上で合格法令、安全及び接遇の科目は45問中36問以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 公益財団法人東京タクシーセンター 神奈川県の地理試験会場について 施設名 一般財団法人神奈川タクシーセンター 住所 神奈川県横浜市中区日ノ出町二丁目130番地 開催日 月・金曜日(※月曜日は法令、安全及び接遇の試験のみ) 受付時間 「地域に係る地理」を受験される場合は午前9時~9時20分まで「法令、安全及び接遇」を受験される場合は月曜日午後1時~1時20分、金曜日午後2時~2時20分 試験時間 各科目1時間 受験料 各科目3,400円 問題数 地域に関する地理の科目は40問中32問以上で合格法令、安全及び接遇の科目は45問中36問以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 一般財団法人神奈川タクシーセンター 大阪府の地理試験会場について 施設名 一般財団法人大阪タクシーセンター 住所 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目5番9号 開催日 事前に申込みが必要なので、タクシーセンターに要確認 受付時間 事前に申込みが必要なので、タクシーセンターに要確認 試験時間 各科目1時間 受験料 各科目3,400円 問題数 地域に関する地理の科目は文章問題40問(○×式:25問、選択肢式:5問、地図問題:10問)80点以上で合格法令、安全及び接遇の科目は文章問題15問(○×式:10問、選択肢式:5問)80点以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 一般財団法人大阪タクシーセンター 地理試験のポイント 試験問題は、基本問題25問、応用問題25問という構成です。前半の基本問題をなるべく全問正解できるようにするのが合格への近道です。 基本問題は、東京であれば6パターンの主要幹線道路、交差点図と主要施設図が用意され、必ずその中から出題されることが決まっています。この6パターン×2の12パターンの幹線道路、交差点、主要施設を完全暗記してしまい25点確実に得点できるようになってしまえば、応用問題は25問中7問正解すればよいことになります。 地理試験の初回での合格率は一般的に4割くらいと言われ、難易度の高い試験といえます。何度でもチャレンジできる試験なので、繰り返しトライして合格する方もたくさんいらっしゃいます。1度失敗してもあきらめずにチャレンジしましょう。 勉強方法としてはやはり暗記がポイントです。各タクシーセンターでは過去問題集が販売されていますので、ひたすら暗記に取り組みましょう。タクシー会社によっては入社後の研修として地理試験の勉強ができる会社もあるのでそういった研修を利用するのも一つの手でしょう。 暗記することはとても大変なことですが、お客様の行き先に最短ルートで案内できたり、効率的に流し営業ができるようになったりと実務に直結することなので試験のために、というより実務でどう活かしていくか、を考えて勉強を進めるとよいでしょう。 関連記事 【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要? タクシー運転手に必要なスキルについて タクシー運転手になるためには以下のようなスキルも大切なので試験勉強と併せて日々磨いていきましょう。 安全運転のスキル 当然のことながら運転技術は必要です。タクシー運転手に求められる運転技術は、安全運転であること。また、丁寧な運転であることです。事故を起こさないことはもちろんですが、急ブレーキや急発進も避けてください。なるべく車の揺れが少ない運転ができるとお客様の満足度も高くなるでしょう。運転が荒くならないように気を配り、お客様を不快にさせないよう心がけてください。コップに水をいれて零さないような練習も効果的かもしれませんね(笑) 接客のスキル 忘れてしまいがちですが、タクシー運転手は接客業です。接客のスキルも大切です。人と接するのが好きでコミュニケーション能力のある方、どんな人に対しても笑顔で明るく接することのできる方は、接客スキルが高いケースが多いでしょう。また、気配りができることも大事なスキルの1つです。些細なことであっても、常にアンテナを張って、お客様に対して丁寧に接することが大事です。 地図を暗記するスキル タクシー運転手という仕事柄、地図を暗記できるスキルはあったほうがよいでしょう。タクシーにはカーナビが搭載されていることが多いですが、カーナビを入力している時間は意外とお客様のストレスになってしまうもの。やはり自分の走るエリアの地理には詳しいほうがよいでしょう。すぐに道を覚えられるスキルがある方はタクシーの仕事も難なくこなせるはずです。 いかがでしたでしょうか。ここまでタクシー運転手に必要な資格やスキルについて見てきました。タクシー運転手は努力次第で収入アップが見込める仕事です。ぜひタクシー業界で活躍してみてはいかがでしょうか。もし今、転職先を探しているのであればタクシードライバー・運転手の求人・転職ならドライバーズワークをご利用ください。 関連記事 タクシー運転手が知っておくべき接客やビジネスマナー 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は?

    タクシードライバーの勤務体系・勤務時間を勤務スタイルの例で徹底解説!

    タクシードライバーの勤務体系・勤務時間を勤務スタイルの例で徹底解説!

    みなさんが普段見かけるタクシーは朝も夕方も夜中も走っており、いつ休んでいるのかと思うほどどの時間帯で見かけることがあると思います。今回はそんなタクシードライバー(タクシー運転手)がどんな働き方をしているのかをご紹介します。タクシードライバー(タクシー運転手)は主に「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」という3つの働き方がありますのでそれぞれ詳しくご紹介します。 関連記事 タクシードライバーの点呼から終業までの1日の流れ 関連記事 タクシードライバーの1日の売上にノルマってあるの?   昼日勤とは こちらは普通のビジネスマンと同じ昼間だけ働く勤務体系です。 勤務時間は、8時間勤務で休憩が1時間あるのが主流です。一般的なのは昼日勤朝7時~夕方16時まで、もしくは朝8時~夕方17時までという勤務時間になります。(※タクシー会社によっては多少前後する場合もあります。) 普通のビジネスマンと比べて朝が早いですが終わるのも早いです。その他の、夜日勤、隔日勤務とは異なり、夜勤の無い勤務体系なので女性や高齢の方に特に人気があります。 日勤のタクシードライバーの勤務スタイル例 勤務時間AM7:00~PM16:00、AM8:00~PM17:00など 休憩時間 1時間/1乗務 勤務日数 22~24乗務/月 昼日勤の場合、メインのお客様は、早朝に通勤でタクシーを利用するビジネスマンや、住宅街から病院などに向かう高齢者などがメインとなり、特に早朝の時間帯での売上が多いため、早朝の時間帯をいかに効率的に利用するかが売上アップのポイントだと言われています。 この昼日勤という働き方は、タクシードライバーになりたい方には人気がある一方で、タクシー会社にとっては、昼だけ働ける人ばかり採用してしまうと、夜間帯のタクシードライバーが不足し、その結果夜間のタクシーの稼働率が下がり、その分夜間の売り上げが低下してしまうという理由から、昼日勤を採用しているタクシー会社は非常に稀です。 昼日勤の一ヶ月の勤務スタイルのイメージを下の図にまとめてありますのでご覧ください。 下記例では、日曜日が公休となっていますが、タクシー会社は基本的にシフト制のため、シフトによっては休みの曜日は変動する場合がほとんどです。   夜日勤とは 夜日勤は先ほどの昼日勤とは逆に毎日夜間のみ勤務するという働き方です。 夜間勤務のため、タクシーには深夜割増料金が発生するため昼日勤に比べて給料は上がりやすくなる傾向があります。 また、お客様も昼間とは異なり、夜ならではの繁華街に向かう方、お酒を飲み終わったって帰宅される方、終電を逃してしまった方などになります。 運転距離も昼間に比べて長距離のお客様も比較的多くなりますし、深夜割増料金もつきますので売上が上げやすい時間帯と言えますがこれも「昼日勤」と同じくこのシフトだけを採用しているタクシー会社はかなり少ないのが現状です。 日勤のタクシードライバーの勤務スタイル例 勤務時間 PM6:00~AM2:00、PM7:00~AM3:00など 休憩時間 1時間/1乗務 勤務日数 22~24乗務/月   隔日勤務とは タクシー会社では主流の勤務形態になるのが、この「隔日勤務」になります。 勤務時間は、昼日勤と夜日勤の2つをくっつけて2日分を一気に働くような勤務形態です。 隔日勤務の場合、出勤した日の仕事終わり、つまり出勤の翌日は「明番」というお休みになります。勤務時間は、だいたい20時間程度の勤務で、その間に3時間休憩休憩が入るのが一般的な隔日勤務のスタイルです。 隔日勤務では、下のカレンダーのように、出勤日である「出番」、仕事が終わった後が休みになる「明番」を2回繰り返した後に、一日丸々お休みになる「公休」を繰り返していくような働き方になります。 隔日勤務の勤務時間帯はタクシー会社によって大きく異なる場合があります。 基本的にタクシー会社は24時間営業をしており、その間タクシーが常に稼動できるように、どの時間帯でもドライバーが不足しないようにスケジュールが組まれており、タクシー会社1社の中で、以下のA勤務~I勤務の中から最低2つの時間帯の勤務パターンを持っていることが多いです。 タクシー会社で比較的多く使われているのが、B勤務とE勤務の組み合わせや、A勤務とF勤務の組み合わせなど、A・B・E・Fの組み合わせが多くなっています。 隔日勤務のタクシードライバーの勤務スタイル例 勤務時間 ・A勤務:7:00~3:00(3時間の休憩を含む) ・B勤務:8:00~4:00(3時間の休憩を含む) ・C勤務:9:00~5:00(3時間の休憩を含む) ・D勤務:10:00~6:00(3時間の休憩を含む) ・E勤務:12:00~8:00(3時間の休憩を含む) ・F勤務:13:00~9:00(3時間の休憩を含む) ・G勤務:14:00~10:00(3時間の休憩を含む) ・H勤務:15:00~11:00(3時間の休憩を含む) ・I勤務:16:00~12:00(3時間の休憩を含む) 休憩時間 3時間/1乗務 勤務日数 11~13乗務/月 関連記事 タクシーの隔日勤務はきつい!?隔日勤務の働き方を詳しく解説   タクシー運転手の生活スタイル(一日のスケジュール例) 多くのタクシードライバーは、通常隔日勤務で業務を行います。1日出勤して1日休むような働き方をしており、1回の勤務時間は通常15.5~18時間で、その間で3時間程度の休憩や仮眠の時間を取りながら乗務します。こちらではそのスケジュール例をご紹介します。 8:00:出社 出社後、まず出勤者の点呼とアルコール検査が行われます。アルコール反応が微量でも検出された場合はその日の乗務は絶対に許されません。その後、車両点検、カーナビなど車内設備の確認を行い出庫の準備をします。 9:00:出庫 車両の出庫作業とともにその日の乗務が開始されます。午前中はビジネスパーソンや主婦の方々が主な顧客層となります。 休憩・仮眠 乗務時間は長いため、合間を見て休憩や仮眠をとりましょう。車中で仮眠するケースもありますが、休憩や仮眠のために営業所に戻ることも可能です。従業員の健康管理と事故予防を最優先に考えられ、そのために1日に3時間の休憩を必須としています。 22:00:割り増し時間 22時以降は割増賃金になります。コンサートや飲み会から帰る人々が多く、乗客を獲得しやすいエリアも昼間とは異なります。特に終電を逃した乗客などは長距離の利用が期待されるため、営業売上の観点では稼ぎやすい時間帯といえます。 25:00:点検、洗車、仕事終了 営業所に戻った後、タクシーの点検と洗車を行います。また、乗務日誌の記録、クレジットカードやタクシーチケットなどの清算処理などを完了させ、その日の仕事を終了します。   タクシー運転手の休日の過ごし方(勤務形態別) 休日を充実させるためには、生活リズムを確立することが重要です。ルーティンを設定することで、体は日常生活に適応しやすくなりますが、疲れを癒すなどの基本的なケアも欠かせません。以下では、異なる勤務形態に合わせた休日の過ごし方を紹介します。 日勤勤務の場合、疲労を軽減しながらリラックスしましょう! 日中の仕事は一般的な企業の勤務時間と同じですが、休日が週末や祝日に固定されていないため、休暇の取り方が鍵となります。体への負担がかからないように連続勤務を避け、忙しい用事がある休日には、連続休暇を計画しましょう。 連続休暇を取れば、少なくとも1日はリラックスして体を休めることができ、体力に余裕があれば自分の自由な時間を楽しむこともできます。また、友人や家族との予定がある場合、連続休暇を取ることで、夜遅くまで楽しむことにも心置きなく取り組むことができます。 隔日勤務のスケジュールを利用して、勤務日と休日を最適にプラン! 隔日勤務は、1回の勤務で2つのシフトをこなす形態です。そのため、1回の勤務での負担が大きく、夜中に仕事を終えるため、翌日は昼過ぎまで睡眠をとることがお勧めです。ただし、次の勤務まで寝すぎてしまうと、逆に疲労が蓄積しやすくなるので、適度な休息を心がけましょう。 隔日勤務は一般的な生活リズムと異なるため、まずはルーティンを設定することが役立ちます。ある程度のリズムを整えて、休日も同様のリズムで過ごすことで、次の勤務日もスムーズに適応できるようになります。   タクシー会社は残業が多い?ブラック企業? タクシードライバー未経験の方から良く「タクシードライバーは残業が多そう」「過酷で、ブラック企業だから・・」という話を耳にすることあります。 実際はどうかというと「まったくもって、そんなことはありません!」 タクシー会社の労働時間は、国土交通省と厚生労働省によって厳しく法規制が整備されており、違反した場合には厳しい罰則もあるため、どのタクシー会社であってもその規程内で労働条件が決められています。それは乗客の命を扱うものですから、無理して残業することが常態化してしまっていてはタクシードライバーだけでなく乗客も危険なためです。 関連記事 タクシードライバーの1日の売上にノルマってあるの? 関連記事 タクシーの仕事って残業が多くないですか? タクシー会社の労働時間の法定規則 1ヶ月の拘束時間は262時間が限度。ただし労使協定があるときには、1年のうち6ヶ月までは270時間まで延長することが出来る。 2暦日(隔日勤務のこと)の拘束時間は21時間以内とする。また、勤務終了後20時間の休息時間が必要である。 つまり、隔日勤務の場合、一回勤務する場合の勤務時間は最大21時間、勤務後は20時間以上休むということです。したがって勤務終了時間が朝5時だった場合に、その日の内に次の勤務が始まることは決してありませんし、1出番が21時間拘束であった場合、 270時間÷21=12日と18時間となり、最大でも12出番+18時間しか勤務することはできません。 1ヶ月のうち最大でも13出番で、残りは明け番のお休み、もしくは公休で1日お休みとなるため、比較的自由な時間が多いというのが、タクシードライバーの働き方の特徴です。 もちろん、タクシードライバーはプロのドライバーでお客様の命を預かる大切なお仕事ですから、お休みの日には、次の出番のために体調管理を徹底する必要がありますので、休みの日の時間をすべてが自由に使ってよいというわけではありませんが、皆さんが思っている以上にしっかりと勤務時間が決められているため、慣れてくると働きやすいといわれています。 関連記事 タクシー運転手(タクシードライバー)は実は隠れた良い仕事

    タクシー車内で飲食しても良い?守るべきマナーも紹介

    タクシー車内で飲食しても良い?守るべきマナーも紹介

    タクシーにまつわるマナーの1つに、タクシーの車内で飲食することの是非があります。今回はタクシー車内での飲食についてご紹介します。知らずに乗車して思わぬトラブルを起こしてしまわないようにタクシーのマナーを学びましょう! タクシーで飲み物を飲むのはOK? タクシーで飲み物を飲むことは基本的にOKです。むしろ必要な水分補給を我慢して脱水症状になってしまったら大変ですし、乗客自身が大変なのはもちろんタクシードライバー(運転手)への負担も掛かります。なお、タクシードライバーも社内で水分補給はしています。ただし車内を汚すことが無いような配慮は必要です。信号待ちなどの停車中に飲む、ペットボトルなどのキャップのあるものにするなどの心遣いは大切です。 控えた方が無難な飲み物 運送約款に基づき、車内を汚すおそれがあると思われた場合は、注意を受けたり乗車を拒否される場合もあります。 ■アルコール類 アルコール類はにおいが車内に付着してしまうおそれがあります。不意にこぼしてしまった場合はなおさらです。また、アルコールが入ることで気が大きくなってタクシードライバーとトラブルになるなどのケースもあり得ます。 ■紙パック、紙コップなど 不意にこぼしてしまった場合に車内を汚してしまうおそれがあります。 関連記事 禁煙タクシーで死亡事故の危険性が減る!?ドライバーと乗客の安全を守る タクシーで食事をとるのはOK? 電車やバスなどでの食事と同様に、タクシー車内においても食事の是非は悩ましいですよね。食事をしていたら運転手に怪訝な顔をされたという方もいらっしゃるかも知れません。一般的な運送約款においては食事を明示的に禁止していないため、どちらかといえばOKとしているタクシー会社がほとんどです。ただ、基本的には車内での食事はマナーに配慮しながら行った方が無難です。食事はにおいが車内に充満、付着する場合がありますし、それが降車した後も車内に残ってしまうと、次の乗客が不愉快な思いをする場合があるためにタクシードライバーは車内での食事を嫌うこともあります。においが強く付着するおそれがあると思われた場合はその時のタクシードライバーの判断により注意を受ける場合もあります。 タクシー車内の飲食で配慮したいマナー タクシードライバー(運転手)に一声かける タクシー車内で飲食する際にはまずタクシードライバーに一声かけましょう。基本的には「どうぞ!」と快諾されることがほとんどですし、一声掛けることで空気も良くなります。 においのしないものを選ぶ 車内で食事する場合、何を食べるのかは大きなポイントです。次に乗車する乗客の事にも十分配慮して、においの強いものは避けましょう。ファーストフードなどはにおいが残りやすい代表例です。 こぼしにくいものを選ぶ においの他に食べこぼしも不安要素の一つです。食べ物をこぼしてしまって車内に付着してしまうと、確実に次の乗客が不快な思いをしますからタクシードライバーが清掃しなくてはならなくなります。こぼしにくいもの、食べかすの出にくいものを選びましょう。 当然ゴミは持ち帰る 食事をして出たゴミをドアポケットや座席に放置することは避けましょう。タクシードライバーにとっては、良かれと思って飲食を許可していてもこういう目に遭ってしまうと次からは食事を断ってしまうかも知れません。 タクシーでドライブスルーをさせてくれることもある タクシーで飲食をして良いかどうかは、その時の運転手によって異なりますが、ドライブスルーに関しても同じことが言えます。運転手によってはドライブスルーにも対応してくれますので、必要があれば相談してみると良いでしょう。 タクシードライバーと乗客どちらも快適に過ごせるよう、必要な配慮を持っておきましょう。 タクシードライバー(運転手)が心得るべき車内飲食にまつわるマナー タクシー車内での飲食について、タクシードライバー側が心得るべき対応についても見ていきましょう。 車内を汚すおそれがある場合の注意は言葉を選ぶ タクシードライバーとしては乗客に快適に過ごしてもらいたい、快適な環境を提供したいと考えることと思います。しかし、乗客は1人だけでは無い中で、次の乗客のことも考えると時には注意が必要な場合もあるでしょう。そういう場合には乗客の気持ちに寄り添いながら丁重に伝えましょう。 降車後に十分喚起する 食事をした乗客が降車した後はしっかりと換気、消臭を行いましょう。また乗客が居た座席を確認し食べこぼしや汚れがないか必ず確かめましょう。 関連記事 タクシードライバー・タクシー運転手の制服と服装の決まりとは? 今回はタクシー車内での飲食にまつわる、乗客とタクシードライバーが心得るべき対応についてお伝えしました。乗客とタクシードライバーの双方が理解して、お互い心地よく過ごせますように。 これからタクシー運転手になる場合にはこちらの「ドライバーズワーク タクシー求人検索」からタクシードライバーの求人を探しましょう。タクシー業界知識に詳しいキャリアアドバイザーが無料でご相談をお聞きしますので、お悩みの方はぜひ活用してみてください。 新着タクシー求人を見る

    タクシーに自転車は乗せられる?自転車を積む方法と運ぶ際の注意点

    タクシーに自転車は乗せられる?自転車を積む方法と運ぶ際の注意点

    趣味で自転車に良く乗る方や、自転車で通学・通勤をしている方にとって、途中で自転車に乗れなくなってしまった場合の対処法が気になるでしょう。自転車に乗っていたらパンクしてしまった、転んでケガしてしまったなどの理由から、途中で自転車を漕げなくなってしまう可能性があります。そうなったときに近くにサイクルショップがあったり、休憩できる場所があったりすれば良いのですが、必ずあるとは限りません。その際にタクシーを思い浮かべる方もいるでしょう。タクシーで自宅や学校・勤務先まで送ってもらいたい…果たして自転車ごとタクシーに乗れるのでしょうか? タクシーに自転車は乗せられる? 結論からお伝えすると、タクシーに自転車を乗せることは可能です。ただし、自転車の種類や、タクシーの種類によって異なることは念頭に置いてください。 自転車の種類によっては乗せられる 自転車の種類として、一般的な自転車のシティサイクルの他、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイク、折り畳み自転車など様々な種類があります。その中でも折り畳んだり、パーツを外したりしてコンパクトにまとめられる自転車の場合には、自転車ごとタクシーに乗せてもらえる可能性が高くなるでしょう。 タクシーの種類によっては乗せられる タクシーと言うと、昔ながらのセダン型の車両をイメージする方も多いかもしれませんが、最近ではワンボックス型の車両やミニバン型の車両を街で見かけるようになりました。セダン型の場合には物理的に自転車を乗せることが不可能でしたが、こうした大きめの車両ではバックドアから自転車を入れてもらえることがあります。最近増えてきたUD(ユニバーサルデザイン)タクシーは、車いすのまま乗り込むことができるように設計されているため、自転車のサイズが入るようなら、自転車ごと乗せてもらえるでしょう。また、場合によってはセダン型のタクシーでも、自転車を運んでくれることもあります。後ほどご紹介しますが、サイクルキャリアを使えばセダン型の車両でも自転車を運ぶことができるようになるのです。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? タクシーに自転車を積む2つの方法 タクシーに自転車を乗せる際には、2つの方法があります。1つはワンボックス型やミニバン型の大きめの車両で、タクシーの車内に乗せる方法。もう1つはタクシー車両の後部に乗せる方法です。 方法1:タクシーの車内に乗せる おそらくイメージするのがこちらでしょう。タクシーの車内に自転車をそのまま乗せる方法です。輪行(りんこう)といって、自転車を折り畳む、あるいはパーツを分解してコンパクトにする袋にしまい、公共交通機関を利用している方を見かけたことがあるかもしれません。これと同じ要領でコンパクトにして、タクシーに乗せます。また、最近増えてきたワンボックス型やミニバン型などの大きいサイズの車両なら、自転車を折り畳まなくても乗せることができます。 方法2:タクシー車両の後部に乗せる タクシー車両の後部に乗せる方法もあります。後部というのがイメージしづらいかと思いますが、サイクルキャリアといって、車両の上部や後部に自転車などを乗せるための器具をつけます。そのサイクルキャリアの上に、自転車が動かないように設置することで、セダン型のタクシーでも自転車を持ち運ぶことができるようになるのです。車両の外側に自転車を乗せることになりますので、雨が降ったら自転車に直接雨が当たってしまいます。そのため、積む際にはサビないように袋で覆っておくと良いでしょう。 こうした自転車を乗せることのできるタクシーを、サイクルタクシーと呼びます。都心部ではなかなか見かけませんが、地方にはサイクルタクシーもあります。自転車で出かける際には万が一のことも考慮して、あらかじめサイクルタクシーを調べてみてはいかがでしょうか。 自転車を乗せるなら知っておきたい注意点 タクシーに自転車を乗せようと考えることもあるかもしれません。その際にあらかじめ知っておきたい注意点があります。 乗車拒否されることもある まずは乗車を拒まれることがあることを知っておきましょう。先ほどもお伝えしましたが、セダン型の車両では物理的に自転車を乗せることができません。トランクに収まりきらない荷物がある場合には乗車できません。また、雨などで濡れている場合、車内が汚れてしまうので乗せてもらえないということもあります。1人目のお客様の輸送が終わったら他のお客様を乗せることになりますが、車内が汚れてしまったらすぐに乗せることができなくなってしまいます。そういった理由から、雨や泥などで車内が著しく汚れると考えられる場合には乗車できませんのでお気をつけください。 営業所に自転車を乗せられるタクシーの依頼をしよう 都心部ではセダン型の車両で自転車を乗せてくれることはないと考えて良いでしょう。もし自転車を乗せてもらいたいのであれば、ワンボックス型かミニバン型のタクシーを探しましょう。見つからないようなら営業所に電話し、自転車を積めるサイズのタクシーを依頼しましょう。 関連記事 タクシー配車アプリ「JapanTaxi」について 袋に入れるなどの配慮をしよう 自転車をタクシーに乗せる際には、車内を汚さないように工夫しておくことがマナーでしょう。あらかじめ自転車を拭いてキレイにしておく、袋に入れて車内が汚れないようにするなどの工夫をして、タクシー運転手も利用者も、お互いが気持ち良く過ごしてみてください。なお、このようにタクシーに乗せる可能性も考え、自転車を拭くためのタオルや収納するための大きめの袋を用意しておきましょう。 今回はタクシーに自転車を乗せられるのかという疑問を解決し、注意点もお伝えしました。タクシーに自転車を乗せることは可能ですが、セダン型の車両なら物理的に乗せられなかったり、場合によっては乗車拒否されたりすることもあります。もし乗せてもらえる場合でもタオルや袋を用意しておいて、車内を汚さないように配慮してください。このように、万が一のことにも気を配っておき、自転車でのお出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか。 新着タクシー求人を見る

    タクシー運転手(タクシードライバー)になるには?年収、待遇など実は隠れた良い仕事!

    タクシー運転手(タクシードライバー)になるには?年収、待遇など実は隠れた良い仕事!

    タクシー運転手(タクシードライバー)に対する誤ったイメージ タクシードライバーが足りません。タクシー業界は深刻な人出不足に陥っています。ドライバーズワークはなんとかタクシードライバーになりたいと考える方を増やしたいと思っています。もちろん、現在既にタクシードライバーで仕事をされている方の転職の相談をお受けする機会も多いのですが、タクシードライバー人口を増やすためには、タクシードライバー未経験の方をタクシー業界にお連れしなければなりません。ただ、そのためには世間一般に定着していると思われる、誤ったタクシー業界に対するイメージを払拭する必要があると考えました。ここではタクシー運転手という職業の魅力をドライバーズワークなりに考え発信します。 世間一般的なタクシードライバーのイメージ 周囲の人たちにタクシードライバーについてどのようなイメージを持っているか聞いてみました。 タクシードライバーのイメージ ・不景気の影響を一番先に受け、景気の恩恵を一番先に受ける ・リストラされてどこにも就職先がない人が行き着く業界 ・夜勤もあるのにかかわらず安月給 ・出稼ぎの労働者 ・歩合制の過酷な労働環境 などなど、散々な言われようでした。確かに、この業界への関わりがあまり無いと、似たイメージを持ちがちですよね。 日本人の平均収入はどのくらいなのか? 令和2年9月に発表された国税庁の民間給与実態統計調査によれば、日本人の平均年収は436万円ということです。年収レンジ別の人口としては、男性では年収300万円台の方々が一番人数が多く、女性では年収100万円台の方々が一番人数が多いという結果になっています。これが実態です。 タクシードライバーの平均収入はどのくらいなのか? 安月給というイメージがついてしまっているタクシードライバーですが、実際どうかというとまったくそんな事はありません。タクシードライバーの給料体系は、一般のサラリーマンと比べると歩合の比率が多いです。その比率は各タクシー会社によって変わりますが、おおよそ、売上高の50〜60%がタクシードライバーの給与なることが一般的です。ちなみに、タクシー業界は国土交通省 関東運輸局へ定期的な売上報告義務があり、売上実績なども公表されるため、そのデータをもとにある程度の概算をすることも可能です。タクシー1台当たり、1か月当たり売上高は平均で約54万円で、タクシードライバーの給与にあたる歩率を60%とすると、54万円×60%で想定月収324,000円、その12か月分とした想定年収は3,880,000円と換算できます。年収レンジ別の人口に照らし合わせると、男性の一番のボリュームゾーンが300万円台ですから、その上位にあたります。以上を踏まえると安月給ではないことがわかると思います。なお、歩合制につき、営業成績次第では月給50万円、60万円と稼ぐ方々も多数いらっしゃいます。 関連記事 タクシードライバーの給料・年収・手取りについて 関連記事 未経験でもタクシードライバー(運転手)に就職・転職できる? タクシードライバーの3種類の給与体系 タクシードライバーの給与体系は大きく「固定給与制度」「完全歩合制度」「固定給+歩合給」の3種類に分けられますが、ほとんどのタクシー会社は歩合制を導入しており歩合の比率は売上が高い程比率も高くなります。この固定給と歩合給のバランスや、賞与の有無や支給方法によりタクシー業界では「A型賃金」「B型賃金」「AB型賃金」などの給与方式の名称もありますが、近年この定義に対する解釈はタクシー会社によっても変わってきました。気になるタクシー会社や応募先に対しては、固定給と歩合の比率と賞与の支給方法をそれぞれ確認する方がわかりやすいです。なお、最低賃金が法令により定められていますので、いずれの給与体系であっても、支給が一切無い、もしくは支給額が最低賃金を割り込むことは基本的には無いと考えられます。 関連記事 タクシードライバーの給与体系・仕組み 新着タクシー求人を見る タクシードライバーは高齢でも稼げる!女性でも稼げる! タクシードライバーの年齢層についてですが、現在かなりの高齢化が進んでいます。業界に対するイメージからか、若年層がなかなか志望しないことが背景にあります。一方で、ご年配のタクシードライバーの方々が活躍している事実があります。高齢でも若い方と変わらずに働き、営業成績をあげられる環境がある一方で、営業時間中に誰かからとやかく言われることも無く、比較的自由度が高い点もタクシードライバーという仕事の魅力です。他業種の仕事で、60代や70代になって月給30万円以上を稼ぐことは簡単ではありませんが、タクシードライバーであればそれが普通に可能です。また、女性年収の一番のボリュームゾーンは100万円台ですが、300万円台、400万円台を普通に稼げます。こういった魅力は、意外と知られていないことです。 関連記事 タクシードライバーの平均年齢!高齢化と勤続年数についてのレポート タクシー業界に対する世間一般のイメージ 周囲の人たちに、タクシー業界についてどのようなイメージを持っているかも聞いてみました。 ・不景気の影響を一番先に受け、景気の恩恵を一番先に受ける為利益が出ない ・リストラされてどこにも就職先がない人がいくつく場所なので組織運営が大変 ・ブラック企業 などなど、これまた散々な言われようでした。 タクシー業界のイメージを悪化させたと思われる2002年の規制緩和 なぜここまでイメージが悪くなってしまったのでしょうか?それは、2002年の小泉内閣時代の規制緩和によるものが大きいと考えています。当時の規制緩和はこちらの通りです。 ■小泉内閣時代のタクシー業界規制緩和 ・許可制から事前届出制に ・最低保持台数を60台から10台に ・営業所および車庫を所有からリースでもOKに ・タクシー車両を新車から中古車でもOKに と大幅な規制緩和がなされ新規参入が促進されました。この取り組み自体は奏功し、これによりタクシー台数が劇的に増加していきました。しかしながら、タクシー乗客数にも限りはありますから供給過剰が状態が発生、その結果としてタクシー1台あたりの売上は減少していきました。タクシードライバーは、休憩を取らずに車を走らせたり、交通ルール違反をしたりと、乗客獲得のために無理が重なるようになりました。その結果、交通事故件数が増加してしまったのです。 2009年に実質的に新規参入、増車を規制、そして減車の促進 このような状況を経て、2009年にタクシー業界は再編のための規制がかかります。大きな流れとしてはとにかくタクシーの台数を減らすというものです。 新規参入が実質的にはできないように ・最低保持台数を東京の特別区では10台~40台に ・事前届出制から再度許可制とし、新規需要がない限り認めない と変更がなされました。既存の事業所の増車も新規参入と同様、許可制とし新規需要がない限り認めないとしたので実質的に増車もできないような形となりました。そしてさらに増えすぎてしまったタクシー台数を減らすために、業界全体の自主減車を促そうと、自主的に減車を行った場合は監査を免除するという事にしたため2008年のピークから現在に至るまでに毎年減車を続けています。 タクシー業界ほど安定した業界はない 現在なお、タクシー会社の新規参入は不可能な状況で、既存のタクシー会社も増車はできません。つまり、今走っているタクシーの台数以上に増えることは基本的にありません。これは市場としては非常に恵まれた環境であるということがいえます。どの業界もグローバル化、ICT化によるパラダイムシフトにさらされています。数年前までは大手で盤石だと思われた企業があっという間に凋落していく時代です。そのような中、日本語の修得、日本の二種免許取得などのタクシードライバー専任要件を鑑みると外国人に取って代わられるリスクが小さいことや、例えばタクシーの無人化や自動運転化などのICT化の驚異も近年には無さそうだと考えられますし、超高齢社会を迎える日本でのタクシーへの需要は高まっていくことを踏まえると、業界としては恵まれているし、ある意味で将来性も見出だせる業界であることがわかります。 ロンドンタクシーを目指したい ロンドンのタクシードライバーは、日本でのタクシードライバーとは異なり、社会的地位自体が高いことで知られています。ロンドンのタクシードライバーになるためには、日本とは比較にならないレベルの難試験に合格する必要があり、ほんの一握りの合格者でもあるドライバーは自分たちの仕事に誇りをもって取り組んでいます。ドライバーズワークは、日本におけるタクシードライバー人口の増加に貢献し、タクシードライバーという職業を、皆がなりたいと思える職業にすることを目指しています。 新着タクシー求人を見る タクシードライバーの仕事内容 タクシードライバーの仕事は、お客様を安全に目的地まで運ぶことです。その他に関連する業務として車両の点検・清掃、乗車記録の記載、売上金の管理などがあります。 タクシードライバーの勤務形態は、主に日勤・夜勤・隔日勤務の3つのタイプがあります。 ・日勤 朝から夕方までの時間帯に勤務する形態です。一般的な生活リズムで働くことができるため身体的な負担が少なくなります。 ・夜勤 夕方から早朝までの時間帯に勤務する形態です。深夜料金などが発生するため日勤帯で同じ時間働くよりも給料が高くなります。 ・隔日勤務 タクシー業界ではもっとも一般的な働き方で早朝から翌日の明け方ごろまで勤務する形態です。1回の乗務につき20時間程度(内3時間程度の休憩あり)勤務し、翌日は必ず休みとなります。1か月の勤務日数は11日~13日となるため休みが多く、しっかり働きながら体を休ませてプライベートも充実させることができます。 【隔日勤務の一日のスケジュール例】 (1)出勤 点呼・健康チェックを行い、車両点検や清掃を実施します。 (2)出庫 営業所を出発し乗務開始です。電話やタクシー予約アプリ経由で予約を受けたお客様の送迎を行ったり、駅などのタクシー乗り場での待機、タクシーを走らせながら乗客を探す流し営業を行います。 (3)昼休憩 昼食と休憩をとります。 (4)乗務再開 時間帯によってタクシー需要が異なるため当日走行するエリアの人の流れやイベントの有無、天気など様々な情報を配慮して乗務します。 (5)夜休憩 深夜帯の忙しい時間帯の前に夕食と仮眠休憩をとります。 (6)乗務再開 深夜帯は割増し料金となる上、長距離のお客様も増えるため稼げる時間帯です。 (7)帰庫 営業所へ帰庫し車両点検と清掃、その日の売り上げを会社に収めて退勤します。 タクシードライバーの魅力 タクシードライバーの仕事には以下のような魅力があります。 ・自分に合った働き方ができる タクシードライバーの仕事は、自分の都合やライフスタイルに合わせて働くことができます。フルタイムやパートタイム制、日勤や夜勤など柔軟な働き方が可能であるため家庭や趣味などのプライベートとの両立がしやすいとされています。 ・努力が収入に反映される タクシードライバーの多くは、歩合制という自分の売上げによって給与が変動する給与制度となっているため努力次第で収入を上げることができます。乗客を積極的に見つけて効率的なルート選択やサービスの向上に取り組むことで収入を増やすことができますし、乗客からのチップや長距離やVIPの送迎など高額な料金が発生する特別な依頼もあるため頑張り次第で収入が大幅に増えることもあります。 ・時間の融通が利く タクシードライバーの休憩時間の取り方は自分で決められるため、勤務時間が細かく決められている会社員よりも時間に融通が利き、一定の自由な時間を確保できるという利点があります。また、シフト制の選択や自分でスケジュールを調整することで休みや休憩時間を自由に取ることができ自分の予定やプライベートな時間を大切にすることができます。 タクシードライバーの仕事のきついポイント タクシードライバーの魅力をご紹介しましたが反対にきついポイントもいくつかあります。 ・地理に詳しくなる必要がある タクシードライバーは、地域の道路や交通状況に詳しくなる必要があります。乗客を目的地までスムーズに案内するためには、効率的なルート選択や渋滞回避の知識が求められます。特に都市部では交通量が多く、複雑な道路網が存在するため地理に詳しくなることは重要なスキルとなります。 ・お客様との間でトラブルが起こることもある タクシードライバーはさまざまなお客様と接するため、時にはトラブルが起こることもあります。お客様との言葉の衝突や要望の食い違い、支払いのトラブルなどが発生することがあるため、忍耐力や冷静な対応力が求められます。しかし、適切な対処方法やコミュニケーションスキルを磨くことでトラブルを最小限に抑えることができます。 ・生活リズムが不規則になる可能性がある タクシードライバーの仕事は、長時間の勤務や夜間・早朝などの時間帯に働くこともあるため、生活リズムが不規則になる可能性があります。休憩時間や休日にしっかり体を休むことを心がけることで徐々に順応していくことができるでしょう。また、週末や祝日に働くことも多いため一般的な休日とは異なることも考慮しなければなりません。 タクシードライバーの仕事には一定のプレッシャーや困難が存在しますが、知識の習得やトラブルへの対応力を高めることでより充実したキャリアを築くことができます。 タクシードライバーに向いている人の特徴 タクシードライバーに向いている人には以下のような特徴があります。 ・運転が好きな人 タクシードライバーは長時間運転を行うため、運転が好きであることは重要です。道路交通に対する興味や関心があり、運転を通じて楽しみを感じることができる人が向いています。 ・ストレス耐性が高い人 交通渋滞や乗客の要望に応えるなどタクシードライバーはさまざまなストレス要因に直面します。そのため、ストレスに対して冷静に対処できる高い耐性が必要です。どんな状況でも柔軟に対応しプレッシャーを受けても落ち着いて対応することが求められます。 ・素直な人 タクシードライバーは乗客の要望に柔軟に対応する必要があります。素直な性格で、お客様の要求や指示に素早く対応できることが重要です。また、指示や規則を守ることも求められます。 ・コミュニケーション能力が高い人 タクシードライバーはさまざまな人と接する機会が多いため、コミュニケーション能力が求められます。乗客と円滑にコミュニケーションを図り、要望や質問に的確に応えることが重要です。また、聞き上手であり、適切なタイミングで話しかけることができるとより良いサービスが提供できます。 これらの特徴を持つ人は、タクシードライバーとしての能力を最大限に発揮し、お客様に安心感と快適さを提供することができるでしょう。ただし、それぞれの特徴は努力や継続的な学習によっても向上させることができます。 タクシードライバーになるには? 実際にタクシードライバーになるには何が必要になるのか、始めに何をしたらよいのでしょうか。 デビューまでの流れ まずは、タクシー業界でデビューするまでの流れをおおまかにお伝えしていきます。全体の流れとして頭に入れておくとよいでしょう。 1:興味のある求人を調べる。 興味のある求人があれば、給与体系がどうか、営業所がどこにあるのか、条件は合うかといったことを調べます。タクシードライバー・運転手の求人から探してみてください。職種や地域など、細かな条件をつけて検索もできます。そうして、いくつかご自身が納得した案件をピックアップしたら応募していきましょう。 2:面接をして、通過すれば採用となる。 応募すると面接になり、それに通れば採用となります。就職や面接についての不安や疑問は転職成功ガイドで解決できるでしょう。 3:研修を受ける。 採用が決まって、乗務が始まる前には研修があります。研修について詳しくはこちらの記事をご覧ください。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? 4:タクシードライバーとしてデビュー! 研修が終われば、ついにタクシードライバーとしてデビューです。 二種免許の取得 タクシーやバスのように“事業としてお客様を乗せてその対価としてお金を頂く場合”には「第二種運転免許」が必要です。これを取得するには第一種免許を取得してから3年以上経過していることが条件となっており、それに伴ってタクシードライバーの求人の条件としても、AT(オートマチック)限定でもよいので、第一種免許を取得してから3年間以上経過していることが必要となります。 関連記事 タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは 年齢制限のクリア タクシードライバーになるには年齢制限もあります。というのも先ほど二種免許が必要とお伝えしましたが、その免許を取得する条件として21歳以上というものがあるのです。二種免許を取得できない、つまりタクシーを運転できない21歳未満の場合には残念ながらまだタクシードライバーにはなれません。その一方で、上の制限はありません。タクシードライバーには50~60代の方も多く、70歳を超える方もいます。 関連記事 タクシードライバーの平均年齢!高齢化と勤続年数についてのレポート スキル タクシードライバーとして働き始めたときには、いくつかのスキルが必要となります。 ■ドライビングのスキル お客様を乗せて街中を走るので、ドライビングのスキルが重要です。お客様の要望によっては、狭くて難しい道や、車通りや人通りが多くて難しい道といったところを通らなくてはならないこともあるでしょう。そうしたときに安全に運転するドライビングスキルは重要です。 ■地理把握のスキル 安全に早くお客様が希望する場所までお連れするのがタクシードライバーの仕事です。空いている道や近道などを知っていれば、安全かつ短時間で目的地に到着が可能となります。 ■コミュニケーションスキル お客様が乗車されたら、目的地をお聞きします。目的地を曖昧に伝えられることや、小声で聞き取れないこともあります。そうしたときにどのようにして聞き返したらよいかといったコミュニケーションの取り方も重要です。また、運転中はお客様から話しかけてもらうこともあります。そうしたときにお客様が満足するように話し相手になるためにコミュニケーションスキルが必要となります。 ■常に安全運転を意識するスキル 運転に慣れてくると、安全に対する意識が薄れてしまうこともあります。お客様をいち早く目的地にお連れすることは重要な任務ではありますが、最も大切なのは安全。常に安全運転を意識するスキルが長く勤めるうえで重要です。 ■英語のスキル 外国人の観光客も増えてきた昨今。英語のスキルも必要となることがあります。 関連記事 タクシードライバーに必要な英語のスキル【英会話フレーズ75選】 新着タクシー求人を見る 観光タクシードライバー(観光タクシー運転手)になるには? ここまでは、街中を走っている通常のタクシーについてお伝えしましたが、その他にも観光タクシーやハイヤータクシー、個人タクシーがあります。 バスツアーなどではバスガイドが観光地を案内しますが、観光タクシーの場合はタクシードライバーが観光案内をしていきます。先ほどご紹介したドライビングのスキルや地理把握のスキルなどがあるだけでなく、おすすめの飲食店や穴場の観光スポットなどの情報、観光名所の歴史や有名なエピソードなどに関する知識がなければなりません。 一定以上の水準で観光案内サービスを提供できるよう、観光タクシードライバー(観光タクシー運転手)向けに、認定試験が設けられています。東京都や京都府、北海道など、観光地として有名な都道府県にはそれぞれ認定試験が設けられています。観光タクシードライバー(観光タクシー運転手)になるには、タクシードライバーとして経験を積み、それと同時に観光名所について学んでいきましょう。 関連記事 観光案内・観光タクシー運転手の仕事内容とは? ハイヤードライバー(ハイヤー運転手)になるには? ハイヤーとは、完全予約制の貸し切り送迎車のこと。多くの場合はタクシー会社と企業の間で契約されており、企業の役員や海外VIPの送迎に利用されています。あらかじめ目的地や走るルートが決まっているため、街中を走るタクシードライバーのように抜け道のようなところまで知っておく必要はありません。ただし、地位が高い方をお客様とすることが多いために、事故や粗相のないよう、タクシードライバーの経歴を持つ方のみが求人の対象となることもあります。また、必要となるのはドライビングや安全運転のスキルだけでなく、接し方において正しい礼儀作法ができることが条件となります。 ハイヤードライバー(ハイヤー運転手)になるには、まずはタクシードライバーとして経験を積んでいくことが重要となります。そこで経験を積んでいきましょう。ある程度のスキルがついたらハイヤーの求人に申し込んでみてください。 関連記事 ハイヤードライバー・運転手の仕事内容とは 個人タクシードライバー(個人タクシー運転手)になるには? 個人タクシーとは、許可を受けた個人がお客様を乗せるタクシー事業のことです。1人で運転者と事業者の役割をしなくてはならない反面、営業売上がすべて自分の給料として入ることや通勤の必要がないことなどのメリットがあります。個人タクシードライバー(個人タクシー運転手)になるには年齢ごとにいくつかの条件がありますが、共通したものとして申請日に65歳未満であることという条件があります。こうした条件を満たし、新規に認可を受ける、あるいは既存の個人タクシー事業者から事業の譲渡・相続を受けることで、個人タクシードライバー(個人タクシー運転手)になることができます。 関連記事 個人タクシーの運転手になる条件とは?法人タクシーとの違いとは タクシードライバーが求人を探す際のポイント 給与体系や福利厚生など待遇面の具体的内容をしっかり確認する 前述のとおり、タクシー会社の給与体系は固定給、歩合給のバランスと、賞与有無または賞与支給方式がそれぞれ異なります。営業売上を大きく稼げる場合は歩合給(歩合の比率)が高い歩合制の方が稼ぎやすいと思いますが、歩合制の場合営業売上が期待どおりにならなかった月の支給は下がってしまいますので、良く考えて決める必要があります。また賞与について、固定給や歩合給とは別に会社から支給することが一般的であり、一部のタクシー会社ではその通りの支給方法ですが、歩合給の一部が積み立てられており賞与の時期にまとめて支給されるように決められているタクシー会社もあります。タクシー会社の給与体系は一般企業と比べて複雑になっているので、それぞれをしっかり確認しておく必要があります。 タクシー会社が得意とする集客手段を確認する タクシーの集客と考えるとタクシー乗客が多く居そうな時間帯や場所を職人技のように見定める流し営業のようなスキルを発想しがちですが、タクシー会社の集客手段はいわゆる流し営業だけではありません。専用タクシー乗り場、法人契約、配車アプリの連携などさまざまあります。特に未経験からタクシードライバーになろうと考えている方にとっては、専用タクシー乗り場や法人契約が多いタクシー会社や、配車アプリ経由の配車依頼が見込めるタクシー会社の方が安定した営業売上の確保を見込めます。 カーナビ、キャッシュレス決済などの車両設備を確認する 車両設備もしっかり確認しておきたいポイントのひとつです。ある程度地理に詳しくなればカーナビを使用する頻度は減るかと思いますが、カーナビは最近できたばかりの建物やランドマークなど知らない目的地を告げられた場合の備えになります。キャッシュレス決済は近年首都圏のタクシーに搭載されはじめていますが、キャッシュレス決済の方が精算が断然スムーズで稼働効率が高まります。感染対策については各社必要な対策は行っている印象がありますが、気になる方は詳細を含めてチェックしておくと良いでしょう。 タクシードライバーが収入を増やすコツ 多くのタクシー会社が歩合制を採用していることを考えると、やはり売上成績をあげることが収入アップに直接繋がりやすいです。まずは、所属するタクシー会社が得意とする稼ぎ方を抑えておくことですが、基本的には曜日や時間帯、場所ごとに、いつ、どこに行けば乗客の手挙げや配車依頼を受けられるかなど、稼げるエリア・パターン傾向を抑えることが重要です。そのためには社内の研修内容をしっかり習得する、同僚や先輩から教えてもらう、などが有効です。その他、大きなイベントはスケジュールを把握しておけると良いでしょう。 関連記事 タクシー運転手が高収入を得るコツや稼ぎ方とは?【徹底紹介】 関連記事 タクシー運転手が「付け待ち」で稼ぐコツやポイントとは? 関連記事 タクシーの流しとは?コツを掴んで給料UPへ【流しのコツ10選】 稼げるエリア・パターン傾向を抑える 稼げるパターンを知っておくことで、無駄を少なくし効率的にタクシーを走らせることが可能になります。そのためには、稼げるエリアや街の特徴を日々勉強し理解しながら仕事に取り組むことが大変重要です。「〜駅周辺は、〜曜日の〜時頃賑わっている」「〜エリアは平日の日中はビジネス客が多いが、土日祝日は閑散としている」「〜ビル周辺は、〜曜日の〜時頃に出張で空港に向かう乗客が多くなる」などの細やかな情報を先輩ドライバーから教えてもらったり、またはご自身で走って身につけたりしながら、知識を積み上げていくことが大切です。タクシードライバーの先輩にはお話し好きで面倒見の良い方も多いです。ぜひ色々と聞いてみましょう。また大きなイベント会場で行われる催事は定期的にチェックしておくと良いとされています。お祭りやスポーツの試合、フェス、ライブ・コンサートなどは遠方から観客が来場しますのでタクシー需要が急激に高まりますので稼げるポイントになってきます。 自分なりに稼げる会社を納得して選ぶ 稼げる会社といってもさまざまな観点が考えられます。 歩合の率(歩率) 歩率は営業売上に対する給与支給額の割合を示すものですが、タクシー会社ごとに少しずつ異なります。一律に〜%と決められている場合もあれば、一定の営業売上ごとに歩率が少しずつアップし階段のように設定されている会社もあります。ここだけの観点だと歩率は高いに越した事は無いのですが、タクシー会社によっては別途手当が支給されたり、別途天引きされる費用などがあったりと、算出方法がさまざまです。営業売上と最終的な給与額の関係性は良く確認しておくことが重要です。 集客手段・集客ツール タクシー会社は乗客を集めやすくする仕組みをもっている会社が数多くあります。ディスパッチャー付きの専用タクシー乗り場を保有している、法人契約(タクシーチケット契約)がある、迎車数が多い、配車アプリとの連携がある、配車アプリを自社開発しているなどです。また法人契約に関しては、長距離利用の乗客が多い法人などもあるはずです。タクシー会社によって集客方法もさまざまなので、集客手段や稼ぎ方が自分に合いそうか、このやり方で自分も稼げそうか、をチェックしておくことも大切なポイントです。 タクシードライバーの仕事はドライバーズワーク タクシードライバー・運転手の求人検索の検索機能を活用して、あなたに合った求人を探していきましょう。 新着タクシー求人を見る ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう!

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