横浜市(神奈川県)のタクシードライバー求人

神奈川県横浜市の管轄運輸局によると、平成30年の法人タクシー台数は4,672件に上ります。これは、東京都区部と全国の主な市の中では、7番目の数字になります。こちらの資料には法人タクシー会社の数は記載されていませんが、タクシーに乗務する人員の数が、42,000人を超えていることから、相当数のタクシー会社があると理解することができます。なお、神奈川県横浜市の個人タクシーの届け出台数は1,296件に上り、従事している方は3,885人となっています。

横浜市は人口も会社の数も多いことから、多くのタクシー会社が参入しています。平和交通株式会社や飛鳥交通株式会社といった全国展開している会社だけでなく、地元密着の会社も多くあります。その一つが、横浜市港北区に本社を置く三和交通株式会社です。こちらは昭和40年に設立し、お客様に必要とされるタクシー会社を目指し、規模を拡大してきました。例えば、車酔いするので揺れないようにしてほしい、妊娠中なのでスピードよりも安全をモットーに走ってほしいといった要望に応えた、ゆっくり走るタクシー事業を始めました。また、病院に付き添ったり、代行して薬を受け取ったり買い物をするなどのサービスも展開しています。こちらの会社では、安全や接遇面の教育体制が充実しています。

加えて、横浜市磯子区に本社がある金港交通は、タクシーとハイヤーを100台以上保有し、横浜市内を中心に24時間の対応を行っています。横浜市には人気の観光地が点在していることに着目して、時間制の運賃で自由に回れるプランを用意したり、事前予約制度を利用することで羽田空港や成田空港まで定額運賃で行くことができるサービスを展開しています。

神奈川県横浜市は文明開化の発祥地で、華やかでおしゃれな街のイメージが強いですが、東京都内に近く、ベッドタウンとして人気が高い住宅街も広がっています。また、横浜市は全体的に起伏が多く、地名に「丘」とつく場所がたくさんあります。そのため、外部から来た方が観光地を効率よく回るためにタクシーを使うことに加え、地元住民の利用も多くなっているようです。

横浜市は東西南北の4つの地域で特徴が異なりますが、それぞれの地区の主要駅や観光地ではタクシー利用が多くなっています。東部地区には多くの鉄道路線が入る横浜駅や、観光地とともに官公庁が立ち並ぶ桜木町駅や関内駅があります。西部地区にはよこはま動物園ズーラシアや神奈川県運転試験場があり、高校や大学も多く、二俣川駅や保土ヶ谷駅などの乗降客が絶えません。南部には八景島シーパラダイスや根岸森林公園などのレジャー施設等があり、戸塚駅や磯子駅、新杉田駅を利用する人が多くなっています。北部にはこどもの国や、水泳の国際大会が催されることもある横浜国際プールが建設されました。東海道新幹線が通る新横浜駅や複数路線が入る長津田駅などが主要駅で、東京都心に通勤通学で向かう人が多く住んでいます。

東京都心部や川崎市など、職場や学校がある地域へのアクセスが良いため、横浜市はタクシーの需要が高まっています。都内や羽田空港までといった比較的長距離の乗客を乗せることもあるため、年収も増加しています。市内に拠点がある大手タクシー会社によると、月収にして40万円、年収にして500万円から600万円ほど稼ぐドライバーも少なくないとの報告があります。安定して高い給料を得たいタクシードライバーには、良いエリアといえるでしょう。

神奈川県横浜市は、主要駅で駅待ちするほか、流しでも乗客を拾えます。また、客の方からタクシーを呼ぶ無線配車も多い地域です。法人顧客の利用の他、丘の上の住宅街では、高齢者が免許を返納してタクシーを足代わりに使う方もいて、無線配車を充実させているタクシー会社に入ると営業しやすいようです。

なお参考までに神奈川県のタクシードライバー（タクシー運転手）の平均年収は3,916,800円と、全国平均よりも50万円ほど高い金額となっています。毎月の平均月給は326,400円となっています。
※ (一社)全国ハイヤー・タクシー連合会の調査による

令和2年に行われた国勢調査結果によると、横浜市の人口は377万人を超え、前回よりも5万人以上増加しています。世帯数も175万件となり、前回よりも10万件以上増えました。人口の増加とともに、横浜駅から関内駅までのエリアの開発が進み、観光客も企業の数も増えていることから、タクシーのニーズは増しています。横浜市に営業所を置くタクシー会社も多くなっており、魅力的な条件をそろえて求人を出しているところもあります。横浜市を営業エリアに持つタクシー会社に就職を考えている人は、給与体系の他に、労働時間や勤務シフト、通勤経路や寮の有り無しなどを比較し、自分の条件に合う会社を見極めるとよいでしょう。

神奈川県横浜市は、都心に近いというだけでなく、国際貿易都市としてのブランド力も有しています。比較的狭い地域に、生活に欠かせない要素が詰まっていて、便利なことから住民も増加傾向にあります。横浜市自体は区制を敷いています。観光に力を入れるところ、子育て支援を強化しているところ、高齢者世帯に手厚い配慮をしているところなど、区によって特徴があります。地形的にも海沿いと起伏にとんだ丘の地域があり、生活面でも交通の面でもニーズが異なっています。