秋田県のタクシードライバー求人

秋田県の法人タクシー会社は79社で車両台数は1,198台、個人タクシー車両台数は60台です。秋田県は東北の中では最もタクシー会社・個人タクシーの少ない県で、全国的に見ても少ない方です。県内では県庁所在地である秋田市にタクシー会社が集中しています。そのほか、観光地のある地域を中心に県内全域にタクシー会社・個人タクシーが散見されます。温かい社風のタクシー会社が多く、何十年と長期間勤務を続けているドライバーも珍しくありません。また60代以上のドライバーも多く見られます。継続的に働きやすいことが秋田のタクシー会社の特徴といえるでしょう。

秋田県で最もタクシー利用の多いスポットは秋田市です。秋田市は秋田県の中心都市であり、秋田新幹線の終点でもあります。また、中心部から離れた場所に秋田の空の玄関口である秋田空港も有しています。県庁・国の機関など、主要な官公庁も集まっており、また企業のオフィスや商業施設なども数多く存在します。県外から出張に訪れる人も多いので、タクシーの利用シーンは多めです。また、秋田駅から少し離れた大町エリアには、秋田最大の繁華街である川反があります。秋田は終電・終バスが22〜23時頃にはほとんど終わってしまうので、深夜まで繁華街で過ごした人は必然的にタクシーを使うことになります。

秋田市以外でタクシー利用の多いスポットは主に観光スポットを有する地域です。例えば風情溢れる武家屋敷が立ち並び、「みちのくの小京都」とも呼ばれる角館には複数のタクシー会社があります。味噌・醤油などを販売する安藤醸造元や角館温泉など、周辺の観光地まで少し距離があるため、複数のスポットを巡る目的でも使われます。県北でタクシー利用が多いのは北秋田・大館地域です。北秋田市にある大館能代空港からは、能代・上小阿仁・十和田・八幡平・玉川温泉など各方面への乗合タクシーが出ています。また、森吉山阿仁スキー場・秋田犬会館・忠犬ハチ公の生家など、観光スポットを訪れる際にもタクシーが頻繁に利用されています。

伝統行事「なまはげ」で有名な男鹿半島には、ホッキョクグマを見られる男鹿水族館GAOや、体験を通してなまはげ文化に触れられる男鹿真山伝承館などの観光スポットがあります。これらのスポットに移動するための公共交通機関は手段や本数が限られるため、タクシーを利用する人も多く見られます。

秋田県は山と海に囲まれた自然豊かな地域です。電車やバスなどの公共交通機関がありますが、駅やバス停が少なかったり、路線が通っていても本数が限られていたり、アクセスは十分ではないといえるでしょう。そのため、手軽に移動できるタクシーは生活の足としても利用されています。また、観光地が駅などから離れた場所にあることも多いので、観光客の移動手段としてもよく使われています。都市部の出勤・帰宅時以外は道路の渋滞も少ないため、のびのび運転できます。ただし、山道や積雪のある道路など、運転の難しい道も多いので注意が必要です。運転技術のレベルアップを目指したい方には適した環境といえるでしょう。特に冬期は寒さや足元の悪さを避けてタクシー利用する人が多く、売上アップを狙える時期です。

なお、観光客に尋ねられることを想定し、勤務エリア内の観光スポットや県内の主要観光スポットについて知識を身に付ける必要があります。秋田県は「秋田竿燈まつり」「全国花火競技会」「横手かまくら」「西馬音内盆踊り」など、季節ごとに多数の祭りが開催される土地です。このような祭りを目的に来県する観光客も大勢います。観光客の中にはご当地グルメや美味しい食事を楽しめる飲食店を探す人も。地域のことを知りたい乗客にしっかり受け答えできると、乗客の満足度を高められるでしょう。先に述べた通り、秋田県は法人タクシーや個人タクシーが少ない地域なので、業界の中の競争はそこまで激しいわけではありません。ただし、売上はタクシー会社によって差があります。高い給与を狙いたい方は、業績の良いタクシー会社を選ぶなどの工夫が必要です。なお、基本給は12〜20万円ほど、さらに歩合給がプラスされ、月収15〜30万円ほどが一般的でしょう。参考までに、（一社）全国ハイヤー・タクシー連合会の調査によると秋田県のタクシードライバー（運転手）の平均月間給与は196,200円、賞与を含めた平均年収は2,412,500円となっています。

秋田県は南北に伸びた長方形の形状をしています。広大な面積が特徴で、日本国内では6位の広さです。県内の森林面積は約7割。県の真ん中を南北に伸びる出羽山地、岩手県との県境に位置する奥羽山脈、青森県との県境に横たわる世界遺産の白神山地など、多くの山々に囲まれています。森吉山・太平山・駒ヶ岳など登山向きの山も複数あり、中でも山形県との県境にある鳥海山は東北で2番目の標高を誇っています。また、県の西側は日本海に面しており、気候に大きな影響を与えていることも特徴です。県内をはしる主な河川は米代川・雄物川・子吉川。なお、水深が日本で最も深い田沢湖、青森県との県境にあり水深日本3位の十和田湖など、特徴的な湖もあります。かつては日本で2番目に面積の大きい湖・八郎潟がありましたが、大規模な干拓が行われ現在は大潟村となっています。

県内で利用される主な交通機関は鉄道・バス・車です。鉄道はJRの在来線や新幹線のほか、秋田内陸縦貫鉄道や由利高原鉄道などの私鉄もあります。バスは秋田中央交通など、主要な会社が数社存在します。東北自動車道や秋田自動車道など、高速道路も複数走っており、面積の広い県内をスムーズに移動するための道として活用されています。

秋田県は律令制が用いられていた時代には出羽国と陸奥国の一部でした。江戸時代が始まる頃に久保田藩が始まり、明治時代には秋田藩になりました。その後廃藩置県により、秋田県が誕生します。なお、秋田県は古くから米どころとして栄えてきた地域であり、江戸時代には藩を挙げて稲作に力が入れられました。豊富に獲れた米を船で他県に売ることで、秋田藩内の経済状況は非常に豊かになりました。このような裕福な暮らしをしてきた背景から、秋田県民は消費性向が高く、お金を豪快に使う人が多いといわれています。当時の日本の中心地のひとつであった上方との交流を盛んにしていたことから、新しいものに敏感で流行物好きな性格も見られます。

また、見栄を張りたがる人も多く、服装や見た目などに気を配る傾向にあります。このような県民性は「秋田の着倒れ、食い倒れ」という言葉があるほどです。なお、秋田県は人口比率で考えた場合の美容院数が日本一多い地域でもあります。そのほか、楽しいことが好きな性格ながら、シャイで初対面の人やよく知らない人となかなか打ち解けられないという一面もあります。しかし、仲良くなると気さくな態度になり、家族のように親しい関係を築いていけます。