荒川区(東京都)のタクシードライバー求人

東京都荒川区に住所がある法人タクシー会社の本社あるいは営業所を電話帳から探してみたところ、7社挙げることができました。そのうち、各社ホームページに車両台数が記されていた会社数は、帝都自動車交通（グループ全体として1636台）、大日本交通株式会社日暮里営業所（60台）、東京合同自動車株式会社（40台）、政和自動車株式会社南千住営業所（30台）でした。荒川区にあるタクシーの営業区域は、特別区・武三交通圏（東京23区、武蔵野市、三鷹市）で、この営業区域における法人タクシーの会社数は、平成30年3月の関東運輸局のデータによれば338社、車両台数は27,601台でした。

個人タクシーについて詳細な情報は得られませんでしたが、個人事業主である個人タクシーが所属する組合の一つに、東京都個人タクシー協同組合があります。荒川区は、その組合の荒川支部に所属していますが、詳細なデータを得ることができませんでした。ちなみに、前述した平成30年3月の関東運輸局のデータでは、個人タクシー事業者数は12,457台でした。

東京の下町・荒川区は、人と人のふれあいを大切にする街、下町風情が漂い、人情味あふれる街です。荒川区には、歴史文化資源や観光スポットが数多く見られます。例えば、「谷中銀座商店街」です。ここは、日暮里駅から徒歩1分ほどの場所にある下町情緒あふれる商店街です。約70店舗が並ぶ、懐かしい雰囲気の漂う商店街ですが、地元客だけでなく、旅行客も訪れる観光スポットです。この谷中銀座商店街と御殿坂の間にある「夕やけだんだん」は、美しい夕焼けが見える場所で有名です。

荒川区内には、JR山手線・京浜東北線、JR常磐線、京成電鉄（京成本線）、東京メトロ（千代田線、日比谷線）、他には、つくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナー、都電荒川線が運行しています。日暮里駅は、上記のほとんどの路線が乗り入れるという利便性の高い駅で、日暮里駅の東口は再開発が進み、タワーマンションが複数建設されています。このマンションには、スーパーマーケットや飲食店などの商業施設も入っているため、マンション住民のみならず、ほかの地域からも多くの人が訪れるため、タクシー需要が期待できるエリアです。

荒川区には、観光地化した商店街や歴史のある神社仏閣があり、人気スポットが数多く点在することから、観光客のタクシー利用も見込まれます。また、日暮里や南千住の駅前再開発地域に建設されたタワーマンションの住民が多いことから、地元のタクシー利用客も期待できます。ただ、長距離よりも短距離の走行で目的地へ向かう利用客や、帰宅する人が多い点が、荒川区のタクシー利用客の特徴といえるかもしれません。

日暮里駅前と荒川区・台東区の区境間を走る日暮里中央通りは、商店や専門学校が並び、人も車も多い道路です。平日の朝の通勤時間帯に、バスの本数が少ない時間帯があり、この通りから日暮里駅へ、あるいは上野駅あるいは東京・丸の内方面に向かってタクシーを利用するケースも見られます。また、千葉方面へのアクセスがしやすいため、利用客の中には、荒川区内と成田空港間をタクシーで利用するケースも発生し、長距離利用客が見込めることもあるでしょう。

荒川区のタクシー会社に就職を希望する場合、勤務形態や労働時間、賃金形態などを確認しましょう。また、東京でタクシードライバーとして働く場合、二種免許以外に地理試験にも合格する必要があります。会社によっては、資格取得のための支援制度を設けているところもあるため、必要ならばチェックしてみましょう。

令和3年1月1日現在の荒川区の人口合計は216,535人です。荒川区は、東京都の北東部に位置し、東西に細長く、日暮里地区の一部を除き、ほとんどが平坦な平地になっています。北側の区境に隅田川が流れ、千住大橋など複数の橋がかかっています。荒川区に隣接する区は、文京、台東、墨田、北、足立です。

荒川区には、東京に残る唯一の都電である「都電荒川線」が運行されています。「東京さくらトラム」の愛称で住民に親しまれている都電荒川線の沿線には、桜やバラなどの花が植えられ、都電からはスカイツリーが眺められます。2008年に開業した日暮里・舎人ライナーは、自動運転を行う新交通システムにより運行されています。沿線には、グルメスポットや都内最大級の舎人公園など楽しめる場所が数多くあります。

荒川区の総面積は10.16平方キロメートルで、荒川区は東京23区内で2番目に狭いところです。交通の利便性が高く、都心へのアクセスもしやすいうえ、浅草や上野ならば自転車で行くこともできます。荒川区の特徴は、荒川区の産業にも見られます。従業員が30人未満の小規模事業所が全体の9割も占めていて、しかも皮革、衣服などの生活関連産業が中心の「ものづくりのまち」です。しかも、商店街が数多く存在し、住民の日常生活を支えています。また、江戸時代から続く伝統技術を伝える職人も多く住んでいます。荒川区では、タワーマンションや商業施設の建設が進んでいますが、今でも下町風情が区内のいたるところで感じられます。