品川区(東京都)のタクシードライバー求人

タクシーには、法令で定められた営業区域があります。東京の場合、関東運輸局の東京運輸支局に該当し、5区域（特別区・武三交通圏、北多摩交通圏、南多摩交通圏、西多摩交通圏、島地区）に分かれています。東京都品川区にあるタクシーの営業区域は、特別区・武三交通圏にあり、乗車地または降車地のどちらかが営業区域内（東京23区、武蔵野市、三鷹市）でなければなりません。品川区の法人タクシー会社数や車両台数、個人タクシー数の情報はありませんが、平成21年6月の特別区・武三交通圏のデータによれば、法人タクシーの会社数は361社、車両台数は33,372台、個人タクシー数は17,258になっています。

品川区内に所在地のある法人タクシー会社は、城南エリアを中心に配車している荏原無線タクシーと荏原交通（グループ会社を含む車両数が300台）、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県をカバーするタクシー会社である飛鳥交通（品川営業所のみで107台）、大正6年に創業し、VIP対応が多いことが特徴である国際ハイヤー（384台）、品川エリアを中心に配車している品川交通（55台）、都内・品川エリアで地域に密着したサービスを提供している天龍交通（56台）などがあります。個人事業主である個人タクシーは、東京都の場合、ほとんどがどこかの組合に所属していると言われています。東京都個人タクシー協同組合では、品川区は4支部（品川第一、第二、第三、城南）に分かれています。

品川駅が、港区高輪にあることをご存じでしょうか。品川駅は品川区ではありませんが、タクシードライバーにとって品川駅は、タクシー需要が高く、魅力的な駅です。この品川駅から目抜き通りである「第一京浜」は、多くの主要道路と交わる都内有数の道路で、港区、品川区、大田区にまたがっています。この道路は、タクシーにとっては稼ぎやすいエリアと言われています。

JR山手線や埼京線などが乗り入れる大崎駅は、ビジネス客を中心としたタクシー需要が多い駅です。大崎駅新西口タクシー乗り場では、夜間になると終電前後の時間帯には、周辺のオフィスビルから帰宅を急ぐビジネス客がタクシーを利用するケースが少なくないと言います。また、大崎駅西口東口連絡通路では、朝の通勤ラッシュや夕方の帰宅ラッシュでタクシー需要が発生すると言われています。終電前後の時間帯では、終電をあきらめたビジネス客を狙った付け待ち車両が並びます。

港区、中央区、千代田区は、タクシーの配車や乗降者率が高く、法人数も多いうえ、観光客も目立つエリアです。東京都品川区は、そうした主要3区を近隣に抱え、羽田空港がある大田区に隣接し、お台場のある港区や江東区にもすぐにアクセスできます。しかも、品川区から丸の内等に勤務する富裕層が多く住んでいるこの地域では、個人のタクシー利用者も数多く見られます。日中では、個人だけでなく、外資系企業などの法人利用者も多く、しかも、夜間になれば、チケットなどの高額タクシー利用者が見られます。さらに、ホテルを利用する観光客やビジネス客が多く、タクシーが移動のための足として頻繁に利用されることも多々あります。

品川区のタクシー会社で働くに際し、希望するタクシー会社の労働時間や勤務体系、賃金など、あらかじめ念頭に置く必要があるでしょう。タクシードライバーになるために必要な資格として二種免許がありますが、東京では、それに加え地理試験に合格する必要があります。資格をまだ保有していない場合には、タクシー会社に資格支援制度があるかどうかを確認するのもいいでしょう。

令和3年9月1日現在の品川区の人口総数は、405,109人です。平成27年の国勢調査によれば、品川区の昼間人口は544,022人、夜間人口は386,855人です。このデータから、ビジネスによる他地域からの流入人口が多い地域であることがわかります。さらに、品川区には、大崎駅、五反田駅、見黒駅、大井町駅など利便性の高い駅が多く存在するため、ビジネス客を中心とした高いタクシー需要が見込まれます。

東京都の南東部に位置する品川区は、北は港区、西は目黒区、南は大田区と隣接し、さらには、東京湾に面した臨海部と山の手の台地からなっています。

品川区は、都会の雰囲気漂う街であると同時に、下町情緒漂う街でもあります。品川区は、5つの地区に大別され、それぞれが魅力ある特徴を持っています。旧東海道品川宿の町並みや品川浦の水辺空間、天王洲アイルや品川シーサイドフォレストなど、伝統や歴史と新しい品川が共存する品川地区、オフィスビルやマンション、ゲートシティ大崎などの複合高層ビル群のある大崎地区、大井町駅周辺の商業施設やホテルなどに加え、大森貝塚遺跡など観光スポットもある大井地区、地域に根差した商店街や住宅が並ぶ荏原地区、大規模団地「八潮パークタウン」や大井ふ頭のある八潮地区があります。古くから交通の要所として栄えた品川区。交通はもとより、産業の拠点として、これからも重要な役割を担うことでしょう。