福岡市(福岡県)のタクシードライバー求人

国土交通省・九州運輸局の2019(平成31)年3月末の調査データによると、福岡市における法人タクシー会社数は81社あります。（福祉輸送事業に限定した法人および個人を除く）そのうち、77社は福岡市内に本社を構えています。福岡市に登録されているタクシー車両台数は、3647台です。一方、個人タクシーについては、福岡交通圏の個人タクシー数が1521、そのうち福岡市が983となっており、全体の6割以上の個人タクシーが福岡市に集中していることになります。

福岡市内に本社を置く福岡西鉄タクシー株式会社は、日本の大手私鉄の一つである西日本鉄道系列（西鉄グループ）のタクシー会社で、九州最大級の保有車両を誇ります。保有車両は、普通車と大型車で195台（2021年9月1日現在）、営業所は2つで、福岡市内に1つ、筑紫野市に1つあります。同じく福岡市内に本社のあるパンダタクシーは、他社よりも約3割安く、また5000円を超えると5割引になるという、福岡県内で最も安い運賃で営業してる格安タクシーです。このタクシーの特徴は、「予約客中心」「固定給制」などのしっかりとした企業努力にあります。この努力が、パンダタクシーの最安値運賃を支えています。

福岡市には、多くの魅力的なスポットが存在します。例えば、九州最大の繁華街である天神、都市型観光施設のキャナルシティ博多、福岡城址などの歴史的名所、「令和」ゆかりの地である太宰府天満宮など話題のエリアが数多くあります。福岡市内でも博多は、九州地方の玄関口ともいえる大都市です。その中でも中州屋台街は、博多の名物です。那珂川沿いに夕暮れとともに姿を現す屋台は、おでん、もつ鍋、焼き鳥、博多ラーメンなどメニューも豊富で、観光客だけでなく、地元住民たちの憩いの場にもなっています。

中州と言えば、九州最大の歓楽街で、日本を代表する三大歓楽街の一つですが、平成20年以前のこの地域は、慢性化した交通渋滞が大きな問題となっていました。特に中州の国体道路上は深刻で、問題解決のために、福岡市タクシー協会と加盟タクシー会社で「自主ルール」を設定し、平成20年以降、1年365日、毎日継続してこの地域の監視活動を続けています。具体的な取り組みとしては、タクシー通過量を減らしたり、進行方向を制限したりするなどです。こうして、タクシー会社が協力し合い、滞留や違法駐停車が起こらないよう努めています。

福岡市は、福岡県の県庁所在地であり、政令指定都市になっています。令和3年10月1日現在の人口は、男女合計で1,620,554人、平成22年の国勢調査では、九州地方において福岡市の人口が最も多い都市になっていました。また、福岡市には、市役所や繁華街のある天神や、新幹線のターミナル駅である博多駅があるため、観光客はもちろんですが、ビジネス客も多く、昼夜を問わず多くの人々で賑わっています。したがって、タクシー運転手にとって営業しやすい街であると言えるでしょう。

2020年度の国土交通省の調査では、福岡空港の乗降客数は、羽田、成田に次いで全国第3位（国内線8,705,315人、国際線878,567人）、当然ながら九州の空港で第1位にランクインしていました。福岡空港は、空港の乗降客数が多く、タクシーの利用客も大いに期待できるため、長距離利用客や、安定した売り上げが期待できるでしょう。

なお参考までに、福岡県のタクシードライバー（運転手）の平均月間給与は235,900円、賞与を含めた平均年収は3,043,000円となっています。
※ (一社)全国ハイヤー・タクシー連合会の調査による

総務省が発表した2020年の国勢調査では、福岡市の人口増加率が、全国の20政令指定都市の中で最大となっていました。福岡市は、住んでみたい街として人気が高く、注目を集めています。その理由は、行政サービスや商業地などの都市機能がコンパクトにまとまっているため、便利で、暮らしやすい点にあるようです。また、福岡市は食べ物がおいしく、大都市圏に比べて物価も安いため、人口の社会増加が多いこともうなずけます。天神には、2025年まで進められる「天神ビッグバン」と呼ばれる再開発計画があり、これは、老朽化したビル群をインテリジェントビルへ建て替えるというものです。これにより、九州一の繁華街の景観が一変すると言われています。

福岡市のタクシー会社で働く際に確認すべきことは、待遇面や雇用形態、給与体系などを良く調べ、自分に合った条件を見つけることが大事でしょう。例えば、タクシードライバーとして働くために必要な資格である地理試験や二種免許取得への支援制度はあるのか、賃金形態は歩合制あるいは固定給制なのか、勤務形態はどうなっているのかなどの情報を十分に収集し、周辺エリアのタクシー会社と比較・検討したうえで、自分に合ったタクシー会社を選択するようにしましょう。

福岡市の面積は約341平方キロメートルで、博多湾を取り囲むように市街地が広がっています。大都市でありながら、山並みや森林、博多湾の島々や海岸線、山並みから博多湾へ流れる河川など、自然が豊かで、身近に感じられます。また、福岡市は、大阪や東京といった国内の主要都市までの距離と、ソウル、上海、台北などの東アジアの主要都市までの距離がほぼ同じで、アジア諸国との交流も活発に行われています。狭い範囲内に、空港、新幹線の駅、港、中心部が集中していて、しかも空港から中心部まで、地下鉄でわずか10数分という距離にあります。こうした抜群のアクセスも、福岡市の魅力の一つです。

福岡市は、一年を通してさまざまなイベントや祭りが多く開催されています。例えば、博多祇園山笠は、夏祭りの集客ランキング全国第1位で300万人以上の人で賑わいます。また、ゴールデンウイークに開催される博多どんたくでは、毎年200万人以上の集客数を誇ります。ビジネス面においても数多くの国際会議が福岡市で開催されています。2005年の国勢調査では、12大都市の中でも、女性と若者（15歳から29歳）の割合が最も多く、活気のある街として注目を浴びています。