【下郷町】福島県の西南部、南会津の東端に位置し、南側で栃木県と接する自然豊かな町です。町の中央を流れる阿賀川(大川)は深い渓谷を形成し、その沿岸には主要道路や集落が点在しています。気候は寒暖差が大きく、日本海型気候に属し、四季の変化をはっきりと感じられる地域です。基幹産業は農業で、稲作を中心にそばや葉たばこ、りんご、きのこ栽培など多角的な経営が営まれています。特にそばは名産として知られ、会津地鶏やこんにゃく、山菜、じゅうねん(エゴマ)などの地域特産品も豊富です。こうした食材は地元の食文化を支えるとともに、移住者にとっても暮らしの魅力を高める要素となっています。また、豊かな自然資源を活かし、農林業体験やグリーンツーリズムなど、観光と連動した地域振興も進められています。観光資源も多彩で、「塔のへつり」や観音沼森林公園、大内宿などは四季折々の美しい景観を楽しめる名所です。特に大内宿は江戸時代の宿場町の姿を今に伝え、全国から観光客を集めています。さらに、湯野上温泉をはじめとする温泉地も点在し、日常的に温泉を楽しめる環境は定住先としての魅力の一つです。自然に寄り添いながら歴史と文化に触れ、豊かな食を楽しむことができる下郷町は、落ち着いた暮らしを求める独身者から、子育て世帯まで幅広く魅力を感じられる地域といえるでしょう。
【檜枝岐村】福島県の西南端に位置する山村で、栃木県日光市や群馬県片品村、新潟県魚沼市と県境を接しています。面積は390.46平方キロメートルに及び、その約98パーセントを森林が占める自然豊かな地域です。役場所在地でも標高は939メートルと高く、東北最高峰の燧ケ岳や会津駒ケ岳といった2,000メートル級の山々に囲まれ、雄大な自然環境に恵まれています。気候は平均気温7.7度と低く、年間降水量は1,600ミリを超え、最深積雪は200センチを超えることもある豪雪地帯です。四季の移ろいがはっきりとしており、特に冬は厳しい環境ですが、その分、夏の涼しさや秋の紅葉など、都市部では味わえない自然の魅力を享受できます。産業面では、林業を基盤に村営製材工場での木材加工が行われているほか、豊かな清流と気候を活かしたそばや高原野菜の栽培も盛んです。また、尾瀬国立公園の玄関口として、民宿や旅館を中心とした観光業も村の大きな柱となっています。さらに、曲げ物や杓子などの伝統木工品も受け継がれ、地域の文化を支えています。檜枝岐村は、手つかずの大自然と伝統文化が調和する土地であり、自然と共生する暮らしを求める方にとって大きな魅力を持つ地域といえるでしょう。
【只見町】福島県の南西部に位置し、新潟県と県境を接する自然豊かな地域です。周囲を標高1,000メートル級の山々に囲まれ、町面積の94パーセントをブナなどの森林が占めています。清らかな只見川が流れ、2014年には只見ユネスコエコパークに登録されるなど、その豊かな自然環境は国内外から高く評価されています。冬は特別豪雪地帯に指定されており、積雪量の多さが特徴ですが、その豪雪がもたらす美しい四季の移り変わりは格別です。只見町では、その恵まれた自然を活かしたエコツーリズムやグリーンツーリズムが盛んに推進されています。ブナの原生林での森林浴や、只見川での川遊び、そして都会では見ることのできない美しい星空を堪能するなど、自然体験を通じて地域と深く関わることができます。また、只見線の駅舎にアート作品が描かれるなど、新しい文化も生まれており、生活の拠点としてだけでなく、日々の楽しみも多く見つけられるでしょう。人口減少という課題を抱える一方で、地域を盛り上げようとする温かいコミュニティが根付いています。
【南会津町】福島県の南西部に位置し、その面積の9割以上が森林に覆われた自然豊かな地域です。地勢は阿賀川水系と伊南川水系の二つに恵まれ、清らかな水資源が豊富です。気候は四季が明確で、夏は朝晩の涼しさが心地よく、冬は豪雪地帯ならではの厳しい寒さが特徴です。尾瀬国立公園を擁するなど、雄大な自然を活かした観光資源にも恵まれています。この地は、合併により誕生した町であり、歴史的・文化的な遺産が数多く残されています。地域の伝統行事である田島祇園祭は、その歴史と活気で多くの人々を魅了します。また、南会津の特産品として知られる南郷トマトは、その豊かな甘みと風味で高い評価を得ています。国権や男山といった4つの酒蔵が醸す地酒も、この地の風土を映し出す逸品として、全国のファンを魅了しています。