山口県のタクシードライバー求人

国土交通省が調べた都道府県別のタクシーに関する情報によると、平成31年3月31日現在の山口県における法人タクシー会社の数は116社、保有車両台数は2,290台でした。これは中国地方では、広島県、岡山県に次ぐ数字となっています。また、個人タクシーの車両台数は73台登録されています。山口県には、下関市の他に岩国市・周南市・萩市・山口市などを中心としてタクシー会社が営業しています。県内には、複数の拠点を構えて営業している大手タクシー会社の、第一交通株式会社が参入しています。山口県には歴史を感じる観光名所が多く、観光に力を入れている地元タクシー会社もあります。独自の取り組みを展開していることで有名なタクシー会社の一つが、有限会社中司タクシーです。

山口県には山陽新幹線の他に、JR山陽本線、JR山口線、JR宇部線や、北九州都市モノレール小倉線などが乗り入れています。山口県の主要駅は乗降数順に、下関駅、小郡駅、徳山駅、岩国駅などとなっており、それらの駅からタクシーを使うケースが目立ちます。また、山口県には、県南西部に位置する山口宇部空港と、県南東部に位置する岩国錦帯橋空港があります。山口宇部空港は、空港と湯田温泉を結ぶ直行乗合タクシーの制度があり、一定のニーズがあることが理解できるでしょう。岩国錦帯橋空港は、最寄りの山陽線・岩国駅まで行くのにバスやタクシーで7分の距離です。荷物が多いと公共交通機関で移動するのは難しいと考える人もいるため、タクシー利用が増えることでしょう。

山口県は、自然の造形が美しい場所が多いところです。多種多様な岩肌を見ることができる青海島や、特に紅葉シーズンにはおとずれたい長門峡、独特の風景が楽しめる秋吉台カルスト台地などがあります。また、歴史を重ねてきた場所も多く、萩の城下町に加えて、松下村塾や萩反射炉、大板山たたら製鉄遺跡などはたくさんの観光客が訪れます。どの場所も、公共交通機関で訪れようとすると、短い旅程ではタイトなスケジュールになったり、見たいところをすべて見切れないということが生じえます。効率よく観光するには、タクシーで回るほうがよいと感じる方は多いはずです。

歴史ある山口県では、独特の建造物が多いことも、人々を魅了します。斬新なデザインで精巧な作りの錦帯橋や、昼とともに夜間のライトアップによって美しい造形美を醸し出す瑠璃光寺はその一例です。いずれの建造物も、公共交通機関では、鉄道に加えてバスを使わないと行くことができないため、車のない方や乗り換えをせずに観光を楽しみたい高齢者などのタクシー利用が進んでいるようです。山口県内では、祇園祭・天神祭・七夕ちょうちんまつり・開聞海峡花火大会などのイベントが大規模に行われるので、その前後の期間は多くの観光客が訪れます。急激に人が増える時期には公共交通機関の使い勝手が悪くなり、タクシー利用が増える傾向が見受けられます。

山口県は、湯田温泉・川棚温泉・湯本温泉・俵山温泉を含む51の温泉が湧きだしており、それを目当てに訪れる観光客が多くなっています。山口県内を訪れる年間の観光客数は3,000万人をこえるとされ、タクシーの需要は安定して見込めます。特に、山陽新幹線の停車駅ともなっている新下関駅は、本州と九州、両方の地域からビジネスマンや観光客が訪れます。下関エリアには住民が多く居住し、通勤や通学で移動する人も増加しているので、タクシーの必要性が増しているようです。

山口県内には、観光スポットの他、企業も多く進出しているので、顧客のニーズは千差万別です。それらのニーズに合った取り組みを、ドライバー目線で実施しているタクシー会社であれば、働きやすいはずです。タクシー会社の数も多いので、場所によっては自分のライフスタイルを考えた会社選びもできることでしょう。その際は、勤務形態や賃金形態、福利厚生などに加え、配車アプリやナビゲーション、カード決済機などの有無などを事前に調べておきたいものです。また、二種免許に加え、地理試験などの資格取得制度や研修制度があるかどうかも確認してから応募すると、仕事の幅が広がるかもしれません。

山口県内のタクシー会社では、大手企業を中心に、固定給に加え、歩合給があり、さらに賞与が支給されるAB型賃金形態が敷かれているケースが多いようです。給与水準は、月収例として16万円から20万円以上が可能で、住民や観光客が多い下関地区では月収20万円以上を稼げる確率が高いとしています。さらに、35歳以下の未経験者は、乗務開始後6カ月間は、月収18万円から20万円程度の給与保障をしている会社もあるので、安心して経験を積むことができるでしょう。

給与に関わる各種待遇ですが、社会保険制度を充実させ、福利厚生を完備している会社もあります。大手を中心に、給与から差し引かれることが多いクレジットカード手数料は会社持ちとしているところもあるようです。天引きされることが多い各種手数料やリース代などの負担が免除されれば、手取り金額アップも見込めることでしょう。参考までに山口県のタクシードライバー（運転手）の平均月間給与は207,200円、賞与を含めた平均年収は2,547,500円となっています。
※ (一社)全国ハイヤー・タクシー連合会の調査による

山口県は、中国地方の最西端に位置しています。南側は瀬戸内海と接し、西部と北部は日本海に面しています。また、県の中央部には中国山地が東西に連なっており、その最高峰となるのが県東部にある寂地山です。主要な国道は、広島方面から続く国道2号線に加え、国道9号線・188号線・190号線・316号線があります。山口県内で人口が多い場所は、下関市です。それでも一極集中ではなく、瀬戸内海沿いのいくつかの都市に人口が分散しています。そのため、通勤や通学などの関係で、各都市間の移動も多くなっているようです。

山口県には、源氏と平氏との壇ノ浦の戦いの舞台があります。世界遺産に登録された「萩の産業遺産群」をはじめとして、瑠璃光寺・防府天満宮・松下村塾などの存在も、日本の重要な歴史がかかわる場所であることを示しています。江戸時代の終盤には、長州藩が明治維新に続く原動力となり、近代国家の成立に寄与してきました。歴史が刻まれてきた地で生活する山口県民は、自身のバックグラウンドにプライドを持つ人が多くいます。使命感や責任感を持つ人が山口県民に多いことは、東京に次ぐ数の総理大臣を排出してきたことからも推察できます。歴史を重んじる分、保守的な人も多く、良い意味で頑固で、昔のしきたりや考えを大事にする人も多いようです。