さいたま市(埼玉県)のタクシードライバー求人

埼玉県乗用自動車協会に加入しているタクシー会社のうち、さいたま市を拠点とするのは35社です。ハイヤー・福祉車両を含め、1,389台が登録されています。また、埼玉県個人タクシー協同組合によると、さいたま市を主な営業拠点とする個人事業者は3件です。

さいたま市内で営業するタクシー会社のうち、特に登録台数の多い事業者のひとつに、株式会社埼玉交通が挙げられます。埼玉交通は、1952年に設立された老舗です。本社は浦和にあり、大宮にも営業所を構えています。埼玉交通は、官公庁や大企業の顧客が多いのが特徴です。新人研修が充実しており、未経験者も積極的に採用しています。

日本交通埼玉株式会社も、規模の大きいタクシー会社です。大宮を拠点とし、主にさいたま市内で運行しています。接客の質を重視しているほか、社内のサークル活動が充実しているのも特徴。街中を走行しながら乗客を見つけてピックアップする流し営業よりは、駅やオフィスビルなどに付け待ちしたり、無線配車を取って営業する手法がメインです。

埼玉県さいたま市には観光スポットが少なく、タクシーは市民の足として使われるのが一般的です。JR浦和駅、北浦和駅、大宮駅といった駅の前にはロータリーがあり、タクシー乗り場として機能しています。悪天候時にはタクシー待ちの行列ができるほか、夜の遅い時間帯には飲み会帰りの会社員の利用も目立ちます。ほかに客待ちが目立つタクシー乗り場は、ロイヤルパインズホテル（浦和区）や、パレスホテル大宮（大宮区）などです。

埼玉県さいたま市で営業するタクシー会社では、基本給に加えて歩合給が支払われるのが一般的です。会社によっては、年数回の賞与もあります。基本給はおおむね11万円台～19万円台です。

さいたま市でタクシードライバーとして働く場合のスタイルは、駅待ちと無線配車がメインです。駅前のタクシー乗り場で順番に客を待つか、無線で指定された場所まで向かいます。さいたま市では駅から離れたエリアまで住宅街が広がっており、特に悪天候時は路線バスの混雑が激しいため、駅から自宅までタクシーを利用する通勤客が多くいます。また、市立病院や市民医療センターといった病院は駅から離れているため、通院や見舞いを目的としたタクシー利用に需要があるのも特徴です。

なお、埼玉県のタクシードライバー（タクシー運転手）の平均月間給与は252,100円、平均年収は3,291,200円となっています。
※ (一社)全国ハイヤー・タクシー連合会の調査による

埼玉県さいたま市のタクシー会社で働くことを検討している場合、複数の求人情報を比較して検討する必要があります。重要な情報のひとつが給与形態です。タクシードライバー業界では、一般的に「基本給＋歩合給」で支払われます。基本給は会社によって大きく異なるため、特に注意すべき項目です。そして歩合給の額も、季節や天候はもちろん、会社によって変動します。定期的に配車を依頼してくれる固定客を多く抱えているタクシー会社のほうが、歩合給の安定が期待できるでしょう。入社後の一定期間は一定額の給与を保障してくれる会社もあるので、給与補償制度の有無も確認が必要です。

また、応募時の資格の有無も重要です。タクシードライバーとして活動するには普通自動車二種免許が必要なため、一種免許しか持っていない場合は二種免許を取得しなければなりません。この取得費用が補助されるかどうかも確認する必要があります。

勤務時間や休日の規定もチェックしておきましょう。1乗務あたりの勤務時間や休憩時間、次の乗務までの時間や日数は会社によって異なります。また有給休暇の取得率や特別休暇の有無は、ワーク・ライフ・バランスに関わるものです。タクシー会社の求人サイトには、社員のインタビューや一日の流れを掲載しているところもあるため、入社後の生活をイメージする助けになります。

埼玉県さいたま市は、2001年に誕生した政令指定都市です。浦和市・大宮市・与野市・岩槻市が合併したもので、西区・北区・大宮区・見沼区・中央区・桜区・浦和区・南区・緑区の9区に分かれています。2020年の人口は約132万人で、最も多いのは南区（約19万人）です。南区にはJR武蔵浦和駅・南浦和駅・中浦和駅があり、再開発された武蔵浦和駅周辺には多数の高層マンションが立ち並んでいます。都内にアクセスしやすいことから人気が高く、今後も人口増が見込まれています。

さいたま新都心エリアを含む大宮区も、再開発の続く地域です。2000年に各種施設が開業した新都心はさいたま市の中心部にあり、音楽イベントや展示会が開催される「さいたまスーパーアリーナ」、屋外イベントのある「けやきひろば」、巨大ショッピングモール「コクーンシティ」などがそろっています。マンションの建設が続き、流入者が多いエリアです。

リモートワークが普及したこともあり、都内からさいたま市に移住する人は多くいます。治安がよく公教育が充実していることから、子育て世帯に人気を博しており、0～14歳の転入超過数は全国トップです。同時に、65歳以上の人口も増えています。塾・習い事での送り迎えや通院支援など、今後もタクシーの需要は充分にあると考えられるでしょう。